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奥多摩 日原川支流・鷹ノ巣谷溯行

■日程 2009年8月29日(土)
■目的地 奥多摩 日原川支流・鷹ノ巣谷
■コース 東日原~巳ノ戸橋~鷹ノ巣谷~大滝~支尾根~稲村岩尾根1340m地点
       ~巳ノ戸橋~東日原
■メンバー Nob(L)、tomo(SL)、微苦笑、take、

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当初は、前夜発で上越の沢登りを計画していたが、日曜日の天気予報が思わしくなく、急きょ奥多摩の日帰り沢登りに変更した。
鷹ノ巣谷は若い頃に何度も入渓したことのある易しい沢だが、少なくとも25年ぶりとなるので初めてと同じ気持ちで訪れた。



■8月29日(土) 晴れのち曇り
東日原のバス停を降り、しばらく車道を歩き「鷹ノ巣山登山道」という標識を見て、左に民家の脇を下る。
ゆるやかな下り道の先、巳ノ戸橋で日原川本流を渡り、稲村岩尾根の登山道から分かれて左に日原川本流に下り立つ。
巳ノ戸橋から50mほど下流に鷹ノ巣谷の出合がある。

地蔵ノ滝出合で沢登り支度をすませてさっそく入渓する。
すぐに階段状の岩になり、小滝を快適に越えていくと地蔵ノ滝が出てくる。傾斜はゆるいが水量が多いので、水流沿いに慎重に登る。
沢の中はひんやりとした冷気に包まれて快適に溯っていく。
しばらくはゴーロと交互に出てくる石積みの古風な堰堤を適当なところを選びながら越えて行く。

やがて沢はだんだん狭まり、薄暗いゴルジュ状になってくる。
鷹ノ巣谷には難しい滝はないが、水量が多いのと苔に覆われている岩があるので、スリップに注意しながら慎重に登っていく。

深い釜をもつ小滝をへつる微苦笑さん
やがて2~3mながら深い釜をもつ小滝に行く手を阻まれた。
右手からへつろうと釜に入るが背が立たない。
「こりゃ、泳ぎかな?」と覚悟を決めていると、微苦笑さんが釜の右手に1ヶ所だけ背の立つ場所を発見して、一抱えもある大岩を巧みにかわして見事にへつりに成功した。
みんなで拍手。それに続いて全員が無事に通過できた。

沢の中には3~6mクラスの似たような小滝が結構あって飽きさせない。どれも直登できるが滑りやすい滝もあり、念のためにロープを出す場面もあった。
やがて中間のポイントであるくの字滝が現れる。”くの字”に曲がった奔流がすぐにそれと教えてくれた。
くの字滝を右壁から越える

上段は右に曲がっていてよく全体が見えないが、上下合わせて10m位だろうか。下段は滑状、上段は直瀑だ。
上段の滝を水流沿いに突破するのが一般的であり、昔はそのように登った記憶があるが、右のカンテ状の岩に残置ロープが垂れていたので、このラインを登ることにした。
ただし、このロープは古いので使わない方が良いと思う。使わなくてもホールドは豊富なので問題ない。

しばらく小滝を越えながら登って行くと、手前に小滝を従えた5,6mの滝が現れる。ここは左壁を越えて行く。
少しゴーロが続き、沢は右にゆるやかに曲がっている。曲がりきったところで正面を見ると、この沢一番の大滝20mが垂直に落ちているのが目に入ってきた。
久しぶりに見る大滝は以前と変わらない姿で迎えてくれた。
この大滝、間近で見ると迫力満点なのだが、右壁を容易に直登できる。若い頃はロープなしで普通に登ったものだ。(そもそも10m位のお助け紐だけで、ロープを持っていかなかった。)

大滝20mの全容今回は沢登り初見参のtakeさんもいるし、時間もあったのでアンザイレンして登ることにした。
リードはもちろんtomoちゃんである。
自信たっぷりにスルスルと問題なく上がっていった。他のメンバーはプルージックで連続して登る。
takeさんには操作に慣れてもらうために「ロープマン」を使ってもらった。

このあと沢を忠実に詰めて鷹ノ巣山に出ると時間もかかるので、大滝を越えた地点で溯行終了とした。
さて、問題は帰りのルートである。
沢を下降することも考えたが、リスクが伴うので、事前に微苦笑さんと相談しておいた稲村岩尾根からのびている支尾根を直上することにした。

地図とコンパスで方向を定めてから尾根にとりつく。
いきなりの急斜面が延々と続く。木の幹や枝に掴まりながらの急登にうんざりする頃、支尾根の稜上にたどり着いた。
ここからは比較的歩きやすくなったが、踏み跡はまったくないため足元が定まらず疲れが増す。

最後の登りをがんばって越えると稲村岩尾根の登山道に飛び出した。およそ標高1,340m地点である。
ここからは急な下り道をがまんして下り、出発地点である巳ノ戸橋に帰り着いた。
橋からは車道への登り返しの山道を経て、後はのんびりと東日原のバス停に向かう。
バス停に着いて荷物を整理していたら程なく雨が降り出してきた。ラッキーな山行だったのかも知れない。
皆さんお疲れ様でした。
(記 Nob)



■タイム
東日原バス停(9:02)・・・巳ノ戸橋(9:15)・・・鷹ノ巣谷出合(9:17~30)・・・20m大滝(11:25)・・・大滝上(11:45~12:15)・・・稲村岩尾根1,340m(13:30~45)・・・東日原バス停(15:13)

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