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表丹沢 葛葉川本谷遡行

【日時】2008年7月12日(土)
【天気】晴れのち雨
【メンバー】Nob、HINA、OKさん
【コースタイム】葛葉の泉(8:30~8:52入渓)---大平橋の先(9:55~10:05)---二股(10:45~11:35)---三ノ塔(12:15~12:30)---二ノ塔(12:43)---ヤビツ峠(13:40)



今シーズン初の沢登り。小滝が続き、初級者でもほとんどの滝を直登できる沢として丹沢でも人気の高いという葛葉川本谷を選んだ。

どのガイドブックを見てもお勧めとされている沢なので楽しみである。本日夕方の会の集会で正式入会予定のOKさんも加えての遡行である。

8時に秦野駅に集合。夕方から会の集会があるため、時間短縮ということで葛葉の泉まではタクシーに乗る。(2,690円)タクシーのおかげでアプローチはとても楽。

身支度を整えて早速入渓。梅雨時期としては水量は少ないほうか。本谷という名前の割りには出だしは意外と川幅も狭く、最初のうちはトップで歩いていると結構クモの巣が鬱陶しい。

梅雨の晴れ間で今日も真夏日だが、沢に入るとまだ水温は少しひんやりとしていて、とても気持ちよくてうれしくなる。少し歩いて堰堤を過ぎるとすぐに小滝が次々と現れて沢らしくなってきた。

OKさんもガイド山行で沢は2回経験したことがあるということで、足取りもしっかりとしていて全く問題ない。

人気の沢だと聞いていたので混んでいるかと思っていたら、二人組みの先行パーティがいたのみで遡行中は誰にも会わず、他パーティを気にせずに登ることができ、野鳥の鳴き声が沢に響いてとても心地よい。

さて沢のほうは次々と滝を登って行く。ルート図に書いてある滝の番号もほとんどどれがどれと確認をすることもなく、番号のない小滝もたくさんありずんずんと直登していく。

しかしF5の板立ノ滝は結構水量が多く、無理して登らず右から小さく巻いた。巻き道もちょっといやらしくて、お助け紐をぶら下げる。

板立ノ滝を過ぎてF7曲り滝を楽しく越えると大平橋が現れ、その先で小休止。ここまでちょうど1時間、いいペースである。

その後も飽きることなく3~5mくらいの滝が続き、おむすびのような形をしたF10富士形ノ滝となる。少しルートを探った結果左から登り、真ん中をトラバースして上部は水流の右側を登る。

その後「左」と書いてある看板のところを左の沢に入り、滑滝などを越え最後のF13を登って二股の手前でまた小休止。

ここでNobさんが、前週の日曜日に千葉県連の救助隊訓練で習得されたATCを使った新しいセカンドの確保技術を披露、伝授していただいた。これは不思議な術ではあったが実に使い勝手がよく、実戦でも使えるテクニックであった。

この先の二股で沢は終了である。登攀装備をはずし、靴も履き替えて左側の沢から三ノ塔尾根を目指して尾根を登る。

ちょっとの間、急登が続くが踏み跡はしっかりしていて、木々の切れ間から山の斜面に見えるヤマボウシの白い花がきれいで、緑の中に映えていて癒される。

15分くらいで三ノ塔尾根の登山道に出て、あとは階段状の尾根を上り詰めると三ノ塔の頂上に着いた。山頂は昼食時ということもあって、ハイカーで賑わっていた。

丹沢の山々は割と良く見えたが天気は下り坂で、段々と雨の降りそうな空気が漂ってきたので帰りのバスの時刻もあり、昼食を食べた後そそくさと山頂を後にする。

ここからは二ノ塔経由でヤビツ峠に向けて下山。二ノ塔までのつかの間、景色のいい気持ちの良い尾根歩きを楽しむが、その先はうっそうとした林の中の下りとなり、景色もなくてつまらない単調な下りである。

しかしこのあたりから雨が降り出し、うっそうとした林のおかげで逆に濡れなくて済んだのは幸いだった。ヤビツ峠に続く富士見山荘のある車道に出たころには雨も小降りとなり、結局雨具も着けずに歩くことができた。

そしてそこから20分ほどの車道歩きでヤビツ峠に着いて、無事に山行を終えることができた。ヤビツ峠は自転車乗りの聖地、今日もヒルクライムをする人たちで賑わっていて、自転車にも乗りたくなった。


■感想

今シーズン初の沢登りでしたが、天気にも恵まれて小滝を水と戯れながら登るのは楽しくて、足慣らしにもちょうど良い山行でした。

上にも書きましたが、沢の中では他のパーティに出会うこともなく、静かな沢を本当に楽しめました。やっぱり夏は沢ですね~。

Nobさん、OKさん、お疲れさまでした!

(記 HINA)


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