.トップページ -> 縦走ハイキング -> 阿弥陀岳南稜~権現岳縦走

*掲載内容についての注意がございますのでこちらをご覧下さい→

阿弥陀岳南稜~権現岳縦走

■日程 2009年8月16日~17日(前日の15日に八ヶ岳山荘に宿泊)
■目的地 八ヶ岳 阿弥陀岳南稜~権現岳縦走
■コース 舟山十字路~阿弥陀岳南稜~阿弥陀岳~中岳~赤岳~キレット小屋~
       権現岳~三ツ頭~前三ツ頭~天女山
■メンバー Nob(L)、微苦笑、ヨーコ、take

スライドショーはこちら



■8月15日(土)
新宿高速バスターミナル16:30集合。中央道原バス停下車。この頃から雨が降り出し、明日の天気を危ぶむ。
バス停下からタクシーで美濃戸口にある八ヶ岳山荘へ入る。寝具付でなかなか快適な宿泊所である。今夜の泊まりは我々4名のみであった。

■8月16日(日)
5:00 タクシーに迎えに来てもらい舟山十字路まで入る。ゲート前に車が2台あり、彼らも南稜に登ると話す。
身支度を調えて林道を歩く。雨はあがり早朝の唐松林の中を歩くのは気持ちがいい。小鳥がさえずり見上げる空は明るくなり青空が覗く。

小さな広河原橋を渡り2本目の枝道に南稜への朽ちた標識がある。
浅い沢を渡るといきなり急な登りに取り付く。野営ができそうな岩屋状の幅広の穴蔵の上を登って15分程で稜線にでる。

旭小屋からのルートと合わせると後は樹林帯の中を延々と尾根伝いに登る。
立場岳を過ぎ約3時間でP3取り付きに至る。
稜線上からは、遠く北アルプス、中央アルプス、手前に南アルプス、又、富士山と展望が素晴らしい。
ロープを出し、ヘルメットを被り、スリングで仮のチェストハーネスをつくり各自ガリー登攀の準備をする。
右から回り込むようにして雨樋の出口状のガリー入口に入り込む。細いワイヤーにビナを掛けリーダーの出したザイルにプルージックをつくり慎重に濡れたガリーを登る。

思ったよりホールドは豊富で傾斜もゆるく、しっかりと足を乗せ三点確保を自分に言い聞かせながら途中ガリーを横断するように右の木立へトラバースすると約30分で稜線に立つ。

下山後に思えばこのガリー登高が今回の山行の核心であった。
暑い日差しのなか稜線を吹く快適な風を楽しみながら、見上げると阿弥陀岳にいる登山者が見下ろしている。直下を左から回り這い上がるともう山頂である。

眼下に懐かしい行者小屋や文三郎尾根を見ながら中岳に向う。赤岳直下キレット小屋への分岐にザックを置いて主峰を登り、鋭く割れた石のガラ場を下る。かなり急で慎重に足場を選んでゆっくりと小屋に向う。

ガラ場を過ぎて尾根筋をしばらく歩くと“キレット小屋・営業中”の小さな看板を左に行くと最近できたばかりの二階建てのきれいな小屋の前に出た。
手前のガレ場には高山植物の代表であるコマクサの群生に出会う。敷布団・掛け布団・毛布2枚と各自の割り当てを考えると夜はかなり冷えるのかと想像する。
テン場には一張りのテント。今宵の宿泊は我々4人と単独行の一人をあわせて5人だ。ご飯のお代わり自由のカレーライス食事とビールの乾杯で19:30布団に入る。

■8月17日(月)
6:00 小屋を出るといきなりのクサリ場で眠気の残った体にはつらい。
しばらくして尾根に出ると昨日歩いた尾根筋がすべて見渡せ、仲間同士で話が弾む。
今日も快晴で展望は昨日と変わりない。
さわやかな風に包まれて権現岳下の40段ある鉄はしごに着く。はしごを上りきるとすぐに権現小屋上に至り、南方に権現岳の特徴の岩峰を真近に一休み。単独のおじさんと話が弾み写真を撮ってもらい三ツ頭へ向う。

前三ツ頭ではマツムシソウの群生に歓声が上がる。今回のルートは高山植物が多く咲き花に詳しいヨーコさんに名前を教わる。自分に思い出せる花名はマツムシソウ・トウヤクリンドウ・コマクサ・ナデシコ・シモツケソウ・トリカブト・マルバダケブキである。

1,859m付近を通過すると後はなだらかな笹尾根を経て天女山に至る。
さらに20分ほど下り八ケ岳横断道路“天女山入口”の交差点で今日の歩きは終わり、今回の山行も無事終了しました。
中央道長坂・高根高速バス停までタクシーに乗り途中の酒屋でビールを購入しバス乗車まで木陰でささやかな宴会を開きました。(記 微苦笑)



■感想
久しぶりに縦走を楽しみました。比較的小さな山塊の八ケ岳だが各峰の直下は傾斜が激しく、緊張するガリーを登り、稜線・山頂から展望を楽しみ、とりどりの高山植物を愛で、多くのクサリ場を渡り、はしごを上り、下り、ガラ場に足場を選んで歩いた二日間でした。(微苦笑)

----------------------

はたして体力的についていけるかしら?と心配しつつの参加でしたが、終始私のペースに合わせて頂きなんとか無事に歩き通すことができました。

好天に恵まれ、久しぶりに夏山縦走の醍醐味をたっぷりと味わうことが出来ました。P3ガリー登攀やキレット下降の緊張感、照りつける真夏の陽射し、輝く濃緑の樹々、吹く風の爽やかさ、そして思いもかけず出会えた高山植物達、特に三ツ頭で出会ったマツムシソウの群落には大感激でした。
(ヨーコ)

----------------------

今回の山行は山登りを始めて、初の縦走となり期待は大きかったが、反面 体力・体調での不安も少なからず感じていた。
立場山から阿弥陀岳、中岳、赤岳、旭岳、権現岳、三ツ頭、前三ツ頭、天女山まで想像以上に苦しく3,000m級の山々の奥深さをあらためて感じさせられた。
一番年下の自分に愚痴や弱音は禁句であり、先を見ず足元の一歩一歩が行程を消化していく。
終盤、三ツ頭から振り返ると権現岳、阿弥陀岳、赤岳の迫力ある絶景が今までの苦行を慰めてくれる。この達成感はこれからの自信につなげていけると思う。

それにしても68歳の微苦笑さん「すごい!」の一言でした。
もっと頑張って脚力をつけなければと、入会時に言われた「クライミングより前に歩きです。」の言葉が身にしみる。
(take)

----------------------

■リーダーから二言三言
「初級のバリエーションルートを交えたルートで、登山の総合力を養うこと」
これが今回の山行目的だったが、何とか目的は果たせたと思っている。
初日は標高差約1,300mの上り下り。累積標高差では、優に2,000mを越えるロングルートだった。二日目も標高差が1,300mを越えるルート。
八ヶ岳初見参の新人takeさんにとっては、ツアー登山では得られない充実した山登りを満喫できたのではないだろうか。

ハイキングを越えた領域での登山を楽しむことが会のコンセプトだが、今回のルートは阿弥陀岳南稜をルートのスパイスとして組み込むことで、何とかそのコンセプトを実践できたと思っている。
それにしても、もうすぐ69歳になる微苦笑さんの健脚ぶりには脱帽した。これからもますます活躍してください。
(Nob)



■コースタイム
8/16
舟山十字路(5:16)・・・広河原橋(5:43)・・・南稜分岐(5:47)・・・南稜上=尾根筋(6:00~12)・・・P3取り付き(9:15~28)・・・P3上(10:05~08)・・・阿弥陀岳山頂(10:31~50)・・・中岳(11:25~38)・・・キレット小屋分岐(12:11)・・・赤岳山頂(12:25~30)・・・キレット小屋分岐(12:40~51)・・・キレット小屋14:28

8/17
キレット小屋(6:02)・・・ツルネ(6:22~27)・・・権現岳(7:38~51)・・・三ツ頭(8:37~58)・・・前三ツ頭(9:25~35)・・・天女山(11:24~28)・・・横断道路(11:48)

縦走ハイキングの最近記事(5件)

上記以外の記事は「縦走ハイキング」のカテゴリーページをご覧下さい。

PageTop

Copyright © 2006-2019 山の会「岳樺クラブ」 All Rights Reserved.