.トップページ -> 雪山・雪稜 -> 八ヶ岳・阿弥陀岳南稜

*掲載内容についての注意がございますのでこちらをご覧下さい→

八ヶ岳・阿弥陀岳南稜

■日時: 2009年1月10日~1月12日
■目的地: 八ヶ岳・阿弥陀岳南稜
■メンバー: Hammer、他1名

青ナギからの阿弥陀岳

阿弥陀岳南稜は積雪期のアルパインルート初級コースで、岩の要素が多く展望がすばらしい。
途中に営業小屋がなく静かなルートである。



■1月10日(土)  晴れのち雪

07:00 拝島駅集合 車で出発 N氏によると5分位前にドーンと音がしたとのこと。
小型トラックが駅近くのガードレールに衝突していた。
寒さで路面が氷結していたようだ。

10:10~25 舟山十字路 7台駐車有 左側(阿弥陀岳、広河原沢)右側(旭小屋経由阿弥陀岳)ともトレースがあった。
前日、20~25センチの積雪があったのでトレースは今朝のものだった。

南稜下部11:35~55 旭小屋 行動食を食べてアイゼン装着。空が曇って雪が降ってきた。

12:15 尾根上に出ると風雪が強くなってきた。

14:25 立場山 ビバーク地は昨年7月と同じ場所に決め通過する。

14:30 見覚えのある大きな岳樺の木が3本あった。尾根を渡る風がザーと音をたてていたがテントが全く揺れない。絶好のビバーク適地だった。
夜9時頃、外に出ると風が強く月が皓々と山全体を照らしていた。

■1月11日(日) 晴れ
06:00 起床 5時に目覚めていたがN氏の意見もあり、1時間以上出発を遅らせた。
風が少し弱くなってきた。

08:30 ハーネスを着けて出発 青ナギから見る阿弥陀岳がすばらしい。気分が高まってくる。

09:45 無名峰 写真を撮ろうと思ったが寒さでバッテリー残量不足で使えない。
N氏からホカロンをもらってデジカメに貼り付けポケットに入れる。
立場山からの阿弥陀岳

P1のあたりから雲の中に入った。P2の手前でロープを結び確保しながら同時行動とした。北西からの風が強く冷たい。

P3の広河原沢側に一段降りた所から、ガリー上部を見上げると二人の男性パーティーが見えた。ここはこのコースの核心部分だ。
稜上に出ると風が吹き抜けていた。

P4の手前で見上げると阿弥陀岳頂上に動く人影が確認出来た。
きっとP3で見た男性パーティーだ。P4のバンドを約10メートル、トラバースして登って行くと頂上直下に出た。
最後の5~6メートルほどの岩場の前で立ったまま一息入れた。

13:15~30 阿弥陀岳頂上 曇り 強風 気温マイナス18度
南稜はP3まで見えるが赤岳方向は全く視界が無い。5~6分後、中岳側から男性4人パーティーが登ってきた。北稜から来たとのことだった。

阿弥陀岳山頂にて4人パーティーと互いに写真を撮ってもらって、すぐ中岳側と御小屋尾根側にそれぞれ下山開始した。摩利支天の風下で立ったままナッツを少し食べた。
御小屋尾根の下りはロープが必要なかったがまだ気が抜けない。

14:25~40 樹林帯に入りホッとした。二人とも空腹でのどが渇いていた。
テルモスの温かい紅茶と冷たくなったパンがおいしかった。

15:40 御小屋山の少し手前がビバーク地、見上げると青空が広がっていたが阿弥陀岳は雲の中だった。

■1月12日(月) 雪
06:30 起床
08:50 出発 御小屋尾根から南稜は降りしきる雪で見えなかった。

09:50 舟山十字路 帰途、立ち寄り湯に入った。今日も雪が積もりそうだった。
ところがインターに入り甲府あたりで突然青空になった。
高速道路は渋滞もなく空いていた。

15:10 拝島駅 無事に解散



■感想
冬型の気圧配置で、2400メートル位まで晴れていても雲の中に入った途端に雪とか霰になる可能性があった。
その時はパーティーの力量から考えて引き返すことも考えていたので天候に恵まれました。

11日の夕食は焼酎のお湯割りとサラミ少々、それに缶詰焼き鳥リゾット!?
食料担当の私には十分なのですがN氏にちょっぴり申し訳ないような・・・
それでも楽しい宴でした。
(記 Hammer) 
                              

雪山・雪稜の最近記事(5件)

上記以外の記事は「雪山・雪稜」のカテゴリーページをご覧下さい。

PageTop

Copyright © 2006-2023 山の会「岳樺クラブ」 All Rights Reserved.