.トップページ -> 縦走ハイキング -> 静かな二つの避難小屋に泊まる初秋の中央アルプス登山

*掲載内容についての注意がございますのでこちらをご覧下さい→

静かな二つの避難小屋に泊まる初秋の中央アルプス登山

09/22(金)

新浦安駅前にて木更津よりのバーボンさんの車にピックアップして戴き、中央アルプスの登山口である駒ヶ根市を目指して高速道・一般道をひたすら走る。

静まり返った真夜中の「菅の台バスセンター」に車を入れて早速テントを張り軽い飲食の後に3時間程度の仮眠をする。

■新浦安(20:30)→菅の台バスセンター(02:30)



09/23(土)

僅かな仮眠の後にテントを抜け出すと快晴の中に「宝剣岳」辺りの山稜が朝日に輝いている。駒ヶ根ロープウエイに続くここ「菅の台バスセンター」は既に登山客・観光客が長蛇の列をなしている。

我々も軽い朝食の後に長い列に並んで「しらび平」行きのバスを待つ。「しらび平」より「千畳敷」までロープウエイでの空中散歩を楽しむ。

「千畳敷」よりいよいよ登山開始である。「乗越浄土」までの歩き難い階段状の道と多くの人・人・人を掻き分けてかったるい体で登り始める。


ここ「乗越浄土」より当初は荷物を担いだまま「木曽駒ヶ岳」を往復する予定であったが、その方面を見ると又・又 人・人・人でうんざりしたことと、今宵の宿泊予定地である「檜尾避難小屋」が込むのではとの心配から「宝剣岳」に直接取り付くことにした。

宝剣岳」よりの登り・降り共にこれ又 人・人・人であったがそれ程の待ち時間もせずに通り抜けることが出来た。


その先の極楽平よりの登山道は今までとは打って変って人のいない静かなものである。

這い松と石楠花と花崗岩の道を登り・降りしながら濁沢大岳から檜尾岳へと一歩一歩足を運ぶ。

その途中で別々に僅か2人の登山客に会っただけであったが、最初の人から「30人規模の団体が檜尾避難小屋に泊まるのでは・・・云々」と聞かされ初日早々にツエルト泊まりかと心配する。


午後より木曽谷側よりガスが湧き起こり周辺の山々を掻き消すがバーボンさんの話だとこれが中央アルプスの気象の特徴とのことである。

結局は檜尾避難小屋は人っ子一人居らず我々二人の独占である。

小屋より檜尾尾根を10分程降ったところのチョロチョロの水場で時間をかけて水を確保する。

バーボンさん特性の「塩ちゃんこ鍋」を作り食す。18時頃に中高年の登山客が一人小屋へ入る。

小屋の外に出るとガスも抜け満天の夜空に明日歩く熊沢岳から空木岳の山稜が漆黒のシルエットで浮かび上がり素晴らしい。

駒ヶ根・伊那の町々は厚い雲海の下である。


■菅の台バスセンター(08:12)→しらび平(08:50/09:00)→千畳敷(09:10/09:20)→乗越浄土(10:05/10:10)→宝剣岳(10:30/10:45)→檜尾岳(14:10/14:15)→檜尾避難小屋(14:35)

09/24(日)


快適な一夜を過ごした檜尾避難小屋を出て檜尾岳へ登り返す。

今日も快晴であり朝の冷たい空気が心地よい。最初の目標の熊沢岳はバーボンさんの話だと地元の人は「熊沢五峰」と言っているとの通り幾つかの小ピークを登り・降りしながら進む。

その後は東川岳へゆっくりと登るが対峙する空木岳が大きく聳え立っている。東川岳よりの急坂を降り木曽殿山荘のある「木曽殿越」に辿り着く。


いよいよ「空木岳」への登りであるが先行する脚力の強いバーボンさんに遅れまいとするが衰えた脚力・心肺機能から着いて行けず途中より自分のペースで登らせて貰った。

この空木岳も第1ピークから第5ピーク(頂上)と花崗岩の岩稜帯が続き一寸した岩登り気分が味わえる。

第1ピークでゆっくりと時間を過ごす。昨日と同様に午後から木曽谷側からのガスが湧き起こり周囲の山々の景色を掻き消す。


当初の計画では荷物を担いで南駒ケ岳とも考えていたが冨士丸の脚力・・・等の問題もあり、早い時間帯ではあるが空木平避難小屋へ入る様にする。

途中の「駒峰(こまほう)ヒュッテ(駒ヶ根市→駒峰山岳会)に立ち寄りバーボさんが千畳敷から宝剣岳の冬期情報(ルート・雪崩れ・・・等)をヒアリングする。加えて缶ビール(2本)を買い込む。

岩のゴロゴロする川原を降り、2日目の宿泊地である「空木平避難小屋」へ到着する。この空木平避難小屋もバーボンさんより「冨士丸さんに是非とも泊まって貰いたいところ・・・云々」の言葉の通り素晴らしい場所である。

小屋の前の岩畳に寝そべり秋のやわらかな日差し・紅葉しかかった木々・ゆっくりと流れる霧を見ながら程よい冷たさの缶ビールを時間をかけて飲み干す。

二人だけの小屋で今夜の夕食である「おでん鍋」を作り突つきながら酒を嗜む。

小屋の外に出るとガスもすっかり消えカールの底より仰ぎ見る満天の星空は子供の頃に見たプラネタリウムの様である。

■檜尾避難小屋(06:30)→熊沢岳(08:10/08:15)→木曽殿越(10:30/10:40)→空木岳(12:25/12:30)→駒峰ヒュッテ(12:40/12:50)→空木平小屋(13:30)



09/25(月)

最終日も快晴の天気である。快適な一夜を過ごした空木平避難小屋を後に池山尾根を降り始める。

途中の駒峰ヒュッテよりの稜線合流地点より下山の多くの登山客がいたが先に先にと道を空けて貰い早足で歩くバーボンさんに遅れまいと着いていく。

途中で昨日の登山道を整備中の駒峰ヒュッテの方に出会いバーボンさんよりこの池山尾根の冬期情報(ルート・雪崩れ)をヒアリングするが、さすがに地元の山岳会の方だけに適切なアドバイスである。

結局、新池山小屋の水場まで一回も休まずに降る。この水場で今回の山行の最後の冷たい水を味わう。後は木漏れ日の林道終点までのなだらかな登山道をゆっくりと歩く。

林道終点より事前に呼んでいたタクシーにて駐車している菅の台バスセンターへ向かう。バーボンさんの車でいよいよ帰路に着くが1時間ほど車を走らせた「高遠」の町の「華留運(ケルン)」と言う蕎麦屋に入り美味しい高遠そばを戴く。

バーボンさんはこの方面の山行の帰りには必ず立ち寄るとのことである。ご主人は特に南アルプスのエキスパート(遭難救助隊)とのことで、ここでもバーボンさんが「南アルプス」の山岳情報を諸々と質問する。

■空木平避難小屋(08:15)→新池山小屋の水場(10:05/10:15)→林道終点(11:00/11:20)→菅の台バスセンター(11:40/12:00)→高遠の蕎麦屋(13:00/13:50)→新浦安(19:00)



【終わりに】

  1. 09/26(火)が会社の創業記念日で前日1日を休めば4連休と言う事で北アルプスの中で歩いたことのない親不死より栂海新道より雪倉岳でも歩こうかと思いましたが、雪渓の無いこの時期は水の確保がしんどいなとのことなのであっさり諦めました。
  2. 夏山合宿(前穂高.北尾根)でご一緒したバーボンさんの方より4連休がともかく3連休ならとのことで今回の計画になりました。前々よりバーボンさんが「檜尾岳より望む空木岳は素晴らしい・・・云々」と聞いていましたのでその様にしました。
  3. 今回は個人山行でもあり山は勿論、食事・飲物も「楽しもう」とのことで、次回の集会のテーマ(軽量化)には逆行するものでした。例えば食事担当はバーボンさんでしたが「正に馬に食わせる・・・程」のボリュームでした。
  4. 加えて今回用にバーボンさんが購入してきたコッフエルは今風のチタン製ではなくズッシリと重いステンレス製の頑丈なものでした。更にはバーボンさんが長年(正に)愛用して来たオプチマス製のガソリンストーブ(新品かと思われるメンテの良さ)と別にガスコンロと言った具合です。
  5. この夏山合宿で30年振りに一寸した荷物を担いで上高地より涸沢までゆっくりですが歩きましたが、登攀道具が無い中で同様な今回の荷物で中央アルプスの稜線歩きが出来るかとの不安がありましたが、富士丸の脚力の問題から南駒ヶ岳をパスしたこともあり何とか歩けました。
  6. 只、今回バーボンさんと中央アルプスを歩いてみて当然の事ながら「脚力」・「心肺機能」が自分(冨士丸)は相当に劣っていることがハッキリと知らされました。これではこれからの山の会でのハードな山行に対応するのは難しいなと思いました。
  7. これからの日頃のトレーニング、ハイキング・・・等でどの程度「脚力」・「心肺機能」が向上するか判りませんが一歩・一歩 努力して行きたいと思っています。又、今回は新しい登山靴(VASQUE)を使用しましたが今回の山域は乾いた花崗岩帯が多く靴底が気持ち良く岩に密着する感じで快適な歩きでした。

縦走ハイキングの最近記事(5件)

上記以外の記事は「縦走ハイキング」のカテゴリーページをご覧下さい。

PageTop

Copyright © 2006-2021 山の会「岳樺クラブ」 All Rights Reserved.