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三ツ峠 中央フェイス中央カンテ 日帰りクライミング

貸切状態で閑散とした中央フェイス

「9月9日に予定している乾徳山・旗立岩クライミングの前にマルチピッチ・トレーニングをやろう」とNobさんから声をかけて頂き、土曜の早朝に千葉県の西船橋駅前を出発して三ツ峠・中央フェイス中央カンテ日帰りクライミングトレーニングを楽しんできました。

今回はNobさんの愛車でアプローチする為、JR小岩駅始発の総武線下り電車に乗ってJR西船橋駅前05:00に集合。京葉道路から首都高速を経て中央高速に入りました。

夏休み明け直後の土曜日と言う事もあり渋滞も無くスムースに河口湖インターまで走る事が出来ました。

09:00 取付到着。6月の会山行時に大混雑していた屏風岩は、他に2パーティー程しか取付いていない嬉しい貸切状態でした。09:30登攀開始しました。

■1ピッチ目 階段状(II~III)・左上ランペ(III) - リード:Nob
岩の隙間に座っているように見える私・・

今回で3回目の中央カンテを登るNobさんがリード。

第一バンドを通過して左上ランペまでを1ピッチで登りました。

この区間はピッチグレードでII~III級と言う事もあり、何事も無くスムースに完了しました。

■2ピッチ目 クラック(IV) - リード:m3nb
ア~ラヨッ!っとー。ここにもカムをセットするぜー

登り始めて2手目に少々悩みましたが、今回はキャメロットの3番以下と、竜少年からお借りしている同サイズのエイリアンを数本持参していた為に、細かくカムをセットして楽しく登る事が出来ました。

クラック終了後は残置支点が無く少々緊張気味ながらもテラスに上がりビレイ解除。

ボク岩を登ると若くなっちゃうんです。
ルベルソ愛用の僕はフォローのNobさんの格好良い写真を撮りながらのビレイを楽しみました。

Nobさんは街中では、ごく普通の中年オジサン顔なのですが、岩を攀じっている時の顔はとても可愛い童顔になります。

いつも僕は「本当にクライミングが好きなんだなー。」と思いながらシャッターを押しています。

■3ピッチ目 左ルート(IV) - リード:Nob
ここは右ルート(Ⅴ)もありますが、Nobさんの過去の経験を元に安全を優先して左ルートを選択しました。

ここを左上に抜けてからが今回の核心でした・・
ビレイ点から比較的簡単なクラック沿いを左上し、更に左上するように登ると岩陰に回る事になり、Nobさんの姿はビレイ点から確認できなくなります。

その後、比較的長い時間が経過し「Ⅳ級のわりには、結構しょっぱいルートなのかなぁ・・」と思っていると「ビレイ解除」のコール。

クラックを左上した後に岩を乗っ越し、本来のルートは直上するようでしたが、バルジ部分を回り込み、その後5m程トラバースしていました。

直上をするには、左トラバース中間点にセットしてあるカムを回収しなければならない為、バルジ部分を回り込まず左上に乗っ越しました。

無事終了して一安心です。後ろに四季楽園と三ツ峠山荘が見えます。
その後、カムを回収しゴボウで抜き上がり中央カンテの登攀が終了しました。

登攀後Nobさんに確認したところ、本来ならば直上するのがルートだったようですが残置支点が無かった為、左にトラバースしたようです。

再び、ここに登り返すとも知らずニヤけた笑いで懸垂下降する私

終了点からは僕が最初に懸垂下降で降りました。

第一バンドまで約50mありロープも丁度の長さでした。その後、Nobさんが懸垂で降りた後、ロープを引きましたが全く動く気配がありません。

慌てて2人で引きましたがビクともせずロープは完璧にロック状態です。

どうやら最上部の垂直に切れ落ちている部分にあったクラックにロープが引っかかってしまったようです。

懸垂下降中ではありません。これから50mの登り返しスタートです・・

早速、第一バンドに設置してある懸垂用の大型支点にロープを通して端を結びフィックス状態にして、プルージックをセットして懸垂支点まで約50mの登り返しを開始しました。

この辺りまでは比較的楽に登り返してます・・

ロープは真っ直ぐに垂れている為にルートでは無い部分を登る事になり、尚且つ、登りながらプルージックで締めている部分を同時にズリ上げる動作も必要で結構忙しいクライミングとなりましたが特別危険な箇所も無く比較的短時間で登り返しが完了しました。


この辺から垂壁になり、ロープが開き始めプルージックが効かない上に、ホールドも少なくて結構難儀しました。
ロープがロックした原因は、やはり最上部の岩の角にある細いクラック部分にロープ1本が挟まってしまっていた為でした。

懸垂時に左右に振られた際、ロープがクラック部分を跨いて挟まってしまったようです。

原因を解除して懸垂支点に到着しましたが、予想していたよりも早く30分で登り返す事が出来ました。

Nobアニキー!お疲れ様ーっす。


同じ失敗を繰り返さないように2本のロープの結合部をずらして1本のロープを折り返して懸垂しました。

登り返しの途中で確認してあったピカピカのペツルビレイステーションにてセルフビレイを取り、そこから再び新たに懸垂をしてNobさんの待つ第一バンドを通過して取付きまで降りました。

その後、Nobさんが第一バンドから短い懸垂をして12:35無事に登攀完了しました。

素敵な富士山が僕達2人を見守っていてくれました。ふふふ・・・
時間は早かったのですが本日の登攀を終了し、爽やかな秋風が吹く貸切状態の屏風岩を後にしてノンビリ優雅に高山植物の写真を撮りながら下山しました。

その後、西湖畔で湯に浸かり一眠りして帰途に着きました。

往路の中央高速と首都高速は大した渋滞も無く19:30西船橋駅前にて笑顔で解散する事が出来ました。

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