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2006 女だけ・かんばの北穂高岳


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ウサギギク
昨年の同時期に竜少年さん、Nobさん、マサさんのサポートで前穂北尾根に登らせて頂き、長年の夢が叶って本当に嬉しかった。

しかしながら北尾根登攀後の前穂~吊尾根~奥穂~ザイテン~涸沢の長丁場の辛さは今でも忘れられない。

イワウメ

私は北穂には登ったことが無く、一度滝谷を見たいと思っていたので、今回は竜少年さんにお願いしてミエリンさんと二人でのんびりゆっくり北穂に登らせて頂くことにした。



■8月4日(金)
梅雨明けの快晴の中、涸沢に向けて出発。今回は北穂へ登るだけで登攀が無いのでとっても気が楽、その上ミエリンさんも一緒なのでなおさら心強い。

横尾までの間、北尾根を梓川沿いから眺めて感無量。本谷橋からの登りはトップの竜少年さんがペースを私達に合わせてくれるのでとても歩きやすい。(Nobさんはゆっくり過ぎて辛そうでしたね。)今夏も穂高に来ることが出来たことに心の中で感謝。

■8月5日(土)
北尾根隊出発後、朝食の片付け等の後、5:30出発。

時間に追われることもなく、お花を眺めてはカメラに撮り、景色を眺めては足を止め、登山をしているという感覚は全くない。

ニッコウキスゲ、サンカヨウ、ハクサンイチゲ、フウロ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、チングルマ、など等、今年も逢えたのね~、と話しかける。

ミエリンさんもいっぱい写真を撮っている。

北尾根隊は今頃どのあたりかしらと眺めるがさっぱり分からない。

クサリ場で待ったりして9:30頂上着。

ミエリンさんに「ここが滝谷よ」と教えられ、スゴ~イ! こんなところ どうやって登るの?夢中でシャッターを切る。

槍ヶ岳からの大キレットもスゴイな~、槍の向こうに黒部五郎、薬師、黒岳、白馬、そして目前に双六、笠ガ岳、常念、蝶・・あまりの素晴らしい光景に言葉なし。

10時に無線の交信を約束していたので電源を入れるが通じなかった。

北穂小屋のベンチに移動、コーヒーを注文する。

正面の北尾根隊、その向こうの南アルプスのバットレス隊、眼下の常念、蝶ガ岳を歩いている筈のT嬢に向かって「オ~イ、みんな頑張って~」と声援を送る。

いつまでも居たかったが11:00下山開始。ゆっくり足元に気をつけながら下った。

下山はこんなに登ったかしらと思うほど長かった。2:00テント場着。

ザイテングラードを何度も眺めて北尾根隊を待った。5:00北尾根隊無事帰幕、本当にお疲れ様でした。

夜中、満天の星をミエリンさんと一緒に眺めた。天の川を久しぶりに見た。

 
■8月6日(日)

竜少年さんをトップに一列縦隊で黙々とひたすら上高地を目指して歩く岳樺隊は(我ながら)カッコイイ!

今年もいい夏休みでした。北尾根隊の皆さん、お世話になりました。

ミエリンさん、ありがとうございました。

(記:ヨーコ)



■感想 シナノキンバイ

2年前、女だけ・かんばでの前穂北尾根の登攀は快適だったものの、吊尾根で雨に降られザイテンから一人とぼとぼとと敗残兵のようないでたち・・

涸沢小屋のテラスで寛いでいる登山客から奇異な目で見られたものでした。

そんな訳で今回は北尾根に触手は動かず、どうしたものかと考えていたらヨーコさんから「北穂に行きましょう」と声を掛けて頂きました。

チングルマ
花を愛でながら名を教えてもらい、山頂から臨む山の名を、夜には満天の星を扇ぎ星座の名を教えて頂き、心と躯に優しい山行がある事を知りました。

ヨーコさんに感謝します。


遥かに途を辿り天と地の織り成す場所へ夢の頂きへ
北穂高の頂にしばし佇み
滝谷から吹き上げる風に躯をさらす
満身創痍のきみのうしろ姿は
夢と希望と誇りのみありて・・

イワギキョウ


ミエリン

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