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南アルプス 仙塩尾根縦走

  ~ 64歳にしてなおテント縦走を続ける男のこだわりの記録 ~


■8月14日 (戸台~北沢峠)
 0:30 戸台の仙流荘駐車場に着く。素早くテントを設営して仮眠する。6:30発の村営バスに乗車し、7:30北沢峠着。

テントを設営後明日に備えて仙水峠まで足慣らしをする。1時間で峠に立つ。甲斐駒ヶ岳摩利支天がインスボンのように聳え立つ。姿、形、岩の色が同じに見える。栗沢山から下りてくる人もいて賑やかだ。昼寝をして下る。


■8月15日 (北沢峠~仙丈岳~両俣小屋)
 3:00起床。4:45出発。5:30二合目。6:30五合目。8:00小仙丈岳。
樹林帯を抜け這い松が出始めると、右側からガスが吹き付け、寒く、メガネは水滴で見ずらく歩きにくく、荷が肩に食い込んで前途を案じさせる。

小仙丈岳に着くと突然雲が切れ、風はやみ手前に"北岳"奥に"富士山"が黒く浮かび上がる。周りの登山者は歓声を上げる。ここから大仙丈岳を越え樹林帯に入るまで好天は続いた。
9:15仙丈岳。仙丈岳から大仙丈岳へ向かい直ぐ右手は高山植物が咲き乱れてお花畑である。こちらに向かう登山者はほとんどいない。

13:20伊那荒倉岳。大仙丈岳からの下りで両俣小屋から上がってきた単独行者と出会う。ここまで6時間かかったという。大きなザックを背負っていた。14:15独標。15:50野呂川越。

16:40両俣小屋着。嗚呼疲れた。伊那荒倉岳、横川岳、野呂川越はすべて樹林のなかで、標識がなければ通り過ぎてしまいそうだ。野呂川越からの下りは悪路で長時間歩いて後では膝が悲鳴をあげている。両俣小屋のキャンプサイトは沢沿いで樹林に囲まれ夜中天空を見上げても星数は多く見えない。今日のテントは10張位だ。テン場借用を申込んだとき受付のノートをみると北岳に登る人が半数以上だ。明日の予定に熊ノ平を書き込んでいるパーティは1組しかいない。計画から大幅に遅れて今日は12時間歩いた。テントを背負ってはそうそう早くは歩けない。まあ明るいうちに着いたのだから良しとするか。19:00雨が降り出す。明日は比較的楽な行程でうれしい。


■8月16日 (両俣小屋~熊ノ平)
 5:00起床。6:20テン場出発。7:15野呂川越。
 11:20三峰岳着。岩峰で大きなケルンがある。今日ここまでくれば後は1時間半で小屋なのでゆっくりと昼食にする。小さなリュック、靴はスニーカーで、昨夜仙丈避難小屋泊まりという"ランナー"と一緒になる。今日は塩見小屋かうまく行けば三伏小屋まで行くとのこと。すごい早さだ。

 11:50足元がゆれ同行者が「地震だ」とさけぶ。ゆらゆらして気持ちが悪い。2999mの山の上で地震に遭うのは初めてである。三国平までは快適な稜線あるきを満喫する。
13:30熊ノ平着。ここはテン場の至るところに水場があり、しかもうまい。たらふく飲んで、風呂に入る。日本一高いところにある風呂とのこと。石鹸、シャンプーは禁止だが、体から発散する汗の匂いは消える。風呂の窓からは農鳥岳が真正面だ。明日は塩見小屋までか、三伏峠小屋まで行くか同行者と話し合う。
自分のエアリアマップには塩見小屋も三伏小屋もテン場があるが、同行者の新しいエアリアマップはテン場がない。いずれ着いた時間で判断しょうと決める。2:30起床の4:00出発とし、19:00には横になった。


■8月17日(熊ノ平~三伏峠)
 靴音が聞こえて目が覚めると4:30だ。まあ仕方がない。
6:00テン場出発。7:10小岩峰。安倍荒倉岳は気が付かないうちに通り過ぎたようだ。8:55北荒川岳着。樹林帯を抜けると素晴らしい稜線歩きとなるが、今回はガスがかかり、ときおり切れ目から塩見岳が垣間見えるのみで、足元の高山植物を観賞する。

北俣岳へ急な登りが目につき始める。先の方に2人連のパーティーがゆっくり登ってゆく。自分達みたいに親子連かな、夫婦連れかな、友達同士かななんて思いをはせ、足元はだんだんと急になり、足の動きに息の回数を合わせていたが"息が"合わなくなり、息の回数が俄然増えてくる。
北俣岳直下は左から巻くようになり、11:05北俣岳に着く。先の二人が湯を沸かしてラーメンを食べている。塩見の方から来た人は周囲を見回し確認したのか蝙蝠岳の方へ歩み去ってゆく。10年ほど前自分も単独で二軒小屋から蝙蝠岳を経由して塩見岳に登ったことがあると、同行者に話し掛ける。

12:00塩見岳東峰着。ガスがかかり展望はなく西岳が霞んで見える。塩見小屋へ向かう下りはマップで書かれる"○危"な場所があり慎重に下りる。荷が重く、ザックの背も高いので、上の岩に当たって振られることのないよう要注意だ。13:20塩見小屋着。泊まるか、三伏小屋まで行くか思案のしどころだ。北俣岳に塩見小屋にはテン場はないと"看板"がでていた。

計画を変更して三伏小屋までゆこことにする。ここから本谷山までが長~く感じた。見通しのない樹林帯をずっと歩く。15:35本谷山着。もう歩くのはいやだと思うが、あと1時間でテン場と思い、ザックを背負い直す。途中三伏小屋(水場)の幕営禁止タテ看板あり現在は三伏峠小屋のみしか利用できないようだ。
17:05三伏峠小屋着。水場が遠く(往復30分)不便なテン場だ。場所代をとりながらトイレは有料だ。明日8:30塩川発のバスに乗るため3:00起床と決める。


■8月18日 (三伏峠~塩川)
 3:00起床。今日はうまく起きた。4:15ライトを点け歩き出す。6:20水場着。ここまで急な下りが続き、つま先が痛い。豊富な水が流れ、頭からかぶって顔を洗う。何回か沢を渡り返すと堰堤があり、塩川作業小屋の屋根が銀色に光って見え、道は平になって草地が目の前に広がり端に"塩川"と書かれたバス停の標識が目に入る。
7:15塩川バス停着。ようやく終わった。念願であった尾根を事故もなく完歩できほっとしました。



■感想
12時間近くを歩く日が2日ありくたびれました。
今回は朝食なども手早く済ませ、途中の休憩時に行動食をこまめに取るようにしました。以前は朝食、夕食はしっかりという考えでありましたが今回は起床から、早めに出発できるように心掛けました。

それにしても濡れたテントは重いですね。いまだにザックの背負い紐の痕が肩に残っております。計画時点では歩けなければ両俣小屋でエスケープしようと考えておりましたが、両俣小屋まで時間はかかりましたが歩くことができ、この自信が塩川まで行けたと思います。次はどこを歩くか考える楽しみができました。(記 微苦笑)

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