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八ヶ岳 阿弥陀岳中央稜と御小屋尾根

 阿弥陀岳中央稜は御小屋尾根と南稜という大きな尾根にはさまれたマイナーな尾根筋である。
阿弥陀岳山頂に直接突き上げるのではなく、一旦御小屋尾根に合流してから頂上に至ることも人気を逃している原因かもしれない。
そんな地味な中央稜であるが、好展望と静けさが保たれていると聞き、三人で訪れてみた。



■12月12日(日) 快晴
 前夜、舟山十字路ゲート手前に駐車し泊まる。
テントを張るのが面倒くさかったので錦さんの愛車サーフで泊まる。3人が同じ向きに寝てもなんとかなるから広いものである。

 4時過ぎに起床し6時過ぎには出発する。
舟山十字路のゲートを過ぎて広河原沢沿いの車道をたどる。やがて山道となり、1時間20分ほどで二俣に着く。「四区」と大きな赤ペンキで書いてあった。

 二俣では右俣に入り約30分ほどで中央稜の取り付き点に着いた。うっかりすると通り過ぎてしまうので注意が必要。入口には銀色のテープが2~3箇所付けられていた。
中央稜にはしっかりした踏み跡が付いていた。要所にはテープもあるし迷いようがない。しばらく急登が続くが大したことはない。

 途中で前日にアイスクライミングをし、南稜P3でビバークをしたパーティーに会う。錦さんがさっそく氷の情報を聞き出していた。今年は暖冬で雪も少なく氷の発達も遅いようだ。アイスクライマー達も残念だろうが、雪山を楽しみにしている登山者たちもがっかりだ。

 取り付きからおよそ20分で稜上に出た。ここは見晴らしがよく、目指す中央稜とお隣の南稜がよく見える。眼前に見える下部岩壁が大きく切り立っていた。
中央稜は短いかわりに傾斜はやや強い。樹林下をグイグイ高度を稼いでいく。途中、休憩時に久しぶりにGPSを出して現在地を測定してみた。樹林帯だったが落葉しているので衛星の受信状況も良く測定誤差も15m以内だった。やはり冬はGPSにとっては有利なようだ。

 やがて下部岩壁下に着く。ここは右を巻いていく。岩壁自体はなかなか迫力があり、岩質は大同心や小同心あたりのものと同様にリスが少ないが比較的しっかりしていた。赤岳鉱泉あたりにあったら賑わっていたに違いない。

 下部岩壁を巻き終わりルンゼを詰めて稜線に出るところで一時ルートを見失ったが無事踏み跡に合流する。このあたりより展望が開けてくる。眼下にはお隣の御小屋尾根が山裾長く伸びているのがよく見える。上部岩壁は左側をトラバースして、ハイマツ、草付きの中の道を登る。なかなかアルペン的な風景となり嬉しい。

 やがて、御小屋尾根に合流する。合流点には立派な指導標が立っていた。いままで見えなかった横岳や硫黄岳が眼前に現れる。残念ながら雪がひとつもついていない。こんな少雪の八ヶ岳も初めてだ。
合流点からは鎖やロープもあるが特に問題なく阿弥陀岳山頂に立った。(11時15分)
 目の前の赤岳や権現岳が大きく美しい。雪があればもっと気高いのに残念。富士山も逆光に光っている。

 下山は御小屋尾根を下る。中央稜上部の道が凍っていてちょっと危なかったから。
御小屋尾根も下り始めはロープを頼りにガラ場を下るが急で歩きにくい。やがて緩やかになると歩きやすい道となる。
 最低鞍部の不動清水を過ぎて御小屋山で美濃戸口への道を分け、舟山十字路方面に下る。途中、虎姫神社を経てゆるやかな歩きやすい道を舟山十字路へと下った。(記 Nob)

■タイム
舟山十字路(6:10)・・・二俣(7:30)・・・中央稜取り付き(8:00)・・・稜上(8:20)・・・御小屋尾根合流(11:02)・・・阿弥陀岳(11:15~30)・・・不動清水(12:55)・・・御小屋山(13:30~35)・・・虎姫神社(14:02~10)・・・舟山十字路(14:30)



■感想
 中央稜はバリエーションルートの入門コースとか。なるほど、道標の類は見あたらないが要所には赤テープもあり、バリエーションルートというよりもハイグレードハイキングの好ルートと言える。
舟山十字路からは御小屋尾根を使えばちょうど良い周回コースとなる。八ヶ岳西部の山々の位置関係を掴むには格好のコースであると思った。次回は雪の締まった4月頃に訪れてみたい。(記 Nob)

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