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北八ヶ岳 中山峠からにゅうを経て白駒池へ

わき目もふらずひたすら頂上を目指す山行、また、夜も眠れず食事も喉を通らないような緊張感を克服しての岩壁登攀、それらは私の憧れの山行。
 けれども時には頂上を目指すのではなく時間にとらわれずに山の静けさを味わう山行もしてみたい、それにはこの時期の北八ツが最適だ。それも語らずとも分かりあえる友と一緒であれば喜びは層倍する。



■11月2日(日) 
 8:40東京駅発新幹線あさまで佐久平へ。小海線から眺める佐久平の美しさに目は車窓に釘付け。田圃では脱穀の真っ最中、藁が積み上げられ、林檎が赤く実り、青空に紅葉が映えて美しい。
晩秋・山麓の収穫風景
 小海で下車、バスで稲子湯へ。今日の予定はしらびそ小屋までなのでたっぷりと時間はある。普段の山行では信じられないことだが、温泉に浸かって心身を清めて?から入山する。鉄鉱泉で身体が赤く染まりそう。

 13:00のんびりと歩き始める。トロッコのレールに昔の北八ツに想いを馳せ、水の流れの美しさに暫し足を止め、15:00しらびそ小屋着。
 しらびそ小屋は私の青春の思い出の地。40年近くも昔の11月、北八ツをさまよい歩き大バテにバテて泊めてもらったことがあった。その夜一瞬雪が降りみどり池が真っ白に覆われ、1時間後に雪は消え満天の星が輝いた。その美しさは今もって忘れられない。雪の妖精を見た、と思った。それから入下山の途中で何回か訪れたが泊まったことは無かった。宿泊用の小屋も新設されて様相は変ったけれど小屋の温かさは今も変らない。夕食もビールと共に美味しくいただき、なんと7時には就寝してしまった。

■11月3日(祝)
 天気予報は曇り後雨、午前中はなんとか持ちそうだ。雨の北八ツもまた苔が輝き風情があっていいものだ。早朝のみどり池は昔のままに静かに水を湛えている。私は瞬時40年前にタイムスリップ、時間が止まる。

しらびそ小屋夕景 朝食後、7:40出発。中山峠に向かう。急登なのでゆっくり、一歩一歩を踏み締めながら行く。針葉樹林と苔だけの静けさに包まれてもう何も言うことはなし。9:10中山峠着。これから東天狗に登るという単独行の男性に「一緒に」と誘われ心が動く。時間は充分あるのでとりあえず黒百合ヒュッテへ立ち寄る。ホットミルクを注文し身体を温め至福のひととき。天候も下り坂、今回は頂上を踏むのは目的ではないので東天狗は次回にして予定どおり「にゅう」に向かうことにした。

 10:00中山峠まで戻る。風が強く雲の流れが速い。硫黄岳方面は真っ黒の雲だ。あの雲が来たら嫌だなと少々心細くなり足元を見つめながらひたすら歩き、ふと気がつくと中山頂上。「あれ、間違えた、にゅうへ行くにはここは通らない筈」と地図を取り出して確認。「引き返しましょう 」と焦らずゆっくり戻る。時間に余裕があるので焦らなくても大丈夫。15分ほど引き返すと大きな道標が立っていて「こんなものを見過ごすなんて」と、全く情けないことだ。

北八ツ晩秋
 にゅうへの道は右側が崖で樹々の間から覗く崖下は水が涸れた沢のよう。樹林帯に入ったので風もおさまり雨もまだ降りそうもない。数組のパーティーとすれ違う。遥か遠くから聞こえるのは風か沢の音か、山の音? 人声がしてきた、にゅうが近い。

 11:40にゅう着。ちょっと突き出た岩峰がにゅうの頂上だ。三角点があるのみ。晴れていればどんなにか素晴らしい展望だろうか、それでも眼下に樹海が広がり樹海の真中に白駒池が雲の切れ間に見え隠れし、八千穂高原のあたりは落葉松が黄金色にそまり樹海の緑と対をなす。荒々しい風が吹きぬけタカコさんは風に向かって歓声を上げている。岩峰から下り風を避けて暫し休憩。ここから白駒池までは樹海の中を下るのみ。樹海の奥深く分け入って行くようで「一人じゃ怖いよね」とタカコさん。岩に張り付いた木の根や苔の深さに圧倒されて「おばけが住んでいそうね」と私。樹海を抜けようやく13:20白駒池のほとりについた。池を半周して青苔荘へ。湖畔のベンチで休憩しているうちに大粒の雨が降ってきた。

 雨具を着け14:00麦草峠へ向かう。国道に平行して作られた木道を行く。この木道もとってもステキな道。14:30麦草峠着。麦草ヒュッテでバスを待つ。今年最後の茅野行バスだ。バスから眺めた奥蓼科の黄葉がまたまた素晴らしい。茅野からあずさで新宿へ。車中、豪華?駅弁とビールで乾杯。お疲れ様でした。(記 ヨーコ)                 

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