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尾瀬 尾瀬ヶ原探勝

 尾瀬ヶ原は今回で3回目。いずれもこの水芭蕉の咲く時期に混雑を避けて平日に来ている。しかし、前の2回は6月中旬と少々時期が遅かったのか水芭蕉がしおれ気味だった。もっとシャキッとした水芭蕉を見てみたいと思い、今回は6月上旬を選んだ。



■6月3日(火) 晴れ
尾瀬ヶ原と至仏山 鳩待峠から山ノ鼻へ下る道は雪もなく大部分が木道。トレッキングシューズなど履いてこなければ良かったと思うほど。スニーカーで充分。新緑がとても綺麗。鳥の声を聞きながら山へ来たんだなと実感する。

 山ノ鼻へ着いてみると、意外に水芭蕉が少ないように感じる。大きさも小さいのが多い。今回は少々早すぎたようだ。それに、小さいながら倒れていたりしおれ気味だったりでシャキッとしているのはあまり無い。どうやら前回も時期が遅くてしおれていたわけでは無いようだ。厳しい自然のなかで育っていくのだからいろいろと苦労も多いのだろう。

 ねらいどおり、人はあまり多くなく、半数くらいが三脚を持ったアマチュア写真家風の人。三脚を木道に設置していても邪魔に感じない。やはり平日はおおらかでいいなあ。私は、今回はデジカメを持ってきたのでフィルム代を気にせずどんどん撮影できる。

水芭蕉 水芭蕉以外の花はこの時期少ないが、竜宮十字路付近ではリュウキンカの見事な群落が見られる。ショウジョウバカマもところどころにポツンと咲いている。もともと花の名前などはろくに知らなかったが、来る前に「尾瀬自然観察ガイド」という小冊子で予習をしてきた。最近は難しい岩を登れる人よりも花の名前をたくさん知っている人の方が偉く見えるようになってきた。

 湿原にカエルの鳴き声がするがいくら目で探しても見つからない。そのかわり、池塘の水の中にイモリのペアが寄り添って泳いでいるのを見つけた。カメラを向けていると何がいるのかと他の人も足を止めて一緒にのぞき込む。女の子が「気持ちよさそう!」「仲良さそう!」と嬉しそう。あいにく、デジカメの起動・ズームの遅さのためシャッターチャンスは逃してしまった。

湿原と燧ヶ岳 竜宮十字路からヨッピ吊橋へ回ってから、山ノ鼻へ戻ることにしたが、いつの間にか人が多くなってきている。団体客も多くて、二列の木道は行き帰りそれぞれ専用車線になってしまった。追越車線(者線というべきか)が無いので前の人について歩くしかない。まあ、有名な尾瀬なのだから仕方ない、のんびり行こう。でも、カウベルをザックに着けてカランカランと鳴らして歩いている人のあとに付いたときは少々頭にきた。

 山ノ鼻に戻り、その付近の周遊路を散策する。水芭蕉だけが目当てならここだけでも充分楽しめる。
 いつもの山行とは違って、下山は「登り」になる。それでも午前中とは光線の具合が変わり、木々の新緑がさらに明るさを増している。淡い緑のトンネルを歩いていると登りの労も人の多さも気にならず、いつのまにか鳩待峠に到着した。

 尾瀬なんて人だらけと毛嫌いする人も多いが、平日、それもなるべく早い時間帯に歩くことで充分楽しめる。食わず嫌いなんて勿体ない!(記 雲海)

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