秩父 金山沢右俣から両神山
― 静かな山登りを好む人には、この時期の両神山はおすすめ ―
【目的地】秩父 金山沢右俣から両神山登頂
【日時】2002年8月10日(土)
【メンバー】vibram、ミエリン
■8月10日(土) 晴れ
朝6時に西武池袋線小手指駅で待ち合わせて、ミエリンさんの車で両神山を目指す。八丁トンネル経由で約2時間半で落合橋に着く(帰りは中津川経由だったが、時間的にはほぼ同様)。
落合橋では渓流シューズを履いた先客がいて、我々の目指す右俣を先に入渓していく。10分ほど遅れて8時50分に我々も出発する。
最初の2段6mとその先の15mのナメ滝は問題なく越えていく。次の6mの滝は右から大きく高巻く。それから先は小滝とナメが連続するが、水流通しに登っていく。途中の2カ所の滝で念のためアンザイレンする。
やがて水流は弱まり源流の渓相となり、赤布に導かれて稜線への踏跡へと歩を進める。稜線近くになって先行の2人パーティーが降りてくる。沢を下るのかと思い聞いてみるが、違うという。落合橋へ直接下降するルートは頂上手前から降りるはずだが。
まもなく我々も稜線に達する。西上州の山々が一望できる。しばらく休憩してから頂上に向かう。頂上の喧噪を予想していたが、狭い頂上には二人の登山者がいるのみであった。当初は落合橋に向かって直接降りるつもりであったが、時間も12時とまだ余裕があったし、なかなか来ることができないところに来たのだからと、八丁峠までの縦走を行うこととする。
稜線歩きということで暑さを覚悟したが、樹木に覆われているため、意外にも暑さ知らずで歩いていてもほとんど汗をかかずにすむ。
道は岩稜の激しいアップダウンで要所々々に設置されているクサリを使わないと完全にクライミングの世界となる。岩稜帯では他の登山者とは出会わなかったが、元々がある程度慣れた人しか登らないコースの上に、そういった人はこの時期はアルプス等に出かけているためであろうか。そういった意味で静かな山登りを好む人には、この時期の両神山はおすすめかもしれない。
東岳、西岳を過ぎて4時前にようやく八丁峠に着く。ここからは今までとうってかわって歩きやすい落ち葉を踏みしめながらの道となる。やがて沢音が聞こえ始めて沢沿いの道となると、前方に落合橋が見えてきて、楽しかった今日一日の山行もフィナーレを迎えることとなった。(記 vibram)