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北アルプス 朝日岳~唐松岳縦走

昨年、栂海新道を縦走したときは、朝日岳以南を断念してしまったので、今回はその続きを登ることにする。唐松岳以南は登ったことがあるので、唐松岳までとし、朝日岳の東側の入山口である蓮華温泉行きの始発バスは遅いので黒岩山経由、小滝スタートとする(秋に予定している明星南壁の偵察も兼ねる)。
 距離、標高差ともハセツネカップを上回るハードなコースであり、何時間で踏破できるかはやってみないとわからないというのが実際のところであった。



■8月3日(前夜発) 晴れ
 昨年、栂海新道のときも利用した急行能登に乗り込む。安眠用にとウィスキーのポケット瓶をストレートで空けてしまったが、ちょっと効き目が強すぎたようで下車予定の糸魚川の先の入善まで行ってしまう。

 さてどうしたものかと思案するが、糸魚川まで戻るとすると接続が悪く、小滝スタートが3時間も遅れてしまい、帰りの夜行利用が絶対に不可能となる。その時、下車した入善から朝日岳の西側の登山口である北又小屋まではタクシーで入れる(因みにマイカーは手前の小川温泉まで)ことに気づく。

 予定外の出費は痛いが、この際、背に腹は代えられなく、それに栂海新道縦走時に一度歩いている黒岩山-朝日岳間をカットすれば、山行が成功する確率が高まることにもなる。

 タクシーがなかなかつかまらず、北又小屋に着いたのが8時近くになってしまう。小屋の主人が私の荷物を見るなり、「そんな小さな荷物で行くのか」と非難の眼差しを向ける。計画書も目の前で書かせられたが、日帰りで唐松岳などと書いたら、お説教を食らいそうだったので、蓮華温泉下山とウソを書いてしまう(ゴメンなさい)。

 朝日岳への登路であるイブリ尾根は急登に継ぐ急登である。だが、夕日ケ原から朝日平付近になるとなだらかな草原地帯となって高山植物の群落が見事である。山登りの魅力は岩と雪だけではないことをつくづくと感じた。朝日岳到着は11時15分。北又小屋から3時間20分であった(コースタイムは7時間半だから、まあまあのペースである)。

 朝日岳で山頂でしばらく休憩してから雪倉岳に向かう。反対側からはたくさんの登山者と出会うが、いいペースで飛ばしているにもかかわらず、一向に先行パーティーに追いつかない。きっと、南下する登山者は朝日小屋を早朝に出発したからであろうか。雪倉岳は朝日岳に負けず劣らず高山直物の宝庫である。だが山容は朝日岳がどちらかというと男性的であるのに対して、雪倉岳はどこまでも女性的である。

 雪倉岳を越えると三国境は近いが、私が通過したのは午後をかなりまわっていたので、白馬山頂から大池に向かう竜少年さんたちとは会えずじまいであった。

 白馬岳到着は15時20分であった。小屋でのんびりし過ぎて1時間余りも貴重な時間を費やしてしまう。小屋の前のベンチでうまそうにビールを飲んでいる人たちがうらやましかった。このまま、竜少年さんたちのいる大池へ下ってしまえばいいという悪魔のささやきにもうち勝って重い腰を上げる。

 5月の岳樺の双子尾根敗退で登り損ねて因縁の山となっている杓子、鑓を目指すが、さすがに疲れがでてきてコースタイムの半分近くの時間で登ることはできなかった。この時間になると誰も登っておらず静かな山登りを楽しむことができた。

 鑓温泉への分岐点を過ぎるともうエスケープコースはなく、唐松岳を経て八方尾根を降りるしかない。天狗の頭までのダラダラ登りはけっこう時間がかかり、不帰への下りで暗くなってしまう。不帰はヘッデンで登っても特に問題となるようなところはなく、かえって昼間の渋滞がないだけ快適であった。不帰から唐松までも思った以上に時間がかかってしまった。

 夜道のため何度か道を見失う。夕方からガスってきて山の位置関係の確認ができないため、そのたびに地図とコンパスを取り出す。

 唐松岳着は21時40分。やっと目的を達成できたという安堵感はあったが、この時間では夜行に乗ることは不可能である。こうなった以上は、時間をかけて慎重に下っていくしかない。その時、サッとガスが晴れて唐松小屋の明かりが見え、心細かった気持ちが救われる。明かりを頼りに小屋まで下りると、小屋の横から長い々々下りが始まる。八方尾根の下りはうんざりするほど長かったが、それよりも辛かったのは、白馬駅で最終に乗れずに待合室からも追い出されて、始発までの長い夜を過ごしたことであった。



■ 感想
 ランニング登山といっても常に走っているわけではなく、登りの傾斜が強くなれば急ぎ足で歩くことになる。私の場合はだいたいコースタイムの半分くらいの時間で1日で10数時間は行動するので、通常の3日行程ぐらいが日帰り登山の対象となる。

 富士登山競争やハセツネカップだと必死になっているので景色を眺める余裕もないが、ランニング登山の場合はある程度の余裕をもって行動できるので、景色も楽しめるし、気に入った場所があれば立ち止まったりもする。

 今、やってみたいランニング登山としては、立山頂上から槍ケ岳頂上までのワンデイ縦走やバットレス終了後に白峰三山縦走を行うワンデイクライミング&縦走などだ。もう少しトレーニングを積んだらトライしてみたいと思う。



■ 参考
 持参装備については、軽量化のためツエルト等の使う可能性が低いものは除いてあります。水は0.75Lと0.5Lのペットボトルで途中3回補給しました。

栄養補給が不可欠な山行なので、食料はカロリーの高いものを中心に多めに持っていきました。ハセツネカップのときと同様の装備といえば経験者はおわかりだと思います。総重量は多分7kg程度です。

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