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丹沢 中川川流域・マスキ嵐沢

【日時】2001年6月30日
【目的地】丹沢 中川川流域(大滝沢支流)・マスキ嵐沢
【メンバー】錦少年、MIKI

 6月前半は一ノ倉の予定であったが、雨・週末出勤・パートナー不在で、ついにチャンスを逃す。梅雨明けを待つことにする。
 それまで、雨の週末が室内壁だけとは寂しい。このところ仕事でヨタヨタになった心身のリハビリも兼ねて、雨の週末に西丹沢の中川川大滝沢支沢マスキ嵐沢に出かけることにする。



■6月30日 雨のち霧

大滝沢出合(10:50)・・・マスキ嵐沢出合(11:25~50)・・・マスキ嵐沢源頭(14:10)・・・西丹沢自然教室(15:20)

 朝から雨である。国道246号から中川川方面に少し入った所にある道の駅で、しばらく様子をみる。朝市が開かれていたので、野菜を買ったりしてノンビリ過ごす。
 こんな贅沢な時間の使い方は、数ヶ月ぶりである。雨も午前中で天気も回復するようなので、出かけることにする。

 何10年ぶりの中川川流域の道路はよく整備されていて、ジムニーをタラタラ走らせても、あっという間に大滝沢出合に着く。ここにジムニーを置いて、雨の中、登山道を少し歩くと地図で想定していたマスキ嵐沢出合によく似た場所に出会う。なんとそこがマスキ嵐沢出合であった。渓流シューズを履き、雨具を着込み、ハーネスを装着して、なんとも大袈裟ないでたちで出かける。

 沢に入るとすぐに滝、ナメ滝の連続となる。2級くらいの滝を次々に流心を駆け上る。花崗岩の明るい沢で心が和み体も自然に動く。45分くらいで二股のような所に到着する。雨も止んだので、ここで昼食とする。特大のおにぎりを食べる。やっぱり、沢はおにぎりかソーメンである。お茶を飲みながら、地図、コンパス、高度計を総動員し、さらに沢床を観察すると、ここは二股ではないとの結論に達する。

 昼食後、遡行を開始すると、鹿とおぼしき動物の白骨に出会うが、この沢では以降合計3回白骨に出会うことになる。最初の白骨に出会った上で、またニセ二股が現れ、さらにその上が真の二股であった。

 右俣に入り、F6を登り、期待のF7に到達する。この滝のために、わざわざロープ、ピトン、カラビナ、ハンマーを担いできたのだから。期待に反して苔むしてなんとも汚い滝で、パスすることにする。MIKIさんは膝を痛めテーピングしているにも関わらず、パスは残念な様子。F7の上は、ガスの中樹林がひろがり、素晴らしい源頭部である。コンパス、地形図でツメを確認しながらザレ場を登ると、権現山登山道に出た。久しぶりの沢ではあるが、ルートファインディングが的確にできたので大満足。
 膝故障のMIKIさんと足首故障の私は、ソロリそろり下って、1時間あまりで西丹沢自然教室に到達する。



■ 感想
 若き日の無雪期のテーマは、黒部と奥利根の沢であった。40代後半になって山を再開してからも、岳樺クラブに入るまでは沢歩きをそれなりに楽しんでいた。乾いた堅固な岩も良いが、沢も捨てがたい。

 黒部や奥利根の沢は、私の勤務条件と体力では、ヨセミテより遠い世界となってしまったが、場所を選べばまだ沢にも可能性があるのかもしれない。西丹沢も私のエリアとしてみよう。岩と氷の端境期には良いエリアかもしれない。 (記 錦少年)

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