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奥多摩 第8回 日本山岳耐久レースに参加して

 あきる野市をスタートゴールとして、奥多摩全山を時計まわりに72km、標準コースタイム28時間(2泊3日)のコースを制限時間24時間で完走する。

 奥多摩の標高は1000~1500mであるが累積標高差は数千mにもなり、水、食料のすべてを背負い、徹夜を歩き走る過酷なレースである。今年は約1054人が出走した。優勝は9時間2分。自分はタイム18時間24分、297位でゴールした。

 詳細は
 (都岳連ホームページ;http://www.togakuren.com/8th-taikyu/8th-top.htm ) 



■タイム
  午後 1時      スタート
  午後 5時45分(22km地点)第一関門の浅間峠通過
  午後 9時30分(36km地点)標高1528m 三頭山
  午後11時20分(42km地点)第二関門の月夜見山駐車場
  午前 5時 5分(58km地点)第三関門の御岳山通過
  午前 7時24分  ゴール


■装備、携行品
 水は3リットル持参した。水の補給がある42km地点までは十分であった。
 食料はゼリー状を3つ、菓子パンを2つ、おにぎり2つ。後半はカーボショッツなどの行動食。シューズはサロモンのトレールランニングシューズで具合よかった。ダブルストックを使ったが、登りの推進、下りの支点として重宝である。


■詳細
 午後1時スタート、最初の数kmは市道を走る。今年は仕事が忙しくてランニングの練習はほとんどできなかった。9月に穂高、北岳、鳳凰と山に登っただけ。足が重くて、最初の1時間はリタイヤしようと考えていた。22km地点の第一関門に午後5時45分に到着。自己ベストの一昨年が5時20分、25分遅れだからまあまあ、と考え直す。

 この手前で日没となりヘッドライトを装着した。気温も急激に下がり、長袖を着る。
午後9時30分、36km地点の標高1528m三頭山頂。ちょうど半分である。

標高170mのスタート地点からアップダウンを繰り返しながら、奥多摩の最高地点に到達した。ここで友人に携帯で電話。気温は7℃、雨は降らないが風があり寒い。

 この付近からかなり疲れを感じる。心拍150の運動をもう9時間も続けている。
寒さが体温とエネルギーを奪っていく。午後11時20分第二関門42km地点。ここで1.5リットルの水をもらえる。残り30kmが正念場である。眠気との戦いがはじまる。御前山までの400mの登りが辛い。

午前0時30分、意識がもうろうしてきた。
ゴアの雨具を着て、道端の笹に倒れ込み寝てしまう。夜霧が深く寒さで目が開く。
時計は1時、30分も眠ってしまった。

 御前山の下りは最悪である。北斜面でぬかるんで滑る。おまけに石がゴロゴロしている。この山を下って2時30分、再び睡魔に襲われる。避難小屋を見つけ、ぼろ切れのように寝てしまう。今度も30分寝て目覚める。今回は2回、1時間の睡眠ロスタイムだった。

 午前5時5分58km地点の第三関門御岳山通過。残り14kmで雨が降ってきた。前夜から雨の予報だったが、ここまで降らずにほんとうにありがたい。
 7時24分、本降りになった雨の中を元気にゴールできた。



■感想
 今年の参加は最後まで迷った。仕事が忙しく平日の睡眠時間が短い。結局出ることにはしたが、やはり眠さとの戦いであった。トレーニング不足も疲労困憊の原因だった。
 長谷川カップは4年連続4回目の参加で19時間、16時間、17時間ときて18時間台だった。ちょうど一巡したので、来年以降はもう止めようかと、今は思っている。
 今年は完走できただけで大満足である。 (杉 岳樺クラブ@韮崎支店)

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