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南アルプス 北岳(日帰り山行)

サミットは沖縄だけじゃないぜ。北岳にも日、米、独、仏の4ヶ国が集う。

 トライアスロンクラブの仲間とその友人で北岳に日帰りで登ってきました。
快晴の天気に恵まれ、21歳のCat嬢から50歳のMさんまで年齢、性別、国籍が異なる仲間14人、全員が登頂して無事下山できました。



■7月23日 晴れ
 5時30分白根町の体育館駐車場に全員集合、オジさん達3人の車に分乗して広河原に向かう。
 6時30分広河原の手前、林道脇に駐車スペースを確保できた。

 今回のメンバーはトライアスロンクラブの仲間が主体で、その友人達が14人も集まった。フランス、ドイツ、アメリカの友人も参加するので、英語版の計画書も作成した。登山ははじめてという人もいて、リーダーの私には計画書の作成が一番たいへんだった。住所、緊急時の連絡先など、記入事項は結構多い。

 最初はゆっくりのペースで歩く。皆体力をもてあまして、各々お喋りが盛り上がる。こんなに騒々しく口数の多い団体は何者だ?と思われたに違いない。

二股で大休止。猛暑の下界からは想像もできない雪渓の出現に大喜び。
 東京から参加したU君の彼女W嬢が睡眠不足のため疲れ気味の様子。そこで私が先頭でW嬢U君の順でゆっくり歩く。うしろの連中は怪しい英語や、怪しい日本語のジョークを連発して大笑いしながら登ってくる。最大の難所だからもっと苦しそうにしないと、不謹慎ダ!と怒られそう。

 八本歯の下部からバットレスのクライマーがよく見える。私は3週間前に4尾根を登ったばかりで、あれが4尾根、あれがピラミッドフェース、などと解説。

ビギナークライマーのCat嬢にも説明したけど、英語が通じたかどうか不明。
彼女はフランスからの留学生、今日のメンバー中かなり目立っていた。お喋りで苦しい急坂でも、ずーっと彼女の英語が聞こえていた。それに真夏のビーチのような薄着であり、紫外線でばっちり日焼けしたハズである。

 八本歯のコルでは、南アルプスの稜線と富士山を眺め、一同歓声を上げる。
尾根分岐で最後の休憩。ドイツの留学生Vikがトイレに行きたいというので、きわどい岩陰を探してあげる。ズボンを下げて落ちるなよと日本語で注意したが。

北岳山頂にて 12時20分山頂到着。<Good Job!>と女性にだけ握手して誉める。
さっそく全員で賑やかに記念写真を撮り、各々が昼食を摂る。

 天気は快晴で、気温も快適、景色も最高、素晴らしい夏の北岳を満喫した。
20代の若者はひとり、また一人と昼寝をはじめる。記録的な猛暑のこの日、3192mに吹く風はさわやかで、いい夢を見ているに違いない。

 元気な30代、40代は写真を撮ったり、ビール、アルコールで楽しく談笑。そして1時になり、寝てる奴は置いてくか、と冗談をいいながら下山準備。
  30分で肩の小屋ここでも大休止する。小屋のテント場に北岳草が咲いていて、Mさんの解説で皆で鑑賞する。ここから小太郎尾根の分岐までは、高山植物がきれいな稜線である。素晴らしい展望も味わいながらゆっくりと下っていった。

分岐からは御池までの急な下降には皆うんざり。毎度のことだが、歩いても歩いても一向に高度が下がらない気がする。御池が見えてからも30分かかって、やっと到着した。誰かが、駐車場はどこだ?なんて悪い冗談をいう。

 しばらく平坦な快適な森の道を歩いた後、最後の標高差600mの急な下りである。休みたいというCat嬢、疲れが限界にきているW嬢には、リーダーは鬼に見えたに違いないが、半分の行程まで50分休まずに歩き、最後の大休止。

 途中の急な斜面で後続者から落石が起き皆の側をかすめ、ひやっとする。
落石に当たる確率は(落とす確率と同行者に当たる確率から)人数比以上に高くなるので、大きなパーテイーの注意すべき点である。
広河原が見えてきた。登山の経験のない若い人には、辛い下りだったに違いない。
つり橋を渡ったところで、記念写真を撮って、全員の無事を喜び合った。


■感想 
 当初はトライアスロンクラブ<山梨鉄人会>の月例練習会として、涼しい北岳に登ろうと企画された。せっかく行くなら、各自友人を誘おうということになり、参加者がどんどん膨らんだ。

 北岳への日帰り登山は体力のある小人数なら気軽にできるが、今回のような大人数の場合、足並みをそろえるのがなかなか難しい。

 しかし皆の結束によって力のない人もカバーでき、全員が登頂、無事下山できた。
今ごろ皆は夏山の強烈な紫外線による日焼けに泣いているだろう。しかし、青空と残雪とお花畠の南アルプス北岳を十分に楽しみ、はじめての山を好きになってくれたことと思う。(記 Sugi)
 

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