ヒルに怯むな!谷川ヒツゴー沢 ~2022.7.30~

dakekanba-admin

山域:谷川岳
日程:2022.7.30
メンバー:Qさん、アーサー、コッシー
行程:
5:00谷川温泉→8:00二俣→9:00引き返し地点→10:30二俣→13:00谷川温泉




今期3度目の沢は憧れの谷川岳ヒツゴー沢♪

谷川温泉駐車場を探すのにで少し迷ったけど予定通り5時行動開始。
青空が広がり天気は心配無さそう。

コッシーリーダーを先頭にQちゃん、自分の順に歩き始める。

二俣まで一般道ながら殆ど手入れされていない様子。
所々崩れた斜面を進み、壊れかけた橋など如何にも秘境といった感じだ。

別名ヒル街道の通り、ヒルの数が尋常じゃなかった。
気が付けば靴に何匹もウニョウニョ吸い付いてる。

ヒル下がりのジョニーを一本使い切ってもなお奴らがヒルむことは無かった。
靴についた奴らを指で払っていたけどしまいには面倒くさくなり諦めた。
特にコッシーの吸い付かれ具合は半端なく、靴を脱ぐとさながら事件現場を思わせる程の流血だった。

すっかりヒルで大盛り上がりした所でヒツゴー沢出合に到着。
ガチャ類装着していよいよ入渓!

稜線が遥か遠くに見える。
この日は昼から雨予報だったのでそれまでに源頭部に出れるか、少し気がかりだった。

沢に突入すると天然のシャワーを浴びたり、腰まで浸かったり(^^)気持ち良い歩きが続く。

コッシーの的確な判断の元、危ない処はロープを出して順調に進む。

1箇所残置ハーケンのスリングに体重を掛けた途端スッポ抜けて結構落ちたのはビックリした(^_^;)

Qちゃん大胆に水を被りながら楽しそう。
沢っていいな!

この後Qちゃんにアクシデントが。

先を歩くQちゃん斜面を乗っ越そうと岩に手を掛けた途端、2つのデカイ岩が斜面を滑り落ちてきた。
Qちゃんは咄嗟に岩の落下を抑えようとした様に見えた。
(後で聞いたらすぐ後ろの自分を気にして咄嗟にそうしたとのこと。Qちゃんの勇気に涙が出た)
しかしその大きな岩を人の手で止めるのは無理だった。
岩はQちゃんの腕や脚に当りながら焦げ臭い火花を散らしながら落下していった。

怪我の程度は大きくこれ以上の登攀は無理と判断し下山を開始。
血が止まらず相当痛いはずのQちゃん、弱音を一言も吐かず無事駐車場まで戻る事が出来た。

憧れの谷川岳ヒツゴー沢に少しでも触れることが出来た事、コッシー、Qちゃんに感謝です。
落石などアクシデントはいつ自分にも降り掛かるかは分かりません。
怪我の対処法や撤退に至る行程等々
今回短い行程ながら沢山の事を学べた山行でした。

Qちゃん、怪我が治ったらまた一緒に行きましょう!
コッシーリーダーまたお付き合いお願いします!

@アーサー



 

一般登山道を歩き出してすぐに山ビルの洗練をうける。歩いているとヒルが獲物を狙ってうねうねと動いているのが見えるのだ。

道は荒れていて壊れた橋の骨組みを必死に掴んで渡ったり、激流の渡渉もあるがそれは序章。

ようやく辿り着いた出会いからが今回の目的〝ヒツゴー沢〟だ。

入渓してすぐ現れるF1.F2滝はロープを結んで登攀、その後の明るく開放的な階段状の手ごろな滝はロープを結ばずに登攀することに。

果敢にも激流の中を正面突破するアーさん。よし!私も!と続くが激流すぎて息ができず、目も満足に開けられず次の一手をなかなか出せずに修行のように滝に打たれていると見かねてお助けスリングで引っ張り上げてもらったりとシャワークライミングを楽しみながら歩みを進めていた矢先にそれは起きた。

掴もうとした岩が動かないか確認しようと触れた瞬間両手を広げたくらいもある巨大な岩が動いた。すぐ後ろにはメンバーもいる。一瞬のことすぎて自分の取った行動をよく覚えてはいないが、どうもその石を止められるはずもないのに止めようとしたらしく、真下にあった自分の膝上を直撃して落ちていった。私の大声に後ろにいたメンバーは避けてくれ無傷で一安心する。
あ〜やってしまった。右足からは流血、右腕は動くが手を握ると痛い。

・なんで不安定な岩だと気づけなかったんだろう
・私のせいでこの先の遡行は無理だ。コッシーと アーさんに申し訳ない
・この後予定していた山行もダメだな

自力で下山できるかが1番重要なのにそんなことが頭をよぎり、なんて事をしてしまったんだ、あー不甲斐ないと腑抜けている私の傷の手当てをテキパキとしてくれ、このまま今登ってきた滝を降りるか、すぐ近くの中ゴー尾根に上がるかと最善の策を検討してくれる2人。偵察に行ってくれたが中ゴー尾根は見つけることが出来ず、滝を下降。

コッシーの素晴らしいルーファイで無事に2度と歩きたくないと皆が思っていたであろうヒル街道を再び歩くことになったが、無事に下山することができました。

一瞬の判断ミスが大事故に繋がると再確認した山行となりました。

@Qちゃん



 

沢大好きQさんと谷川大好きアーさんと3人で、谷川ヒツゴー沢へ出かけた(^^

早朝から行動開始!
登山道を歩き始めてわずか5分、左足に違和感を感じる。
ん!?既にヒルが3匹、しかも靴下の上まで這い上がり、吸血してるではないか(;゚д゚)ェ…
こんな、速攻攻撃は初めてかも。そういえば、谷川温泉から二俣までは、ヒル街道と呼ばれてるんだっけ。アーさんにヒル下がりのジョニーをお裾分けしてもらった。
Qさんが歩きながら地面のヒルが見えるというので、よく見るとムーミンのニョロニョロのように立ち上がって揺れてるではないか。そこに足を置くものなら、瞬く間にヒルの餌食となってしまう。

その後もヒルの絶え間ない攻撃を受け続け、その数、恐らく数十匹。二俣手前で沢装備を装着する時に靴を脱ぐと流血がすざまじく、ホラー映画のような足になってしまった(^^;
あまりにもグロテスクなので写真割愛!!!!!

ヒツゴー沢出合いは、伏流になっていて少し分かりづらい。
始めの7mとすぐ次の15mは、ロープを出してウォーミングアップ。

その後の8mは、アーさん先頭でフリーでシャワークライミング。連続して登場する8mも楽しめるところだ。

その滝のすぐ先で、アクシデント発生!
崩れ落ちた岩でQさんが負傷した。幸いにして自力で歩行可能であったので、来た道を戻り下山とした。

【アクシデントで思うこと】
私→Qさん→アーさんの順番で進んでいる時、左後ろで岩が崩れ落ちる音が聞こえ、振り向くとQさんの横を岩がずり落ちており、アーさんは上手く避けたところだった。
崩れ落ちた場所は右岸の水流から少し離れた岩盤状の地形。左上にはルンゼがあり、そこには不安定な状態で岩がゴロゴロしている。恐らくそこから落ちた岩が不安定なバランスを保っていたようで、少しの力が加わっただけで崩れたと思われる。
比較的大きな岩が2つ崩れ落ち始め、Qさんは瞬時に止めようとしたようだが、止められる大きさでもなく、咄嗟に避けて回避した。
倒れ込んだQさんは右足腿と左手指から出血していたため、三角巾とガーゼで応急措置を行い、状態が落ち着くまでしばらくその場で休憩。
そこから中ゴー尾根まで、標高にして約50m。ルートを偵察に行くが、急峻な地形のため簡単には上がれそうになく、そのまま来た沢を戻って下山することとした。

山では、安全を100%にすることはできないけれど、リスクは減らせると思う。このような事態は、誰にも直面する可能性があるので、私自身も常日頃から意識する必要があると痛感した。
Qさんは負傷しているにも関わらず、その後も落ち着いて行動し、下山中にもアーさんと私に心配かけないよう振る舞っていたのが、とても印象深かったです。

怪我が治ったら、改めてチャレンジしましょう!

@コッシー

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