山域:足尾山塊
日程:2022.7.2
メンバー:osugi、レイザー
行程:
銅親水公園駐車場(6:30)→直上ルート取付き(8:30)→終了点(12:00)→銅親水公園駐車場(14:00)
6月27日に異例の梅雨明け、半月前倒しで夏山シーズン到来 !(^^)!
今回は以前より気になっていた、松木沢ジャンダルムへ♪
銅(あかがね)親水公園駐車場へ6時過ぎに到着、既にほぼ満車!
宇都宮ナンバーの車がチャリを下ろしていて「サイクリングロードでもあるのかなあ」と思っていたら、クライミングギアをジャラジャラとザックに詰め込み、チャリでシャ~っと行ってしまった (゜o゜)
なるほど、沢沿いの道は砂利道に整備されている、地元クライマーはチャリでアプローチしているのか !(^^)!
少し上流の浅いところから渡渉、いよいよジャンダルムが迫ってきたぞ!
ガラ場は左側の樹林帯の踏み跡を辿り「直上」と彫られた岩を左に10mほど進むと、直上ルート取付きへ (^^)/
<1P目(25m 5.7 NP、終:ハーケン>osugiリード
がたがたチムニーを直上し、右に乗り移る
<2P目(35m 5.8 NP、終:RCCボルト+カム>レイザーリード
核心ピッチ。フィンガーサイズのコーナークラックを右上し緩いスラブの乗越が第一関門
その後ハンド~フィストサイズのクラックを直上し、上部で左に現れるオフウィズスが第二関門。
右のクラックに#4のカムを決めて左手はアームバー、左足は膝と踵でニーロックしてズリ上がる。
osugiは1週間前に自称「虎の穴」でワイドクラックを猛訓、見事ノーテンションで攀じった !(^^)!
それにしても本日は暑い!「標高1,000m付近なら大丈夫かなー」と思っていたのが甘かった (-_-;)
岩はジリジリと焼かれ、ビレイ中に裸足でいるとアツいアツいっ!
攀じっている時よりもビレイ中の方がしんどかったかも (>_<)
<3P目(50m 5.6 NP、終:リングボルト>osugiリード
実質40m。凹角~カンテ状~ガラ場を抜けるのだが、落石を起こさないよう攀じるのに神経を使う (^^;)
<4P目(30m 5.6 NP、終:リングボルト>レイザーリード
3本クラックのどれにしようかな?(右が5.6)
よし、難しそうな左にチャレンジしてみよう (^^)/
体感5.8~5.9位のフィンガー~シンハンドサイズのクラック。
クラックは浅く手足がなかなか決まらずに苦戦、途中1mほどズリ落ちて(#1カム支点に救われる)左足首を挫く (T_T)
調子に乗っていた訳ではないが、灼熱地獄で少し朦朧としていたのか、反省します…
<5P目(50m 5.5 NP、終:木>osugiリード
実質40m。スラブを右上気味に攀じってコブシ岩基部へ
<6P目(20m 5.8 NP+ハーケン、終:RCCボルト>レイザーリード
凹角のクラックをハンドジャムで攀じり少し右にトラバース、薄被りのフェースへ。
なかなかのスリル感!よく見れば手掛かりは多いので楽しく攀じれます (^^♪
やったー!終了点のコブシ岩ピークだ。osugiとグータッチ !(^^)!
そしてやっと太陽が雲に隠れ、灼熱地獄からも解放!
ランチを楽しみ、後続パーティ(地元クライマー)の方に撮影いただく
下山路は右ルンゼへ下る踏み跡を辿り、懸垂下降せずに(途中FIXロープ3箇所あり)歩いて下山できました。
帰りの渡渉が気持ち良かったー♪
でも、その後1時間の砂利道歩きは暑くて2人とも無口、しんどかった…
次回来るときはチャリが欲しいな。
実はこの後、更なるハプニングが発生! (゜o゜)
私はビールがぶ飲みしながら帰れたので良かったのですが…(笑
@レイザー
本日の舞台はかつて銅山の町として繁栄した栃木県・足尾にある松木沢ジャンダルム。
例年なら梅雨真っ只中の7月初旬に異例の早さの梅雨明けで快晴の青空。
駐車場ではラスト一台のスペースに停められラッキーだねと用意を始めるも、まさかこの後アンラッキースパイラル!?に陥る事になるとは、、
奇数ピッチ→私、偶数ピッチ→レイさん担当でいざクライムオン!
ハイライトは2P目のオフウィズス。
先週、師匠レイさん直々にアームバー、チキンウィング、ニーロック、ヒール&トゥの特訓を受けた甲斐があって何とかズリズリ這い上がる事が出来た。
師匠、ありがとう!
日が高くなるにつれ灼熱地獄はヒートアップ、手汗でテーピングはズレまくり、多めに用意した水分もみるみる減ってゆく。
ヘロヘロになりながら何とか終了点へ、コブシ岩で勝利のハイタッチ!
昼食後ヘロヘロになりながら下山、アプローチではもはや喋る気力もなくなりヘロヘロの足取りで車に到着。
【アンラッキー①】
あれ?まさか……車のカギがない!!!
どうやらマルチの途中で落としてしまった様だ!
全荷物をぶち撒けて探すも見つからず、無造作にザックに放り込んだ自分の痛恨のミスに呆然。
【アンラッキー②】
どうにかしなければ…JAF&自動車保険に連絡しようとしたが圏外で繋がらない。
なんで?なんで?
こんな時に限って世間を騒がせたauの通信障害!
呆然とする私の目の先に緑色の屋根が見えた。
藁にもすがる思いで訪れた先は〝足尾環境学習センター〟
事情を説明すると快く電話を貸して下さった。
最終的にはセンターの方のご厚意で一晩車を置かせて頂き、翌日スペアキーを持って再訪する事となった。
さらに『仕事終わったら東武日光駅までなら送ってあげるよ』と仰ってくださり、お言葉に甘えて乗せて頂く事となった。
まさかの電車での帰路となり…レイさんスミマセンm(__)m
駅までの道中では、足尾の栄枯盛衰や、鉱毒問題に立ち向かった田中正造のお話、荒廃裸地化した足尾の山に緑を取り戻そうと活動を行なっている『NPO足尾に緑を育てる会』の事など沢山の貴重なお話を聞かせて頂いた。
そして翌日。
ルートをレイさんに調べてもらい、自称〝乗り鉄〟の私は電車を乗り継ぎ再び足尾に向かった。
センターの方にお礼をお伝えし車を引き取り、かつて近代産業の先駆けとなった足尾を後にした。
私の不注意で沢山ご迷惑を掛けてしまったが、足尾の歴史とセンターの方の温かさに触れ、とても充実した松木沢ジャンダルムでした。
@osugi