~岳樺クラブ開拓ルートに挑む!?~幕岩悟空スラブ  ~2021.2.11~

dakekanba-admin

山域:伊豆 幕山
日程:2021/2/11
メンバー:Qちゃん(L)、レイザー

 

下山報告を入れると会長から直ぐに

〝藪漕ぎ大変お疲れ様でした〟

と返信があった。今日は岩トレだったが、それよりも終了点からの藪漕ぎの方が核心と知っている会長ならではこその言葉。ほんと藪漕ぎ大変でした💦

マルチの練習に今回選んだのは幕岩の悟空スラブ。この場所は岳樺クラブライトアルパイン12景の一つでもある。レイさんも私も初めての場所。途中まで山頂までの道を歩くが、行き過ぎて戻ったりとタイムロスし、一般登山から離れ、落ち葉地獄に足を取られながら進む事約30分ほど、ようやく取り付き点に到着。
2パーティが取り付いている。思っていたより傾斜は緩い。4pあるうち今回も1p、3p目をリードさせてもらう。1p目は何の核心もないスラブと読んだレポに書いてあった通り。立って歩けるんじゃない?と思えるほど。レイさんもスタスタ上がってくるので、セカンドのロープアップが追いつかない程だった。3p目では懸垂下降してくるパーティがいたのでその方達を待つ間、真鶴半島、相模灘の絶景を楽しんだりと今回もポカポカ陽気の中快適なクライミングを楽しみました。

この後は山頂まで歩いて15分ほど。山頂についてから昼にしようなんて気楽に考えていたのはここまでだった。
終了点からどうやって藪に入ろうかと辺りを見回しながら考える。すぐ上のスラブは苔がびっしり。ペツルのボルトが打たれているが登れそうにない(後にこれが最初のスラブと気づく)先行パーティはロープつけないで右側登って行きましたよとレイさん。確かにそこしか登れそうにないので念のためロープを結んだまま先行パーティと同じルートに取り付くと、お助けロープがぶら下がっているではないか!ありがたく使わせていただき安定した場でロープを仕舞い歩き始める。岳樺クラブが開拓したスラブ(5.8)、クラック(5.9)、スラブ(5.8)は何処に?そんな矢先

〝ペツルのボルト発見!〟

レイさんの嬉しそうな声が聞こえてきた。
見つけましたか、流石!
どうします?などと登る気満々なのに聞いてくる。見つけちゃたからには岳樺クラブの一員として登るしかないでしょ〜。とは言ったもののクラックは短いものの難しそうだ。レイさんはこれぞアルパインって感じですね〜と水を得た魚のように喜んでいる。実際先程の悟空スラブは足慣らし、本日のメインはここからだった。クラックをすんなりクリアしたレイさんだが私は出だしから手こずりヌンチャク掴みまくりで腕の力を使い果たし、行手を阻む蔦に絡まれてなかな前に進めず、掴む小枝はトゲトゲのイバラだらけ。苔で足も手も決まらないスラブに難儀し、半ば反ベソをかきながらわずかな踏み跡を辿りようやく山頂に着いた時にはヘトヘトでした。

悟空スラブはまたチャレンジしたいけど、終了点からは懸垂して登り返したいな(^◇^;)
こうして安全にクライミングを楽しめるようになったのも陰に日向にとご指導下さる会長始め先輩方のお陰です。これからも宜しくお願いいたします。

Qちゃん

 


岳樺クラブライトアルパイン12景の一つ、幕岩悟空スラブにアタック (^^♪
本格梅見シーズンの混雑を避けてきたので、梅はまだ三分咲きかな。

取り付きまではトポを見ながら進んだので、特に迷うことなく到着。
悟空スラブは全4ピッチ100mの岩壁。
本日のQさんはヤル気満々!
Qさんリードで1ピッチを難なく終了すると「2ピッチ目も私行こうかしら?」と、、、(^^;)
「あの〜、私の楽しみを取らないで下さい!」と順番にツルベで4ピッチをこなす。

一般的には登ってきたルートを懸垂下降、一方でドMの方は棘の藪漕ぎをして山頂を目指します。
しかし私たちの本日の目的は「さらに上にある(と思われる)岳樺クラブ開拓ルートを見つけて挑む!」だ (^O^)/

「ライトアルパイン12景」の会長コメントには、「クラック(5.9)、スラブ(5.8)の2ピッチを岳樺クラブで開拓」と記載あり。

4ピッチ目終了点から右に巻き、FIXロープを伝って登ったところから踏跡は左にトラバースしていたが、ふと、棘の藪越しに右上を見てみると、クラックのある岩があるではないか。
「イタイ、イタイ!」と棘の藪を掻き分けてクラックに辿り着くと、ペツルのボルトを発見 !(^^)!


但し頭上は枯れ木が生い茂り、苔がビッシリと岩に貼りついている感じで登るのは厄介、、、

私:「Qさん、岳樺の開拓ルート、これに違いないですよ!どうしましょう、登りますか?」
Qさん:「これ、登るっきゃ無いでしょ! レイさん、リードよろしくね!」

本日のQさん、イケイケモード入ってます (^^;)

これぞアルパイン、藪岩魂炸裂!


枯れ木を掻き分け、スラブに貼りついた苔を剥がしながらルートを探り、ジリジリと攀じっていきました。


何とか安全地点に辿り着き、木で支点を取ってQさんを引き上げて無事に完登!

この数年、誰も登っていないのでは?と岳樺クラブの歴史を感じさせられるルートでした。

先輩方が開拓した本ルート、
次回来るときは、ノコギリとワイヤーブラシを持参してルート整備したいなあ (´▽`)

レイザー