厳冬期の真教寺尾根で赤岳へ!

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日程:前夜発 2/27-28
場所:赤岳・真教寺尾根
メンバー:DG、Muu、Hossy

ラッセルトレーニングで真教寺尾根へ。前夜発で道の駅「南きよさと」にてステビバ、翌27日(土曜日)は夜が明けて6時30分頃道の駅を出た。サンメドウズ清里スキー場の駐車場に車を置かせていただき、パッキングを済ませて7時30分出発。
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「いや~、雪が無い.......こんなんでラッセルトレーニングできるのだろうか?」と思いながらスキー場横の笹薮をヤブ漕ぎしながら夏道へ合流。スキー場のリフトトップで小休止、ルートの確認を行って出発。コースタイム通りで牛首山に到着。テントを設営し、必要な装備だけを持って出発。

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「このままの雪だと今日のウチに赤岳往復できるかも?」と期待しつつ歩いていくと、標高2500mを過ぎたあたりから足首が埋まるくらいの積雪となり、徐々に深くなって2600m付近では膝から太ももくらいのラッセルとなった。傾斜もきつくなり中々前に進めず、交代しながら一歩一歩距離を稼ぐ。

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初ラッセル体験のHossyも先頭にチャレンジ、中々思うように進まず苦労しながらも楽しそうだ。標高2700m付近、頂上山荘も近づいてきて、もうちょっとという所で時間切れ、風が強く小雪がチラつきはじめたのでテントに戻ることにした。

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16時テントに到着。今夜の夕飯はヤマメシレシピ・サイトおすすめの「きのこバター醤油鍋」、白ワインを合わせていただいた。バターのコクがワインにぴったり、美味しくいただきました。宴会は夜21時まで続き就寝。翌28日は青空が広がるものの強風は収まりそうもないので、テントをたたんでのんびり下山。10時30分駐車場着。日帰り温泉で汗を流して帰路につきました。(DG)

昨年、真教寺尾根の隣にある天狗尾根にチャレンジした際には、登山口の美し森周辺で20~30cmの積雪があって、歩き出しからラッセルで体力を使いました。
同じように厳冬期の真教寺尾根と言えば、登山者が寄り付かずに激しいラッセルで、考えたくはなくても頭の片隅に敗退を覚悟する。アントニオ猪木が聞いたら「登る前から敗退することを考えるヤツがいるかぁー!」っと、闘魂ビンタをされるであろう。

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しかし、今年は雪が無い!・・・「初日に踏破して今夜は下山のことだけを考えて楽しみたいな~♪」という欲が出てくる。
でも、山はそんなに甘くはなく、駐車場から見えた雪の少なさも現地に着けば、それなりに雪はあった。雪に埋もれ、もがきながら踏み出した一歩も、急傾斜に雪ごと滑り落ちて雪の壁が高くなるばかり・・・

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そんな中を、自分より小柄なHossyも壁に埋もれながらも、着実に進んでいる。

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すぐ先に見えている岩場まで着けば、遥か彼方に見えていた頂上への可能性も残されるのでは・・・という希望を、急激に悪化する天候に打ち砕かれた。
DGさんの判断でテントへ戻ることになったが、これがまさに「ジャストミート!」であった。雪は降りだし、標高を下げているのに風は強くなっていき、翌日まで吹き荒れていた。

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テントに戻る際は、さらに激しくなる強風に緊張したが、樹林帯に戻ると安心感とともに、限界まで3人で挑戦した満足感と心地よい疲労に、空腹も手伝って最高の宴会を楽しむことができました。(Muu)