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晩秋の二子山・中央稜

■日時 2007年11月24日(土)25日(日)
■目的地 秩父二子山・西岳中央稜
■メンバー 竜少年,tomo,HINA,ヨーコ、Hammar



二子山の西岳は、岩場を抜けてピークに立つことが出来ることもあり、古くから登られていた。岩質は石灰岩で秋は絶好のシーズン、11月10日・11日に計画していたが雨天の為延期となり、24日・25日にスライド登攀となりました。


■11月24日(土)快晴
07:00 JR西船橋駅集合
HINAさんの運転する車で出発、途中からtomoさんと交替で運転、高速で事故があり6kmの渋滞を抜けるのに約2時間もかかり、大幅に遅れる。

12:00 小鹿野町のレストランで昼食

下吉田キャンプ場の宿泊場所13:00 下吉田キャンプ場
二子山までの道順、取り付きまでのアプローチの確認と試登の為、車で二子山に向かう。

40分で二子山登山口、車を駐車(駐車スペースと道路脇と合わせて20台位駐車可)徒歩20分で取付到着。

中央稜上部 14:15 中央稜取付
tomoさんが1p目の途中に支点を作り、全員トップロープで試登を行う。

以前、三ツ峠で登った時と同じ感覚が蘇ってくる。

試登については、今回、初心者(私・Hammar)がメンバーに入っている為、岳樺クラブの方針で安全を考え用意周到に、計画に組み込んでいただいたものと思われる。

    
16:50 下吉田キャンプ場

17:30 夕食
準備はすべてヨーコさんに仕切っていただいた。メインはHINAさんが、千葉の外房で釣ったショウサイふぐのちり鍋、これには平静を装っていましたがビックリ!驚きましたねー。(私の場合、だいたいインスタントラーメンかレトルトカレーです。)

ヨーコさんがお取り寄せで用意していただいた鍋用の味噌も美味!ビールと赤ワインで乾杯!飲んでふぐちりをおなか一杯食べる。来年も、たくさん釣れることを期待していまあ~す。

20:30 就寝  
夜中にトイレ、外に出ると静かだった。雲は無く満月で昼のように明るい。明日の晴天を確信して初心者の私はクライミングもすべて上手くいくような気がして、再び眠りについたのだが・・・


■11月25日(日) 快晴
4:30 起床
ヨーコさんが半身を起こし、以前からのわき腹の痛みが取れないので「今日のクライミングは止めることにします。」と歯切れよくみんなに告げる。今日の為にトレーニングをしてきたのに残念そう・・・

目覚めてから起床するまで考え、12月の冬山山行等を考慮しての決断でした。すぐ、ヨーコさんが手際よくみんなの朝食の用意をしてくださる。

5:30 キャンプ場出発
朝食の後片付けをヨーコさんにお願いして(とても感謝しています)、車に乗り込む。まだ暗いのでゆっくり走るよう、竜少年から指示。

6:25 二子山登山口

6:50 取付到着

7:15 ①リード・HINA-Hammar ②リード・tomo-竜少年
1ピッチ目
[1P Ⅲ級] 寒く空気が冷たい。HINAさんがトップで登攀スタートする。しなやかなムーブで、右にトラバースしながらあっという間に見えなくなる。

まもなく「登っていいよ」という声で、私(Hammar)も少し緊張しながら登り始める。昨日、途中まで試登しているので順調に登りテラスにー。

ところがホッとして、その後カラビナのATCをビレィループにセットする時、ATCを落としてしまったのである。

1ピッチ目(2)クライミングジムでm3nbさんから教わったこと、「全図解・クライミングテクニック 堤 信夫著」を何度か読んだことが、一瞬、頭をかすめる。

1p目でまだ下にいた竜少年に拾っていただき、事無く済んだものの、繰り返し練習することの重要性を痛感したのでした。


[2P 5.8]
スムースに登り始めたことは覚えているが、そのあとの記憶がなく、ただ強い朝の太陽の光の中を登っていた。

2ピッチ目-1 2ピッチ目-22ピッチ目-3




3ピッチ目-1[3p 5.8]
このルートのハイライト、コーナークラック。レイバックで登るところがあり、初心者の私は最も緊張・集中した。

HINAさんのアドバイスを受けながら登りきると大テラスに出た。
          

3ピッチ目-2
立ち木があって、お茶でも飲みたくなるような気持ちのいい空間ー。

HINAさんが、後続パーティを確認、次の支度に取りかかる。

4ピッチ目
[4p~6p Ⅲ~Ⅳ+]
短い壁と岩稜が続く。4p目の中間でホールドが見つからない所があったが、HINAさんのアドバイスで右に30センチ体を振ってホールド、難なくクリア。

ここまで来て、やっとtomo--竜少年の動きを見る余裕(?)が出来る。

tomoさんは力強く登って来る。竜少年は全体に目配りして、スタートからゆっくり登るように指示していた。

流れるような同じペースで登ってきた。6p目は難なく登り、7p目Ⅱ級の短いピッチで稜線に抜ける。間もなくtomo-竜少年が到着。



終了点でのtomo10:45 登攀終了
無風、快晴 晩秋とは思えない暖かさ、太陽の光がまぶしい。何もかもが透き通っていた。二子山頂上に、一般登山客が見える。

昼食、お茶を飲みながら竜少年が「ヨーコさんも連れて来たかったなぁ」とポツリとつぶやく。山並みのはるか遠くに、谷川岳の真っ白い頂が見えた。

11:30 一般道を下山開始

12:10 二子山登山口

13:00 下吉田キャンプ場
ヨーコさんが暖かい紅茶をいれてくれる。落ち葉を踏みながら、のんびり散策、滝を見たりして優雅に過ごしたとのこと。

帰りは渋滞もなく順調、車の窓から陽光に輝くすすきが見えた。白い穂が、風に波打ちまぶしい。車は滑るように花園インターに入った。

15:00過ぎにはJR西船橋駅に到着 無事に解散
                                       

記 Hammar




【ルート情報補足】
取り付きまでは、股峠から祠エリアの岩場を経て林道の駐車スペースから20分ほどのアプローチ。赤いドラム缶が取り付きの目印。

1ピッチ目は右側の壁に斜めに走るクラックの左側凹状のフェースを登り、右上するフレークの部分が少し思い切りの必要なムーブで、Ⅲ級と思って登ると痛い目にあうかも。そこを越えれば大テラス。ここからはとても明るい岩稜となる。

2ピッチ目は真上に見えるペツルのボルト沿いの傾斜の強いリッジだが、しっかりしたボルトのおかげとホールドもいい具合にあるので思いっきりよく登れ、最後は右に回りこんで浅い凹角状のところを登る。

3ピッチ目は核心のピッチ、下から見るとコーナークラックは意外と傾斜が緩そうに見えるのだが、いざ登ってみると実はかぶり気味のクラックで頭が押さえられる体勢となりちょっと悩むが、左手足はクラックにジャミング、右手足はコーナー右側の壁をスメアリングで登る。

4、5ピッチ目はいずれも短いピッチ、4ピッチ目はちょっとかぶり気味のハング越えもあるが、ガバもあるので思い切り登れる。5ピッチ目はスラブからクラック沿いを登る。意外にプロテクションは少ないので、カムナッツがあると心強い。

6ピッチ目はかなり易しくなり、最後の短い7ピッチ目は草付状のところを登って稜線に出る。最後はとても立派な確保支点が打ち込んであった。

全体を通してビレー点は非常に整備されており、ルートにも新しいハンガーボルトが要所に打ってあるためとても快適なルートである。

記 HINA


【感想】

中央稜から西岳
前日までの寒さも和らぎ秋晴れでポカポカ陽気の中央稜は、とても快適で楽しいルートでした。

石灰岩の岩場なのでもっとフェースっぽいルートかと思っていたら、思いのほかクラックも多くてナッツ・フレンズを多く持参すれば、オールナチュプロでも登れそうでナチュラルプロテクションの練習にもいいなという感じのルートでした。

フォローしてもらったHammarさんもマルチピッチはほとんど初めてとは思えない登りっぷりで楽しまれてました。

反省点としては、ロープをクリップする際に2本のロープが交差してしまうなどダブルロープに慣れていないという部分が出てしまい、ロープの流れをよく考えてプロテクションをセットしなくてはいけないとあらためて思いました。

3P目のバリエーションルートも竜少年お勧めということなので、とにかくまたぜひ訪れたいです。皆さんお疲れさまでした。

(HINA)



中央稜から両神山
ちょっと肌寒かったですが、天気に恵まれ、眼下に美しい森の海が広がり…。アルパインクライミングの醍醐味を久々に味わいましたが、反省点の多いクライミングでもありました。

各ピッチでクライミングイメージを組み立てられなかった点、核心部で冷静に岩の状況や弱点を見抜けなく、ムーブどころではなかった点などもあり、A0、A1何でもあり状態でした。

冷静さを欠いていたため5ピッチ目までカムを使用するのを忘れていて、HINAさんと話をしていて、やっと思い出した程でした。天気と景色以外は悔いの残るマルチピッチでした。

(以上、自己嫌悪のtomoでした。)




5日程前にクライミングジムでトレーニングを張り切り過ぎたせいか脇腹に鈍痛を感じていました。前日の偵察の時1ピッチ目をトップロープで登らせて頂き久しぶりの岩の感触は楽しかったです。

しかし当日の朝、痛みが増していたので登攀はあきらめました。

今回は岳樺の明日を担うHINAさん、TOMOさんが終始リードをして素晴らしかったとのことで本当に嬉しいです。

次回はお二人とロープを組んで登らせていただけるよう、歳相応!にトレーニングを続けていきますのでその節はどうぞよろしくお願い致します。

(ヨーコ)



終了点
我々のアルパインは若者と同じにはできない。だがしかし、アルパインをやりたいのだ。そこでいろいろな制約を付けている。

例えば・・・

マルチピッチなら8~10ピッチ程度。岩場の取り付きまでが成るべく至近であることまた登攀終了後付近に営業小屋があるかまたは速やかに安全地帯に帰ることができるか等である。

これを称してライトアルパインと名付けている(他にも幾つか条件があるのだが)。

このような条件に該当するルートを探すとなるとなかなか難しい。

以上を踏まえて今回の二子中央稜を見てみると、正に打って付けのルートである。車からおりて20分程度で岩場基部、6ピッチ、登攀終了点から30分程度でまた車に帰ることが出来る(千葉からは相当な時間がかかるのは止むを得ないが)。

今回このルートで一番感心したのは殆どがリングから真新しいペツルに打ちかえられていた事である。アルパインというよりフリーの領域になって安全度は高まったと思う。

さて、今回は僕にとってはなかなか意味深い登攀であった。先ず、今夏の山行は体調を崩したり、日程調整が出来なかったりで折角の剱も行くことは出来なかった。思えば昨年秋の乾徳旗立岩以来一年振りということになる。

最も重要な事は、TOMOチャン、HINA君の二人が終始リードしてくれたことである。それまでは、僕、NOBさん、m3nbさんであったが、今後は二人を加えたローテーションができれば、山行の幅が広がると思われるからだ。

今後は僕やNOBさんやm3nbサンが登ったルートを二人にトレースして貰って、もっと力を付けて貰いたい、と思っている。

しかし、しかし、やっぱりリードを任せる、というのは大所高所に思いを馳せ、深遠な世界に足を踏みこまないとなかなか出来るものではない。世代交代?まだまだ。僕らのやることはまだ沢山ある。さ、次は何所へ登りに行こうか。

(竜少年)


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