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八ヶ岳東面 天狗尾根~真教寺尾根

【日時】2007年7月28日
【目的地】南八ヶ岳 天狗尾根(真教寺尾根下山) 標高差:約1400m 水平距離:約16km
【メンバー】竜少年、Nob、m3nb、tomo、HINA

天狗尾根は八ヶ岳東面を代表する岩稜バリエーションルートのひとつ、この夏、会で予定している剣岳合宿のトレーニング山行として6月下旬に一度計画したのだが天候が悪くて見送り、再度このたび計画を復活させて登ってきました。



7月27日(金)22:00
JR小岩駅へ集合、m3nbさんの運転する車で出発。なぜか首都高が渋滞をしていて都内を抜けるのに時間がかかるが、中央高速は順調に走ることができ、午前1:00すぎには美し森駐車場に到着。ここでテントを張り、約3時間ほどの仮眠を取った。

7月28日(土)天気:晴れのち雨のち曇り

駐車場で朝食をとり、5:30に美し森駐車場を出発。観光案内所横の階段を通り、左に曲がると林道の入り口に閉鎖されたゲートがある。

ここから林道歩きとなるが爽やかな高原の空気の中、ウォーミングアップには丁度良い。

1時間ほど歩くと三叉路となり、この先で林道から地獄谷の河原に降りて歩く。


赤テープを目印に何度か沢を右に左にと渡渉し、堰堤を8つ越えてチクチクと痛いアザミやクマザサの茂る沢沿いの踏み跡を進むと、駐車場から丁度2時間で出合小屋に到着。

ここで栃木から来たというご年配の男女2人パーティに追いつく。

彼らは天狗尾根から県界尾根を下るという健脚ルートを行くそうで、この先彼らに追いつくことはなかった。


出合小屋からは右の赤岳沢に入って少し沢を詰め、出合から15分くらいで右岸に尾根の取り付きがあるという記録をもとに取り付きの目印を探すが、なかなか見つからない。

しばらく探してようやく赤テープを見つけ、竜少年トップでルンゼ状の所から取り付く。

いきなりの急登でクマザサや石楠花などが生い茂っておりかなりの藪漕ぎを強いられ、所々に赤テープがあるが注意をして登らないとすぐに踏み跡を見失うような登り。


25分くらいでようやく天狗尾根上に出るが、ここから先も尾根筋を外さなければ迷うことはないものの不明瞭な踏み跡が続き、倒木越えや藪漕ぎで体力を消耗し、しばらくして竜少年からHINAにトップ交代。


尾根上に出てもなかなか核心の岩場は見えず、倒木や笹の茂る歩き辛い長い登りが続き、途中一回の休憩をとって、ようやく歩き易くなるころ最初のポイントである2つの岩塔、「カニのはさみ」がやっと姿を現した。

ここは左側を巻いて難なく通過する。

その次に現れた「第二岩峰」は立派な岩峰、右側にフィックスロープがあるが、壁の左側を登っても2級程度という記録をもとに果敢に直登してみたものの、かなり傾斜が急で5mほど登ったが一旦引き返す。

ここで落ち着いてハーネスとヘルメットを装着してどうするか検討し、Nobさん下見の結果、右側のフィックスロープにプルージックでスリングを巻きつけて登ることにした。


この残置ロープはしっかりしていて、岩場をトラバースしたあと草付を登って岩峰の上に出る。

ここまで来ると大天狗、小天狗そして赤岳から権現岳に続く稜線も間近かに見えて素晴らしい景色、稜線の縦走路を歩く登山者も見えてきた。

真教寺尾根
また真教寺尾根や県界尾根の眺めもいいが、反面、下降路である真教寺尾根の長さを見せつけられるとうんざりもする。

そして森林限界を超えたこのあたりは高山植物が咲き乱れていて、さすが人もあまり踏み入るコースではないので実に綺麗で、所々足の踏み場にも困るほどの咲きっぷり、カメラマンNobさんは写真を撮るのに大忙しでした。


この次に現れた天狗尾根のハイライト「大天狗」も堂々とした立派な岩峰で、基部からは正面壁に残置なども見え直登してみたいところではあるが、我々5人パーティでは時間もかかるため右側から巻くことにする。

少し下りぎみに岩場をトラバースしハイマツの中を藪漕ぎして登り返す。


小休止のあと大天狗から小天狗へはあっという間に着き、ここも左側から巻いて登る。

そしてしばらく岩稜を登って顔を上げると目の前に鎖場が。

「何でこんなところにクサリ場?」と思ったら、そこは主稜線の縦走路、出合小屋から約4時間でした。無事に天狗尾根を登り終えてゆっくりと休憩する。

ここからは縦走路を赤岳方面に登るが、西側からの風は強くて霧も上がってきており、歩いていても寒いくらいである。


天気も悪くなりそうなので赤岳頂上は踏まずに真教寺尾根の分岐から尾根を下降。

いきなり天狗尾根に負けないくらいの急な岩場・鎖場が連続する下りで、重い荷物や疲れていると危ない所だなと思いながら下るが、時々立ち止まって右側に見える天狗尾根のシルエットはカッコイイ。


標高約2,300mあたりまで下るとようやく傾斜も緩くなって樹林帯に入り、その頃からポツポツと雨が降り出す。

急な岩場を過ぎてからの雨でよかったと言いながら、いよいよ雨脚が強くなってきたので扇山で雨具をつける。

しかし牛首山を過ぎる頃には雨はあがり、雨具の上だけを脱いでどんどんと笹の茂る登山道を下っていった。

そして登り始めてから約11時間後の16:20、歩き疲れてくたくたになったころ、ようやく美し森駐車場に無事帰還。

小淵沢の温泉で汗を流して、夜の22:00ごろに小岩駅に到着して解散しました。皆さん、どうもお疲れさまでした!

記 HINA

【コースタイム】
美し森駐車場(5:30)---出合小屋(7:30~7:45)---天狗尾根取り付き(8:05)---天狗尾根稜線(8:30)---カニのはさみ(10:30)---大天狗の上(11:30~11:40)---小天狗(11:50)---赤岳主稜線の縦走路(11:55~12:15)---真教寺尾根分岐(12:30)---牛首山(14:25)---美し森駐車場(16:20)



■感想


私自身、八ヶ岳は4回目でしたが長いブランクがあり、東面は初めてだったのでほとんど予備知識もなく、西面とは全く違う趣の八ヶ岳はとても新鮮な山行でした。

天狗尾根の下部3分の2くらいの長い樹林帯は藪漕ぎ急登で辛く、竜少年さんに藪漕ぎのトップをやっていただいたのはとても申し訳なかったですが、カニのはさみからの上部は爽快な岩稜帯で、特にお花畑は感動ものでした。

主稜線にも思ったよりも早く抜けることができて、標高差約1,400mの往復は非常に中味の濃いトレーニングになったと思います。

天狗尾根の岩峰は、直登しなければそんなに難しい所はありませんが、全体を通してのルートファインディングと岩稜を歩くトレーニングとしては、とても良いライトアルパインルートではないでしょうか。早春の3月頃に登れたらいいなとも思いました。

こんなに長い歩きは本当に久しぶりだったので心配でしたが、なんとか歩くことができてよかったです。ただし翌日、筋肉痛になったのは言うまでもありませんが・・・(HINA)

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