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北アルプス 北穂高岳・東稜

 前日、前穂・北尾根を12時間かけてトレース。今日は疲れたのでテントでゆっくりしたかったが、心を鬼にして?東稜の取り付きに向かう。
デザートのつもりで出かけた東稜だったが…。さて、その結果は如何?


■8月6日 晴れ
 涸沢のテント場を6:07に出発する。今日は初めてma3nobさんと二人だけの山行だ。
出発に先立ち、登山者相談所に常駐しているおまわりさんにアプローチの状況を尋ねるが、「草付きの斜面が過ぎると石ころだらけの緩い斜面になるので、そこを右に入る。」という情景がイメージ出来ず、若干不安を覚える。

 涸沢小屋の脇を一般ルートである北穂・南稜コースに入る。大勢の登山者の列に混じり黙々と歩を進める。

東稜取り付きのモレーン地形 沢状の道からやがて高山植物の咲く草付きの斜面となる。しばらく進むとカール状の地形が広がり、典型的なモレーン地形となる。
「なるほど。ここがおまわりさんの言っていた『石ころだらけの斜面』か。」と妙に納得する。
大岩のゴロゴロした斜面を見ると、一抱えもある石に赤テープが巻き付けられており、ここが東稜の取り付きであることを示している。

 モレーン崖を登り切ると昨日北尾根登山中に見えた雪田が広がっていた。この雪田の上縁部を巻くように歩き、向かって右手から落ちてきているガレ沢に入る。
東稜上から涸沢カールを俯瞰する浮き石だらけのガレ沢は非常に歩きにくく難渋する。歩きやすそうなラインを選んで登る。やがて奥の二俣になり、傾斜の緩い右俣に入る。浮き石に気をつけながら東稜の尾根上に出た。東稜にはしっかりとした踏み跡がしるされていた。

 ここからは岩塊の積み重なったような尾根筋をたどる。念のためにハーネス等を装着して進む。
早くもガスが湧き始めるが眼下の涸沢カールとテント場はよく見える。すっきりした高度感に大満足。
やがて顕著な岩稜帯となり、東稜名物の「ゴジラの背」に達する。

 はるか後方からものすごいスピードで上がってくる若い男女2人組のパーティーに先に行ってもらい、我々はノンビリとロープを着けて進むことにする。
今回の目的は「ゴジラの背」でカッコイイ写真を撮ること。
やはりロープがあった方が絵になる。(笑)

名勝「ゴジラの背」を通過
 ゴジラの背は涸沢側がスパッと切れ落ちたナイフリッジである。手がかり足がかりはしっかりしているが、念のためにロープを着けるに越したことはない。
お目当ての写真を撮り合って無事に通過する。この先約30m先には下降点がある。下を見るとスタンスがあり高度差もあまりないので懸垂用の残置スリングにロングスリングを何本か足してクライムダウンで降りる。

 東稜の岩場はここまでで、あとはひたすら北穂小屋目指してガレ尾根を登るだけである。
ルーファイに気を遣いながらグングン登り、最後は大キレット側の斜面に回り込んで槍への縦走路に飛び出した。小屋の直下である。

 北穂小屋のベランダ先を通り過ぎ(10:11)、北穂高岳山頂で記念写真を撮って下山開始。
前日の前穂・北尾根の疲れが残っているせいか二人ともやや足取りがにぶい。半日の易しいバリエーションコースだったが、けっこうお腹いっぱいになってしまった。(^^;
11:57 無事にテント場に戻る。迎えてくれた竜少年さん、ヨーコさんと固い握手を交わす。


■コースタイム
涸沢(6:07)---東稜取り付きのモレーン(7:00)---東稜稜線上(7:38)---ゴジラの背(9:10)---北穂小屋(10:12)---北穂山頂(10:14)---涸沢テント場(11:57)


■感想
 東稜は過去に何度も計画しては諸事情で潰れていたルートである。
岩場の部分は少しだけなので物足りない面もあるが、アプローチも短くしかも短時間で登れるという魅力はなかなか捨てがたい。

 今回、頼りがいのあるma3nobさんと一緒に登れて良かった。緊張感の中にもゆったりとした安心感の中で登れたのだから。(記 Nob)

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