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伊豆周辺 城山南壁・三日月ハングルート


― 三日月ハングをパズルワンズブレイズ経由で攀じる ―

 前回のエキスカーションで城山がずいぶん気に入ったので、次は11aをルートに入れて登ってみようということになった。
 前夜早い目にハイキング道に着いてというつもりだが、俗界の都合で自宅をでた時間は24時をはるかに過ぎてしまう。



■11月9日(日) 晴れ

 今日は、ハイキング道前には車がずらりと並び、城山マルチピッチは花盛りである。
 目指す三日月ハングには2パーティーが登り1パーティーが下降中で、取り付きには2パーティー待機となる。下部でうろうろして待った後、ようやく12時半過ぎに登りだす。

1P目 10a  25m
 ここは前回同様にエキスカーションの1P目で、MIKIさんリード。

2P目 11a  25m
 次はパズルワンズブレイズ11aを錦少年のリード。ボルト3本目のクリップでフォールし、あれこれ試すが敗退。ポケットが幾つもあるし、さっとリードするつもりだっただけにガックリする。3本目以降は、MIKIさんにバトンタッチ。

 MIKIさんは一度フォールしたものの、再度トライで無事クリップして4本目のボルトにいたる。ここは問題なく通過して終了点に。錦少年フォーローするも、さっき落ちたところでブルーな気持ちで苦労する。

3P目 5.8 40m
 先行パーティーがハング下で停まっているのでしばらく待つが、あぶみのピンがなく三日月ハングが越えられず敗退したらしい。下降の様子を確認し、そのままつるべで錦少年がリード。待機と登っている内に、先ほどの敗退でのパンプも回復し、ハング下の確保点に。ハングの張り出しは1m近くある。


4P目 10a? 30m
 つるべでMIKIさんハングをリードするが、ボルトが足下のうえホールドが外傾していて甘いらしい。先ほどの11aより緊張して、「ビレイ頼むよ!頼むよ!」との声でハングを乗り越す。しばらく登ってボルトがあり、それにクリップしたのを見てヤレヤレである。その後は「5.8もないよ」との元気な声とともにロープはするする伸び、終了点に到着。錦少年はハング下の凹角部をブリッジングでだましだまし、なんとかハングを越える。前回のエキスカーションのハング10aより難しいし、ボルトの位置も理解できない。

 日本登山体系で解かったが、ここは直上でなく左にトラバースしてハングを超える(5.8)ようである。今回の直上ライン、10aは十分ありそうである。

 二人とも終了点に到達し、ハングのことでブチブチ文句言いながら、陽光の中で景色と高度感を満喫する。その後、4回の懸垂で基部に着くが、もう4時前となる。落ち込んでいるぼくは、今日はこれまでとしてハイキング道を下る。MIKIさんは2P目11aリードできて声も弾んでいるが、ぼくは無言で下る。



■ 感想

 ボルトルートのマルチピッチで11のピッチを入れてみようとしたが、核心部のリードはMIKIさんに頼ってしまった。室内壁、ショートルート、アイスクライミングでの両者の差が正直に現れてしまった。「とほほ、、、」である。俗世間にかまけてコンディショニングもトレーニングもせず11は甘かった。出直しである。
(記 錦少年)                                  

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