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秩父 二子山・西岳中央稜

 11月2日、PM8:00上福岡駅からチカさんの車で、日高市からR299に入り秩父に向かう。
 上越の天候がよければ一ノ倉の南稜に行く予定だった。ザックを背負った、つるべの登りがやりたくて、去年も登った二子山の中央稜に行くことになった。


■11月3日(日) 晴れ

林道~股峠~中央稜取付(9:15)~稜線(11:45)~山頂~股峠~林道

 9時前に中央稜の取付きに到着。しばらくすると2パーティーがやってきた。各地で雪の便りが聞かれ冷え込んで寒い。後から来たパーティーに「遅いので」と断って、フリースを着込みザックを背負い1ピッチ目はチカさんリードで取り付く。チカさんも朝一番のリードと冷え込みに登りづらそうだ。フェースを直上して右上の張出した岩を登ると1ピッチ目が終了。ここから先は日が当たり少し体が温まってきた。

 2ピッチ目は僕がリード。左に3Mトラバースして20Mほど直上すると、核心部のクラック下のレッジに出た。ビレーをしていると1ピッチ目にいる後続パーティーが「ロープをなになに」と叫んで賑やかだ。チカさんも日が当たり調子が出たのか、すぐに登ってきた。

 3ピッチ目、核心部の30Mほどの長いクラックはチカさんのリードとなる。緊張した様子もないチカさんにクニさんから借りたカム一式を渡す(クニさん、ありがとう)。僕も体が少し温まり、チカさんのリードのビレーをする。クラックを15Mほど登ったところでチカさんの動きがとまる。カムがなかなか決まらないようだ。
 やがてビレー解除のコールがあると後続のパーティーも上がってきた。去年よりも楽に登れると思いクラックに取り付くと、去年と変らない重い体に進歩がないのかとガッカリする。クラックをぬけ大テラスに着くと「一服」と思ったが、一服しては、つるべの意味がなくなるので、すぐさま4ピッチ目を僕がリードする。少しかぶったフェースを登ると階段状になり、9mm50Mザイル2本をひきながら30Mほど登ったところでフェースとなりピッチを切ることにした。

 5ピッチ目、フェース左にフレーク状のクラックがあり、一番大きいカムをセットしてチカさんがリードする。その上はカンテラインにルートをとりビレー解除のコール。

 6ピッチ目、僕がリードとなりカンテを右にまわり込み草付の階段状の岩となった。またカンテに戻ろうと思ったがザイルの流れを考え、そのまま左上してビレーポイントに着く。最後の稜線までの草着も、後から登ってきたチカさんに続けて登ってもらい終了となった。稜線でゆっくり休憩をとり、やっと「一服」する。

 登山者で賑わう山頂に行き、先ほどまで休んでいた中央稜終了点を見れば後続のパーティーがいた。股峠の下山は上級者の登山道?を下ってみると、やはり登山道としては危険な道であった。朝は寒かったが快調に登ることができた。しかし、その快調な登りが二回の一ノ倉南稜中止に、チカさんも同じではないかと思うが、残念でならない。そんな気持ちで股峠から林道に下りると沢山の車が止まっていた。



■感想

 今年は残雪の奥穂高、真夏の黒戸尾根、前穂北尾根、秋のマチガ沢東南稜と、僕としては十分に登ることができた。二子山は、いつもながら僕は体が重く情けない登りだが、ザックを背負い、つるべで登っても、さほど疲れを感じなかった。IV級A1の6ピッチのホンチャンなら、四峰正面もA****も登れるかもしれない?・・・・。
冬の季節となってきた。雪山もいいが、奥武蔵の低山をのんびりと歩いてみたい。
 (記 Miya)

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