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伊豆周辺 城山南壁・エキスカーション

― 強風にあおられながらも、快適マルチピッチクライミングに満足 ―

 このところ帰宅が遅く体調も万全という訳ではないので、紅葉を背景にした山の中でのクライミングを諦め、海辺で柔らかい日差しを浴びてボルトに守られぬくぬくと軟弱クライミングというつもりで出かけてのだが。


■10月27日(日曜日) 晴れ・強風

 伊豆城山南壁がよく見えるのだが、ガイドブックに記載の道路は土砂崩れで通れない。うろちょろして、どうにかハイキングコースの起点に無事到着。

 ハイキングの道を登りクライミングの案内板のあるところを右折すると、すぐに南壁基部で大変な賑わいである。MIKIさんの遠縁の人もいて、ルートの説明を受ける。クライミングの準備が完了したが、この混雑で取り付くのが大変。しばらく待って、11時前にエキスカーションに取り付く。

1P目 10a 25m
 錦少年のリードでのぼるが、基部は湿っぽく朝一番は体も堅いので、のろまなクライミングとなる。上部で体も慣れてきて無事終了点のテラスに。


2P目 10d 25m
 ここからルートは3本あり、右がエキスカーション2P目の10a,左が三日月ハング2P目10d、真中がパズルワンズブレイズ11aである。
 左の三日月ハング10dをMIKIさんがリード。一本目のクリップの後、バルジ状のところでけっこう苦労してホールドを探すが、その後はスムーズに終了点に。フォローしたぼくも大苦労。
 今回の核心部だった。


3P目10c 20m
 つるべで錦少年のリード。けっこうホールドが細かい、スラブを登り、最後にほんの気持ち被ったフェースを登る。ボルトはばっちりだが、ボルトの位置に惑わされず右往左往して弱点をえらび終了点に。緊張したなー!


4P目 10a 20m
 つるべでMIKIさん難なくハング下の終了点に。どうやらハンキングビレイでぼくを確保するらしい。


5P目 10a 20m
 MIKIさんがハンキングビレイなのでぼくは登ってきたらそのままリードに入る。ぼくの苦手なハングだが、ホールドばっちりで、その上ハング上のボルトにクリップしてトップロープ状態。お気楽にハングを越えるが、えらく強風で体をあおられる。
 岩にしがみついてのぼるが、ボルト1本見過ごして10mのランナアウトとなり、MIKIさんに注意される。


6P目 10a 20m
 MIKIさんリードするが、1本目のボルトが遠いのと後半はボルトが無く10mくらいのランナウトとなり、風はいよいよ強いので、ビレイしているぼくは大緊張。無事終了点に到達したので、やれやれ。クライミングの怖さは、動作の難しさだけではないからなー!

 ぼくはその後フォローして終了点らしき木につくが、木々が風で揺れ動きとても眺望を楽しむ雰囲気でなく、早々と懸垂下降でおりる。下から上がってきたパーティーが確保支点を使っていたので、杭のようなボルト1本にハンキングして強度確認のあと、それ1本で懸垂とする。ともかく強風に吹かれながらも、左下、右下と空いている支点を利用して4回の懸垂で無事基部に2時すぎに到達。
 昼食の後、名前の解からないショートルートを苦労して登って、クライミング終了。



■感想

 城山はボルトが多すぎてクライミングの緊張がなくケシカランというような意見を、著名若手クライマーが言っていたような記憶がある。ヨセミテや仁寿峰や小川山の一部のルートに比べると、たしかにそうである。

 でも、城山南壁は、安心して地上100mでも限度一杯のルートにトライできるということでは、貴重なエリアである。これだけボルトがあると、どこからでも懸垂可能で、ほんとうに安心である。

 10a/bがリードできたらマルチピッチが十分楽しめるのであるから、城山南壁はフリークライマーでなく普通の岳人のゲレンデなのである。そのせいか、ジャージ・ヘルメットの山屋さんしか見かけなかったように記憶しているのだが。これからもたびたび出かけてみよう。
 (記 錦少年)                                 

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