.トップページ -> クライミング -> 関西の岩場 六甲山・雪彦山クライミングツアー

*掲載内容についての注意がございますのでこちらをご覧下さい→

関西の岩場 六甲山・雪彦山クライミングツアー

― どの岩場も、岳人主体の岩場であったのには驚き! ―

 この二つの名山は、ぼくにとっては馴染みのあるものだが、どうした訳かまだそこでクライミングをやったことがないのである。

 訪れた岩場は、関西岳人のハイマートとして愛されてきたエリアであり、ぼくの故郷でもあるのに。若き日は、いつも心は穂高や黒部だったから仕方ないのであるが。

 たまたま所用が関西であり弟の車も空いていたので、瀬戸内に面し空が広がった明るい山域でのんびりと性格の異なるクライミングをやってみようとしたのだが。



■10月12日 裏六甲烏帽子岩・ボルトルート、天候晴れ

 朝8時京都駅前でMIKIさんをピックアップする。名神から中国自動道を入るとたちまち渋滞する。やっとのことで西宮北インターを出て道場に向けベンツを走らせる。
 途中、八百屋・コンビニで食料を調達。ついでに道を尋ねるが、久しぶりの関西弁に二日酔いの頭もびっくり。

 ぼくの運転・MIKIさんのナビゲーションという恐ろしい組み合わせにしては、スムーズに間違いも一回で岩場に着くが、パーキングには一苦労。今回はベンツなので、パーキングに恐ろしく気を使う。11時に岩場に着くが、人気エリアなのに地元山岳会15人くらいの貸しきり状態。どこでも取り付けるが、昨夜の酒が抜けてなくて元気がでない。
 それはともかく、松の木、明るい岩場、ここは六甲だなー!


  • まず、ウオームアップということでタイムトンネル10a(★★★)に取り付き、なんとか汗たらたらでオンサイト。MIKIさんも難なくオンサイト。
  • つぎになんと分不相応に、盛り上がろう(★★★)11bに取り付くが、2番目のクリップができない。プレクリップしてなんとか各駅停車で終了点に。MIKIさんも2番目のクリップには失敗。RPも難しいようだなー!ぜんぜん盛り上がらない!
  • その後ゴールドフィンガー10a(★★)を順番にオンサイトするが、これは辛めのグレードと感じる。
  • 食事の後、人気ルートジャスティス11a(★★★)に,パワー不足であっけなく敗退だが、冷汗大汗で酒も抜ける。MIKIさんもムーブで乗り切ろうとするが敗退。
  • とはいうものの、11への想い絶ちがたく、寄ってらっしゃい11a(★)にトライ。地元山岳会メンバーでぼくと年恰好がかわらないお姉さんのムーブを見ていたので、その真似で登る。
     二人とも、テンションが最初のクリップの後であったものの、その後は無事終了点に。細かい外傾スタンツでの立ち込みがポイントで、RPは十分可能だけど、グレードがかなりあまいようだ。ラインが違うのかな?まー、いいか!
  • 最後に、超人気ルート太陽がいっぱい5.9(★★★)をMIKIさんがリードして、ぼくはTRで登る。文字どおり太陽がいっぱいだが、30m近くありグレードは辛い。

 遅く着いて、身分不相応に11や人気ルートを登ったので、ギアを整理し車を走らせるころには日も暮れる。雪彦山キャンプ場へは、初めて走る林道の夜間走行となるので、無理せずギブアップして地元山の会ご用達六甲山頂パーキングを利用。


■10月13日 雪彦山地蔵岳東稜・マルチピッチ 、天候晴れ一時通り雨

 中国自動車道福崎インターを出た後、国道で秋祭り渋滞に出会う。その後夢前川にそって北上する。地元のおばさんに道を尋ねると、「この先ストーンと奥まで行った突き当り、まだダイブンありますよ!」との答え。ストーンというものの、いきなり道が分岐し橋を渡ったりするので、夜はけっこうむずかしく迷うだろうな!「日本昔話」に出てきそうな山里を走ると、雪彦山登山口に着く。

 登山口駐車場は、登山客・釣り人の車でいっぱい。車を展望台まで走らせるが、ここもパーキングスペースはいっぱい。林道をさらに登ってスペースを探す。なんだかんだで、車を後にしたのは10時30分を過ぎる。今日は東稜だけで正面壁は無理かなーと思う。

 展望台から裏登山道に降り、さらに不行沢に入る踏み跡を探すところでウロウロするが、やがてそれらしい赤テープのある踏み跡に入る。それをどんどん登る内に稜線が間近になり裏登山道にであってしまう。どうも正面壁への踏み跡に入ったらしい。

 MIKIさんは正面壁を登ろうというが、まずは全体概念を知ることかと思い、踏み跡を下ることにする。やがて、にぎやかな声とガチャ類の音が聞こえてくると、右に上がる踏み跡を見つける。どんどん登ると、ひょっこり明るいテラスに到着。そのころには小雨も降りはじめ、今日はハイキングかなと、MIKIさんと相談する。テラスには見物人と、ぼくも30年以上前の1月に集会に出たことのある京都のF会の5人が、先客となっている。5人は順番待ちである。こちらも一息ついて食事し、山を眺めF会のH会長と歓談し、今は亡き初代会長の話などする。その内、雨も止んだので、ギアを身につけ順番を待つ。


  • 12時45分、1P目のリードをぼくが開始。3級のスラブを30mのぼる。
  • 2P目はMIKIさんが3級のスラブをやっぱり30mほどリード。上は混雑しているようで、ビレイ点をどこにするか大変らしい。「会長、行きマース!」とのコールが聞こえてくるが、還暦を少し過ぎているH会長は、同年代のDクラブA代表と違ってずいぶん大事にされている。
  • 3P目は2級くらいの岩場を15mほど登ったところで、先行パーティーの渋滞に会いテラス手前の木でビレイ。柔らかい日差しになんかとても寛いだ気分。
  • 4P目はMIKIさんが凹角部入り口まで登って、先行パーティーの後続に足の置き方などを細かくアドバイスしながら順番待ち。凹角部は数手ほどが4級+くらいあってA0で登るらしいが、古いピトンだし少しばかり格好をつけ二人とも使わなかった。

    ここを10mほど登るとスラブが30mほどつづく。この後、林の中を50mほど歩く。
  • 5P目は3+級のカンテをぼくが40mほどリードする。林を少し歩くと、最後のフェース。

     ここで、しばらく順番まち。H会長が上からラインを教えてくれる。
  • 6P目はノーマルルートの右、少し面白そうなラインをのぼることにする。MIKIさんが3級の凹角部を登り、4級A0のフェースをフリーで右上し、はずれそうだけど岩塔に中間支点をとり、さらに右のややハングしたカンテ状5級を30mのぼる。

    ロープの流れ、プロテクションのとり方に気を使ったリードとなる。ぼくもピトンが古くて少なくその上ランナウトだけに、下からMIKIさんに「ピトン見つからない?」と声をかける。ビレイは凄く緊張したけど、フォローはお気楽。3時50分クライミング終了。

 正面壁加古川ルートは時間的に無理なので次回にして、のんびりと静かになった地蔵岳で眺望を楽しむ。ギアを整理してMIKIさんに大分担いでもらい、裏登山道経由で展望台に4時25分到着。

 展望台でキャンプしているH会長に挨拶する。H会長とはお互いに20代のころ会っていたように思うのだが。挨拶の後、時間節約のためそのまま六甲山に戻ったが、福崎でえらい渋滞に出会う。やれやれ、山も駐車場も道路も渋滞だ!


■10月14日 六甲山堡塁岩・NPクライミング、天候晴れ

 毎日、新しい岩場はけっこう疲れる。それでも、まったく道に迷うことなく、中央稜上部にでる。地元岳人二人に親切に岩場全体を教えてもらい、西稜東面基部を目指してガリー状の岩場を下る。ギアを分担したけどザックは重く、けっこう緊張する下り。落ちたら大ケガになりそうだ。慎重に下ったが、着いた所はどうも目的の東面基部じゃないらしい。


  • とりあえず、西稜南面ノーマルルートとおぼしきクラック4+級を、キャメロット・ストッパーをつかって25mリード。山頂付近の開けた岩場を、海を背景に朝日を浴びて登るのは、最高の気分。幸せだなー!


    終了点について、ここまでザックを上げた方が時間節約とわかったので、MIKIさんにザックを担いでフォローしてもらい、同時にぼくのザックを吊り上げる。ザックを担いでギアを回収するMIKIさんも、ザックを吊り上げるぼくも、陽光もあって大汗をかく。
  • 南面直上5級、西稜クラック5級、西稜ハング5+級は、時間も限られているのでTRで楽しむ。

    西稜の2ルートは、フレンズも使えるしペツルのボルトも打たれ、断然お勧めルート

 ぜんぜん登り足らないのだが、今日は連休最終日の渋滞の中、車を返しに行かなくてはならないし、明日からは朝から深夜までの仕事がしばらく続く。早々と切り上げ高速に入るが、渋滞もなくあっという間に弟の家に到着!なんということだ!


■ 感想

 毎日新しい岩場まで初めての道を運転し初めてのルートにさわるのは、予想以上にハードで老朽化した頭には疲れが残る。やっぱり2日で一つの岩場である。とはいうものの、お天気に恵まれ、10代から行きたかった岩場に行けたので大満足!

 それに、関東からの物見攀岩客に、みんなとっても親切であった!どの岩場も、岳人主体の岩場であったのには驚き!フリークライマーは何処に?
一番さわやかだったのは、六甲六甲堡塁岩でのNPによるクラックククライミング。岩も堅く環境も最高で、ここは是非再訪したい。

 一番難しいのはボルトルートの11a/bクラスのハングで、パワーも柔軟性もないぼくは苦手。 垂壁では、パワーや柔軟性が無くても、高性能クライミングシューズと経験で身につく細かいスタンスへの立ち込みで解決できるようである。

 一番緊張したのは、雪彦山地蔵岳東稜の最後のピッチである。4~5級をなんら信頼できない<腐ったピトン>を中間支点でランナウトして登るのは、要反省(リードしてみるとMIKIさんに勧めたのはぼくだが)。実際はフリーソロ状態なのだから、よほどクライミング能力に余裕があるか、ピトンを打ち直すかである。
 4~5級のグレードでもピトンをキチンと打つのは、ナッツのセットよりかなり難しく、いざとなればクライミングダウンでき落ちない力・余裕を持っていなければ難しい。今回ピトン・ハンマーを持参しなかったことは反省している。易しい入門マルチピッチでも、ピトン・ハンマー、ナッツ・フレンズは持参すべきであろう。
(記 錦少年)                                

クライミングの最近記事(5件)

上記以外の記事は「クライミング」のカテゴリーページをご覧下さい。

PageTop

Copyright © 2006-2021 山の会「岳樺クラブ」 All Rights Reserved.