北関東 榛名山黒岩・大スラブ正面クラックルート、同右ルート
日帰りでマルチピッチクライミングができ、10から11のショートルートもあり、もちろん明るく眺望めぐまれている岩場がないかと探してきたが、そこで見つけたのが黒岩である。
■ 行動概要 (晴れ時々曇り)
首都高・関越が早朝なのに渋滞個所があり、岩場に着いたのは10時過ぎになる。
ピラミッドフェースを登り岳友会ルート(5.9)を交代でリードする。その後、柿どろぼう(10b)を交互でリード。グレードのつけ方が甘いが、なかなかすっきりしたルートである。今日は、のこぎりクラブのT師匠、微苦笑さんなど5人が黒岩にきている。あひる(11c)にトップロープでトライ中であった。
さて、昼食の後、我々は今日の目標である黒岩の頂上をめざす。
1ピッチ目は、大スラブ正面クラックルート(5.9)をいく。錦少年リードで登りはじめたが、クラック登りでなくフェース登りのルートで、クラックには草が生えている。ナッツ、エイリアン、残置ピトンで中間支点をとりながら20mほどリードする。確保支点は古いリングボルトなのでエイリアンで補強する。
2ピッチ目は、大スラブ右ルート(10a)を錦少年リード。これはりっぱなボルトルートである。途中右にトラバースする個所で上に上がりすぎ、「えーっ、これ10a、手がない!」と騒いでフォール。落ちて分かったが上がりすぎ。こんどは簡単にトラバース。30mでりっぱな確保支点に。
3ピッチ目(10a15m)はつるべでMIKIさん左上方向にリードして大テラスに。大テラスという名前にしては支点が貧弱。
4ピッチ目は、大スラブ正面クラックルートにもどって、ディエードルを錦少年15mリード。ボルトがしっかり打ってあるが、草泥があっていやなピッチ。小さなハングをこしスラブを登ると終了点。
下降は登ってきたルートに沿って懸垂下降。どうも60mロープ1本での懸垂は能率が悪く4回も懸垂下降。4回目は木々にロープが絡み、寝不足の脳みそでは閉口する。ギアを整理してザックのところに戻ると、すでに4時である。鶴の友(11a),鶴稜(11b)に触るのを諦めて、かえることにする。今日は渋滞もなく、交代で運転して無事帰宅。
■ 感想
予想どおり、実力相応のマルチピッチルートであった。前の日、もう少し睡眠時間をとっておきたい。仕事や家庭など日常生活を乱すことなくクライミングを楽しみレベルを上げることは、本当に難しい。黒岩をホームグラウンドしてトライしてみたい。
マルチピッチルートもいくつか見出されるし、良い目標のショートルートもあり、ボルダリングの鷹取とならび、ぼくにとっては良いエリアとなりそうである。
(記 錦少年)