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秩父 二子山・中央稜と弓状バットレス


― 自然壁初のイレブンをGet! ―

 今回の山行は昔所属していた山岳会のOB会が日曜の午後に秩父の小鹿野であるため、当時の仲間と前日から二子山でクライミングを楽しもうというものである。

 西武秩父駅で静岡から来たMさんの車に拾ってもらって、一路二子山に向かう。山は紅葉に燃えており、その中に二子山の白い切り立った岩峰が見えてくる。林道は股峠直下を通っており、5分程度の歩きで峠を越え、そこから西岳中央稜方面に向かう。途中、祠エリアにはたくさんのフリークライマーがいたが、中央稜には3人パーティーがいただけである。彼らは当然のことながらフリークライマーではない。

 我々の目指すスーパータジヤンの1ピッチ目(10d)は出だしからかぶっているので、左のクラックから取り付き、途中からフェースに移ることにする。

 フェースに移ってはみたものの、自然壁特有の細かいホールドの垂壁で、人工壁のガバに慣れた身にはつらいものがある。おまけに朝一番でまだ体が固い上に、下からはMさんが「無理しないでください」というものだから、結局、またクラックに戻ってしまい、1ピッチ目は無名クラック(5.8)となってしまった。

 2ピッチ目はなにがなんでもスーパータジヤン(10c)を行こうと決意する。10cといっても核心部のハングの乗っ越しが難しいだけで、あとはガバの連続である。結局、50メートルいっぱいに伸ばしたためスーパータジヤン3ピッチ目(10a)も一気に登ってしまったが、ヌンチャクを使い果たしてしまい、上部ではランナウトとなってしまったものの、ガバの連続であったため特に問題はなかった。

 終了点は大きな広場となっており、中央稜の3人パーティーも休憩していた。彼らを追い抜こうと思えばできたのだが、そのまま中央稜に戻るのではつまらないので、直上する2本のルートを登れないかいろいろ考えているうちに、彼らに先行を許してしまった。

 直上ルートは11bと11cで我々では到底登れないルートであった。結局あきらめてオリジナルルートを行くことにする。Mさんがリードするが、簡単なピッチなのですぐに先行パーティーに追いついてしまう。次ぎのピッチは私のリードだが、どうせすぐ先行パーティーに追いつくので完全に抜けきるまで待つことにする。ところが先行パーティーのセカンドが正規のルートよりも上部まで登り過ぎてしまい進退きわまって動けなくなる。

 このままではいつ登れるようになるかわからないので、残念だが頂上はあきらめ懸垂で降りることにする。懸垂のセットが終わった頃にはようやく先行パーティーのセカンドも窮地を脱したようである。

 このまま降りるのではもったいないので、1ピッチ目にエスケープしたスーパータジヤンを確保してもらって登ってみる。特に難しいムーブがあるわけではなくスムーズに登れたので、次回はリードで登って中央稜オリジナルルートにつなげて西岳頂上までいってみたい。


 翌日は民宿を8時に出発して弓状バットレスへ行ってみるが、まだ誰もきていなかった。凄まじい傾斜におそれをなして左の薄かぶりのルートを登ってみる。ルート図にはないルートであったが10bか10cくらいはあるルートであった。

 丁度私が登っているときに山岳会の先輩のUさんが登ってくる。その少し後にはフリークライマーが次々と登ってくる。みんな壁に日があたるのを待っていたようである。

 弓状バットレスでは悪魔のエチュード(10a)ならば登れそうであったが、12以上のルートを登る連中がウォーミングアップとして華麗なムーブで登っているので、ちょっと我々の技術では登るのがはばかれたため、傾斜のきつくない右壁に移動する。君とShaLaLa(11a)が今日の目標ルートである。

 1本目のクリップまではボルダリング的なムーブである。2本目のクリップまでは細かいホールド、スタンスで緊張する。2本目のクリップから先は左手を大きく伸ばすとガバが掴め、そこから先は傾斜が落ち終了点まで特に問題となるところはなかった。なにやらお買得感の高いルートであったが、ともかく自然壁初のイレブンである。

 今度の城が崎では文句のつけようのないイレブンを登りたいが、本日のところはイレブンを登った満足感で他のルートを登る意欲がなくなってしまった。

 弓状バットレスに戻り、先輩のUさんのクライミングを見物する。還暦間近にもかかわらず、12bのルートを華麗に登っていく。終了点近くの核心で力尽きるが、その無駄のないしなやかな動きはぜひともあやかりたいものである。

 Uさんのクライミング見物後は股峠に戻り、東岳まで行ってみる。最高峰の西岳山頂は登山者がいっぱいいるのが見えるが、東岳は静まりかえっていた。紅葉を眺めながら低山でのんびりするのもいいものである。山の空気をいっぱい吸い込んでから股峠下の車をとめてあるところまで戻り、小鹿野の宴会場まで直行した。
(記 vibram)

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