北関東 藤坂ロックガーデンでクライミング
当初の計画では乾徳山の頂上岩壁群で錦秋のクライミングを楽しむ予定であったが、晴天の特異日として有名な「文化の日」が思わぬ大雨となり、参加メンバーと岩のコンデションを考えて、急きょ藤坂ロックガーデンに変更した。
今回のメンバーは、竜少年、Nob、微苦笑さん、Miyaさん、それに特別参加のヨーコさんの5名。
早朝6時半に幕張本郷駅を出発。途中、お決まりの事故渋滞に巻き込まれながらも何とか9時半前には着くことができた。
天気は快晴だが、さすがに前夜の雨の影響で岩場は乾ききっていなかった。基部のタープにはこの岩場の開拓者であるSさんがいらしていた。
Sさんとのんびり話し込みながら登攀の準備をしているうちに岩も乾き始めたので登りはじめる。Sさんのアドバイスもあり、乾きの早いリッジのルートに取り付く。
岩登りは久しぶりというヨーコさんのために、竜少年はつきっきりでサポートしている。自己確保、トップの確保法、懸垂下降…etc。
一方、Miyaさんは岳樺流のマルチピッチクライミングの確認が今日のテーマ。
Nobと微苦笑さんの確保のやりとりを真剣な眼差しで見つめている。時々鋭い質問が発せられるのでこちらも気が抜けない。
まあ、そんな感じで日頃意識していないクライミングシーンのいくつかをお互いに反芻しながらクライミングを楽しんだ。
藤坂RGでは平均2ピッチ、小さく刻めば3ピッチのクライミングが楽しめる。ちょっとしたマルチピッチの練習には格好のゲレンデである。
今日は前日の雨の影響か、Sさん以外はわれわれ5名の貸し切り状態である。あまりに静かなので拍子抜けしてくる。日和田山のようにザイル垂れ下がり状態も困るが、だれもいないのも何だか張り合いがないというのは贅沢か?
自分たちのペースでルート登り放題の飽食クライミングも午後2時半を回ると、対岸の山々が陽を遮り一気に暗くなり気温も下がってくる。そうか、ここは晩秋からは10時から3時までのゲレンデなんだな。
3時半を回ったのでクライミングを切り上げる。
Sさんとも今日はゆっくりお話しすることができた。岩場開拓の裏話やらジョラス単独第2登時の苦労話など、とても参考になる話を伺うことができた。
クライミングの成果としては、最近練習をサボッているためか、あいかわらずの10aどまりでイマイチだったが、快晴のもとでおおらかにクライミングを楽しめたことが一番のおみやげになった。
(記 Nob)
【今回登ったルート】
無名ルート(III)2P
パピヨン岩稜(IV)1P
マイナーリッジ(5.8)2P
クラックアラカルト(V)~リトミックダンス(5.9)~ルーキー(5.8)計3P
プロガード(10a)1P