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奥秩父 小川山・屋根岩3峰JMCCルート・レモンルート

― なぜか、合成ルート?を拓いたようなもうけたような気分に ―

 この時期はナンダカンダで過労気味になるのが通例で、谷川岳はギブアップして、小川山に切り替える。初日は妹岩の龍の子太郎、カシオペア軌道で体を慣らし、かねてからの3峰レモンルートを予定していたのだが、朝から天気がどうも??



■ 行動概要

取り付き11時40分、3峰ピーク13時10分

 時々薄日がさすのだがガスっていて、視界もイマイチである。あちこち寄り道して漸く3峰神奈川ルートの取り付きについたものの、どうも行く気がしない。それじゃ、取り付き右のJMCCルート(5.9~10C)にでも取り付くかと、MIKIさんがリードする。

 これが、縦のピンチグリップ多用の上に体が振られ気味と、意外と難しい。その上、長く、60mロープの半分30mである。錦少年フォローして終了点に到着するが、あたりをキョロキョロウロウロすると、どうもレモンルートとJMCCルートはニアミス状態にあるらしい。レモンルートを目指して、スラブ(4級)を登る。

 10mおきに木に中間支点をとって登ると、左にきれいなハンドクラックが見える。今回はフレンズを持参していないのでパスして、そのままどんどん50mあまりスラブを上がると、なんと神奈川ルート3ピッチ目終了点に出てしまった。

 肩がらみとグリップビレイで確保して、MIKIさんにフォローしてもらい、そのままツルベで登ってもらう。MIKIさんは、枯れ木の寄りかかったスラブを登った後、岩峰クライミングをエンジョイして3峰ピークに。錦少年もフォローしてピークに。3ピッチ、ロープスケール120m、1時間30分のあっと言う間のクライミングであった。

 3峰マルチピッチルートはいつも時間をくっていたのに、半分以下の時間で目をパチクリであった。
 いつもの踏み跡を辿って、3峰と4峰のコルに懸垂下降。下降用スリングを1本寄付して、豊かな気持ちでのラッペルとなる。久しぶりの紅葉を愛で、取り付きにもどる。スケジュールに管理されない、静かな一日であった。

■ ルートに対する補足

 JMCCルートは神奈川ルート1ピッチ目の右にある30mのボルトルートです。この終了点が、神奈川ルート1ピッチ目終了点からはじまるレモンルートの1ピッチ目と近接してます。

 つまり、JMCCルートの終了点から上に攀じれば、レモンルートに入ります。今回はJMCCルートを終えて、レモンルートに途中から入ったものです。レモンルートに入ってからは、中間支点は左右の木です。ランナウトしましたけど。



■ 感想

 なんか、合成ルート?を拓いたようなもうけたような気分である。下部のボルトルート(5.9~11c)、スラブ(4級)、クラック(5.8~5.9)、スラブ(4級)をつなげれば、それなりに充実したルートとなるのではと考えている。

 それはそれとして、この数年続けてきた小川山のマルチピッチクライミングも、そろそろ転機かなとも感じている。小川山なら、もう少しピッチグレードを上げるか、NPのみのルートにするとか。他のエリアの大きな壁で、ピッチ数の多いルートにするとか。いずれにしても、まずテンアンダーからの脱出が大きな課題である。そして、持久力に岩を読む目。道は遠い。
(記 錦少年)

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