伊豆周辺 岩の感触を取り戻しに幕岩へ
4月、5月と雪山に遊び、2ヶ月ぶりに幕岩を訪れてみた。
5月も中旬になると樹々の緑は濃くなり、点在しているはずの岩場もすっかり樹木に隠れてしまっている。
ああ、これが初夏の幕岩かあ。草いきれでむんむんする場所なんだなあ。というのが率直な印象である。
しかし、今回は湿度が低く、さわやかな風と緑に囲まれた絶好のクライミング日和だった。
■5月13日(日)
いつも竜少年さんと二人だけで訪れる機会の多い幕岩だが、今回はミエリンさんをはじめ、vibramさん、I子さん(松戸山の会)と計5人の久しぶりに賑やかな顔合わせになった。(^^)
もう幕岩はシーズンオフで静けさが戻ってきているのかな?と期待して訪れたのだが、とんでもない誤解だった。
人気の岩場はほとんどロープが垂れ下がっている盛況で、プロガイドのスクールで訪れている人たちが多いのに驚く。
ボー、としているといつまでたっても登れないので、ルートの隙間を縫ってロープを延ばす。そのあたりNobも竜少年も心得ていて、結構デカイ顔してあちこちのルートに取り付く。
今回は幕岩が初めてのvibramさん、2回目のI子さんのためにポピュラーで易しめのルートに限定して登った。(易しいのしか案内できないのだ)
20年ぶりにリードクライミングをするというvibramさんだったが、それが上手いのなんのって、「ほんとに20年ぶり?」って聞き返したほど。
たしかにいでたちは推定25年ほど前に全盛だったフルボディハーネスを着装(この言葉がぴったり)しているし、ロープの結び方もクラシックである。
なんとなく今風ではない。今風ではないのだが、ネコ属ネコ科特有の身のこなしをしていて、スキがない。
聞けば自宅にタテヨコ2mの前傾練習用ボードを設置して、毎日ぶらさがっているとか。ご家族からは冷たい視線を受けながらも毎朝毎晩ネコさながらに伝い歩きをしている様は驚異である。(^^;
まったく初めての幕岩で10aクラスの岩場をことごとくオンサイトする力に脱帽した。
これからクライミングをご一緒するのが楽しみである。(^^)
13時過ぎまでクライミングを楽しんだあと、昼食休憩。ミエリンさんから冷え冷えのグレープフルーツとスイカの差し入れに大歓声が上がり楽しい一時となる。
食後は身体が重くなり、思うような登りができないままに早めに切り上げた。
終日お天気とさわやかな風に恵まれた絶好の一日だった。
(記 Nob)