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伊豆周辺 湯河原・幕岩クライミング13番勝負!


~ いつ果てるとも知れぬ壮絶なリード争い ~

■出演者:膝・くるぶしに故障を持つ竜少年。
       坐骨神経痛に苦しむNob。

両者はこの冬、北アルプス爺ヶ岳東尾根~鹿島槍を目論んでいました。しかし、襲いかかる故障には勝てず、計画は縮小の一途をたどり、
  ↓阿弥陀北稜~赤岳南峰リッジ
  ↓池山吊尾根からの北岳ピストン、
  ↓北沢峠からの千丈岳ピストン、
   そしてついには、
  ↓南国温泉クライミングツアーになってしまいました。(^^;

 しかし、志は潰えても心はアルパイン。本チャンがだめなら、スポーツクライミングでもいいから、いつでもリードを!の気持ちで頑張ろうということになり、今回はトップロープ無し!すべてリードのみ・・・ということで臨みました。

 ルートはどれも初心者・初級者がトライするものばかりです。しかし、2日間で登ったルート数14本は二人にとっては記録的なのです。(^^)
なお、グレードは日本百岩場のものを採用(  )内は関東の岩場でのグレード表記です
また、以前トップロープで登った経験があるルートを今回リードした場合もレッドポイントと表記しました。(それで、いいのかなあ?)

【日時】2001年1月6日~7日
【メンバー】竜少年(59歳)、Nob(今年ついに50歳やだなあ)
【資料】「日本100岩場」「関東の岩場」
【宿泊】民宿「清流荘」(TEL:0465-63-6106 お風呂が広くて快適)

関連記事である「竜少年のクライミング日記 in 幕岩」へ



第1日目

■シンデレラ  5.7(5.7)
竜少年…楽勝
Nob…同じく楽勝(^^)v
中間支点…ペツル
終了点…ペツル&シャックル

二人にとってはおなじみのルート。まずはここでウォーミングアップをする。
前回訪れたときは久しぶりのこともあってミシンを踏んじゃったが、今回はノープロ
ブレム。
お互いに「むむ、やるな」。

■アン  5.9+(5.9+)
竜少年…おっ惜しーい!
Nob…つられて、おっ惜しーい!(^^;
中間支点…ペツル
終了点…ペツル+残置カラビナ

ここはかつてNobがオンサイトできたルート。いま考えるとあの頃が全盛だったよなー。あれからはツルベ落としで力が落ちている。タハハ。(^^;
先ずは竜少年。取り付きの小ハングを無難に越えて、2本目の支点から3本目の支点に移るところで、痛恨のラク。「おお、惜しいー!」とNobがすかさずコールする。

竜少年「ぐやじーい!!」オンサイトを逃した瞬間です。(^^;
続いてNob、竜少年に差を付けるチャンスとばかりに取り付いたが、肩に力が入りすぎ、同じ場所でフォール。
下から竜少年さんの嬉しそうな「惜しい」コールがこだましてくる。
「くそー!3年前はオンサイトできたのにー」

■サンセット  5.10a(5.9)
竜少年…オンサイト!
Nob…一撃レッドポイント(以前、トップロープで経験済み)
中間支点…ペツル
終了点…JFAによる整備支点

桃源郷エリアで一番目立つ場所にあるこのルートは上部の一手が難しい。
二人とも、結構余裕で一発完登できた。とくに竜少年さんはオンサイト!
竜少年一歩リード。

■ジュリア  5.9(5.9)
竜少年…惜しいぃー!二撃でレッドポイント(^^)
Nob…一撃(以前、オンサイト)
中間支点…ペツル
終了点…ペツル+残置カラビナ?

てんとうむしエリアでは目立たないが、なかなか面白い。とくに、取り付きから2本目のボルトまでが核心で、ここで落ちたらグランドフォールする可能性大である。
竜少年がトライ。予想どおり?2本目のボルトにクリップ出来ず。すごすごと選手交代。
Nobがここを華麗に決める。
これで、イーブンに持ち込む。(^^)

■フライング  5.8(5.7)
竜少年…オンサイト!
Nob…オンサイト!
中間支点…ペツル
終了点…ジュリアと共有

二人とも余裕でクリア。隣のジュリアに比べると明らかに易しい。終了点までぐいぐい登れる。

■アナザガール  5.10a(5.9)
竜少年…オンサイト!
Nob…一撃レッドポイント(以前、トップロープで経験あり)
中間支点…ペツル
終了点…ジュリアと共有

ここは、上部がハングしており、見た目は結構難しそう。が、取り付いてしまうとガバが多く、船橋ロッキーの10aクラスのリードと変わらない。インドアクライミング感覚のルートであり、楽しい。
Nobが最初に取り付く。以前、トップロープでやったことがあったが、その時よりも楽に登れた。前はハーケンだった支点もペツルのハンガーボルトに打ち替えられており、安心感が高まったのも大きい。
竜少年もNobに触発されて、なんとオンサイト!おめでとう!
両者イーブンのまま、本日の最終ルートである「へイ・ジュード」へ。

■ヘイ・ジュード  5.10c(5.10c)
竜少年…右ルート(5.10a)をテンションかけながら上まで。
Nob…同上。
中間支点…ペツル(一部ハーケンあり)
終了点…確かペツルが2個打ってあった。残置カラビナ?

ここはNobがクニさんと「いつかは登ろうね」と誓いあった名ルートです。
Nobが最初に取り付く。ここで、いままで温存しておいたファイブテンが世界に誇る?「ズリッパー」(14500円税別)を取り出す。
「ふふふ、竜少年に負けないために、密かに買っておいた我が最終兵器じゃ!恐れ入ったかー!」
「ははー!」とひれ伏す竜少年。じつに羨ましそうであった。

最終兵器に履き替えたNobであったが、正面の正規ルートはあきらめて、右のバリエーション(10a)へ転進。
順調にザイルを延ばすも、核心のバルジをマントリングで越えるところで前腕の力が尽き、右手にある木株を思わず掴んでしまう。
「ああー、やだー、いんちきー!惜っしいー!」等のコールが入り交じる中を終了点へ。
「くそー!」

続いて竜少年の番。
平凡なニュートン(韓国製 5500円税込み)で挑む。
しかし、ななんと!マントリングを華麗にきめ、最終のハングまでノーテンできたではないか!
やばい!レッドポイントなるか!と一同固唾を飲む中、期待通りのフォール!!
「やったー!いや、惜しいでしたねえ!残念だなあ!これで今夜のビールも美味しく飲めるよ。」などと訳のわからない慰めをするNob。(^^;

ここでは、なぜか八ヶ岳に行ったはずの錦少年・MIKIペアが飛び入り参加してきた。あらら。
で、二人とも正規ルートを完登。
錦少年さん・・・レッドポイント(二撃)。
MIKIさん・・・惜しくもオンサイトを逃す。



第2日目
早朝、八ヶ岳アイスクライミングに旅立った二人を寝床から送り出し、竜少年・Nobのバトルは続く。

■あかずきんちゃん  5.9(5.7)

竜少年…逃げる(^^;
Nob…オンサイト!
中間支点…RCCボルト リングボルト
終了点…立木

朝一番に登ったのはいいけど、かなりやばかった。
最初、竜少年が挑んだのだが、錆びたRCCボルトに恐れをなし、右隣りにある「ひらけゴマ」に逃げる。
「ひらけゴマ」の方は、支点がペツルである。

竜少年がロワーダウンで降りる時に残置支点にヌンチャクを掛けてくれたので、Nobがトライ。
見た目は傾斜もゆるく、易しそうに見えたのだが、支点の不確実なことと、予想以上に立っていることで身体が萎縮してしまい、なんとかオンサイトできたものの、かなりやばかった。
しかし、アルパインを目指しているわれら二人にとっては避けて通れないルートである。

■ひらけゴマ  5.9-(5.9-)
竜少年…前記ルートから逃げてきてオンサイト!
Nob…トライせず
中間支点…ペツル(一部RCCボルト)
終了点…立木

というわけで、竜少年さんのみトライした。草付きのガリー状を上がるのだが、あまり快適そうではなかった。

■トムソーヤ  5.8(5.8)
竜少年…オンサイト!
Nob…オンサイト!
中間支点…RCCボルト リングボルト 立木
終了点…錆びたリングボルトに数本の古いスリングあり

シンデレラの裏側にある渋いルート。
ガリー状の凹角を錆びた支点に導かれながら上がるが、ちょっと不安なので途中にある立木にも支点をとってから登る。

終了点も古いものであり整備された茅ヶ崎ロックの中にあっては、ちょっと寂しい。
でも、アルパインの訓練にはちょうどいい。
二人とも、まあまあの登りで完登。
ここで登っていたら、なんとヒサさんがいるではないか!
S氏主宰のスクールで来たとのこと。肩の脱臼も癒え、またクライミングできる喜びは最高だろう。(^^)

■アボリジニ  5.10a(5.10a)
竜少年…二撃でレッドポイント
Nob…一撃でレッドポイント!!
中間支点…ペツル
終了点…JFAによる整備支点

ここは短いけどけっこう難しい。2本目と3本目のボルト間が核心だ。
竜少年がトライするも、ラーク!
スゴスゴと引き上げて選手交代。Nobの番である。
ここは最終兵器の出番だと、ズリッパーに履き替えて登る。2本目のボルト下にある小さなホールドに思いっきり右足を引き上げて重心を右足に移す。
すると、身体が「ススー」と上がってくれた。これで楽に3本目のボルトにクリップできて、完登。
「最終兵器」のおかげでNob一歩リードで終盤戦を迎えた。

■蟻さんルート  5.8(5.7)

竜少年…楽勝!
Nob…楽勝!
中間支点…ペツル
終了点…JFAによる整備支点

桃源郷の前面フェースにあり、だれでも一度は触るルート。さすがに疲れてきたので、クールダウンのつもりで取り付く。
ふたりともノープロブレム。

■Wosing  5.7(5.6)
竜少年…楽勝!(やや疲れが目立つ)
Nob…楽勝!
中間支点…ペツル
終了点…JFAによる整備支点

竜少年さすがに疲れが目立つ。「もう、これでやめようよ」との泣きが入る。でも果敢にリードするところはさすが。
二人とも以前から登っており、ノープロブレム。

■夕はん時  5.10b(5.10a)
竜少年…三撃でレッドポイント!
Nob…一撃でレッドポイント!
中間支点…ペツル
終了点…JFAによる整備支点

最後に白黒の決着をつけよう、と最近10bに昇格?した「夕はん時」にトライする。
このルートは、お隣の夕ぐれ時とともに「史上最強の5.8」とまで謳われた名ショートルートである。年々土砂浸食によりスタートラインが下がってきて、今では10bに格付けされている。
しかし、隣の夕ぐれ時の10bはともかく、夕はん時はひいき目に見ても10aというところか?
最初にNobがスタート。シューズはむろん「最終兵器」である。
細かな立ち込みに終始するこの手のルートにズリッパーはよく合う。
結構余裕でレッドポイント成功!

これに刺激を受けたのか、あるいは今まで死んだふりをしていたのか、竜少年がハリキリだして「オレもやるぜ!」と頑張る。
最初の立ち込みに苦労していたが、ついに登り切っちゃった!!
いやはや、なんともこのライバル心は恐るべきものがありました。



・・・というわけで今回の13番勝負は「最終兵器」をもって臨んだNobの僅差の勝利におわりました。
しかし、年齢差を考えると、竜少年さんの勝ちか???

まあ、それはともかく、低グレードとはいえ全14ルートをリードクライミングに終始した今回のクライミングツアーはそれなりに収穫でした。
また、10aのいくつかのルートを登れたということも自信になりました。
故障を克服して、アルパインクライミングに復帰できた時に、今回の経験はきっと役立つことでしょう。
(記 Nob)

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