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伊豆周辺 湯河原・幕岩悟空スラブ他

~ 静かな岩場を独占。太平洋を望む雄大クライミング~

■10月21日 曇りときどき晴れ
 東京発7:24伊東行きに乗車する。この電車は鈍行にもかかわらず特急車両を使っているのでラクチンだ。当会の幕岩山行ではかならず使う定番列車。
 9:13、湯河原駅着。タクシーで幕山公園へ。(1,360円)

2ピッチ目を登るヒサさん 公園のログハウス前で身支度の後すぐに悟空スラブ取り付きめざして出発。ほんの20分くらいだが、急登のため結構きつい。汗だくである。
 やっとの思いで取り付きに着くも、前夜の大雨の影響が残り、下部スラブがべっとりと濡れている。いやらしい、本当にいやらしい。

 安全優先でロングスリングも出しながら左岸に移り、木陰でクライミング支度をすませる。この頃から日が射しはじめる。

 Nobがリーダー(竜少年)に不意に問いかける。
「竜少年さん、オーダー決めてください。」
単刀直入に聞けば、普通は遠慮して、「じゃあ、トップはNobさんにお願いしますかね。」と言うところだが、あいにくそうは問屋が下ろさないところが、岳樺クラブである。

「えー、では、オーダーを発表します。トップは不肖わたくしが務めます。Nobさんはセカンドをお願いね。」
「えーっ!ウッソー!」
「ほんとかよー!」
とのヤジ・怒号の数々。

ゴキゲンの竜少年さんしかし、さすがは竜代表。次の言葉が感動的だった。
「そんでもって、2ピッチ目のカンテ部分はNobさんに替わってもらいます。」

「おー!さすがは代表。懐が深いなあ。」
「うーん、若手に経験を積ませる姿勢は実に感動的だ。」
今度は賛辞の嵐が悟空スラブにこだましたのでした。

てなわけで、
1ピッチ目竜少年、Nob、ヒサ。
2ピッチ目Nob、竜少年、ヒサの順で登りました。

 下部の1ピッチ目はステンレスのボルトに打ち替えられていましたが、傾斜の強くなる上部の2ピッチ目は相変わらずRCCボルトでした。
 
久しぶりの悟空スラブに人影はわれわれ以外皆無です。
振り返れば真鶴半島、初島、遠く伊豆大島と太平洋の海原が広がります。
クライミングの至福感に浸れる瞬間です。

悟空スラブは技術的にはまったくやさしいルートですが、クライミングの喜びに包まれることのできる好ルートです。2ピッチで約90mでしょうか。
1ピッチ目40m、2ピッチ目50mいっぱいでも終了点には惜しくも届かず、手前の懸垂下降支点で終了としました。

 帰路、懸垂下降でいろいろな手法を試しながら、ゆっくりと下りました。

 さて、午後からは、場所をアリババの岩場に移して、純粋フリークライミングを楽しむ。
ここで、さかまき塾の一行と遭遇。
さかまき師匠とはいつかのT-WALL以来久しぶりの対面でした。
最初にシンデレラフェースをリードして勘を取り戻したあと、塾生たちのいるアリババの岩場に戻る。

3年ぶりでアリババ(10b)に挑戦する。
やはり、というか案の定ワンテンション。
しかし、ワンテンション+ワンレストでなんとか上へ抜けることができた。ホッ。

ところが、
その後にとりついたカナカナちゃん。
なんの抵抗もなく、するするとあっという間に終了点に。
最後の核心である左手のアンダーフレークもちょこっと触っただけで、完登!!
「こんなもんでいいんですかぁ。」

そりゃないよー!
おじさんたちへの礼儀ってもんがあるだろうにぃ。
少しは苦労するフリくらいしろよー(^^;

それはともかく、岳樺、稜渓の新旧の面々があーでもない、こーでもないとわいわい言いながらクライミングに興じるのも楽しいですね。
天国の木村さんも笑ってますよ。きっと。
(記 Nob)


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