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南アルプス 北岳バットレス・第4尾根主稜(ワンデイ)

 快晴に恵まれた初秋の平日、北岳バットレス四尾根を日帰りで登ってきた。
週末は混雑する4尾根も渋滞皆無。この日にはじめて同行したパートナーHさんとの連携もうまく行き、快速クライミングを楽しむことができた。(杉)

 <天気> 快晴
 <時間>
  4時韮崎出発
  5時広河原
  6時50分 大樺沢二股
  7時30分 バットレス沢出合
  8時40分 bガリー取り付き
 10時 5分 四尾根テラス(大休止)
 10時25分 四尾根取りつき
 13時 5分 登攀終了
 14時10分 八本歯のコル 15時10分二股
 16時30分 広河原
         ★全行動時間 11時間30分、
         ★登攀時間(bガリーから四尾根終了) 4時間25分



 今回の同行者はインターネットのメーリングリスト(バリネット)で知り合った甲府のHさん(35歳)。ネットでもスピードが有名な沢屋さんである。
 8月の中旬からSTEPに同行して4~5回のトレーニングを重ねてきた。 
 4時に韮崎を出発、5時に広河原に駐車して歩き出す。8時25分頃bガリー下に到着。ルンゼのすぐ右にクラック状のルートを見つけ、登攀準備をする。

 今回は11mmx45mロープをメイン、8mmx50mを予備として持参した。
1ピッチ目に取りつく。10mほど上がってキャメロットをセットしてから、ふと気がついた。<キャメロットの操作知ってる?>。答えは<NO…>。
<気がついてよかった…>上からはずし方を教える。
  
 今日はできるだけ短くピッチを切った。11mロープは重いし、上からフォローするためである。bガリーは約25mX3ピッチで支点はしっかりある。
 登りながらセルフビレーを指導。沢屋さんなのでマルチピッチのコツもすぐ理解した。
 終了点でロープをしまい、靴を履き替えて草つきを登る。cガリーへの踏跡と出会い、cガリーを横断。四尾根に沿ってcガリーを登ると20mほどの緩い岩場があり、確保支点があるのでロープをだす。この上が四尾根取りつきのテラスである。
 先行パーテイ―が無く落石も無い。5時に広河原を出て、10時過ぎに四尾根の取りつきに到着。ここまで非常に順調。大休止をとり、水と行動食を補給した。
 
 10時25分登攀開始。最初のクラックが少し悪いが後は楽勝である。ここでも短かくピッチを切ったので、声も聞こえるし様子もわかりで安心である。
 数ピッチを上がって、核心と呼ばれるV級3mの壁からマッチ箱のピークまで1ピッチで行く。最後の15mはランナウト。左右がすっぱりと切れ落ちた高度感一杯のリッジ登攀を楽しむ。今回はビギナーを同伴したので全ピッチリードを楽しむことができ大満足である。後から登ってくるHさんを写真に撮る。

乾いた岩に感激

 懸垂下降の準備をしていると、左側からコールが聞こえる。誰か登ってるらしい。 
10mの懸垂で岩棚に降り立つ。Hさんを迎え、次のピッチを登り出したら、15mでロープが重くなる。振り返ってあっと驚いた。

なんと、懸垂のロープの回収を忘れている!懸垂にセットしたロープをそのままで、次のピッチに登り出したのだ。<ああ勘違い>と笑いながらも、カメラを取り出して珍しいスナップを写真に撮った。自分は上で待機、Hさんが一人でロープを回収し結び直す。岩の本ちゃんははじめてとのことだが、安心してかませられるパートナーである。この後3ピッチで終了。下部岩壁で3ピッチ、四尾根で9ピッチくらい、12ピッチの登攀を無事終了した。がっちりと握手して写真を撮る。

 計画よりも35分早く、4時間25分で全登攀を終えることができた。
 この後、八本歯のコルを経由して大樺沢を下る。途中で四尾根をバックに写真をとる。ちょうどマッチ箱の懸垂付近にクライマーが見える。この後も快調に下り、予定より1時間早く16時30分に広河原に下山した。
そして吊り橋で北岳をバックに最後の写真をとり、終日快晴に恵まれた楽しいクライミングの1日を無事終了した。



 今回は準備も万全、天候にも、パートナーにも恵まれて素晴らしいクライミングを楽しんだ。11mmロープはアルパインにはどうかと思っていたが、シングルのロープ操作はシンプルで時間短縮になる。少し重いがピッチを短く切れば影響は少ない。
四尾根のように傾斜が緩くゲレンデ的な人気ルートをすばやく抜けるにはシングルの方が向いていると思う。

 今回は12ピッチをリードしたが、セカンドの確保支点の取り方は、さまざまである。12通りあったとも言える。古いピトンだけの支点の場合はキャメロットで補強した。
 ランニング用としてもキャメロットは重宝した。残置ピトンの半分くらいは古くて信用できない。四尾根はクラックが大きいので#2#3#4あたりがちょうどいい。

 パートナーのHさんは、単独バリエーション志向の人である。事前調査をきっちりとやり先を読んだ動作ができる方。はじめての山行だったが安心して同行できた。

 この日は帰宅後シャワーを浴びてから、書類とメールの処理のために、午後7時から出勤した。
<北岳バットレスを日帰りしたあと何食わぬ顔で出社すること>
一度これをやってみたかった。(^^)/~
(記 Sugi)

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