
山域:南アルプス 尾白川本谷遡行 ~ 日向八丁尾根下降
日程:2025.08.30-31
行程:
30日:都内(2:30)⇒矢立石登山口駐車場(5:30)⇒林道終点入渓(7:00)⇒鞍掛沢出合(8:00) ⇒黄連谷二俣(11:00) ⇒大滝手前台地 (16:00) タープ泊
31日:幕営地(5:15)⇒アルパイン登攀の末、烏帽子岳(10:30)⇒大岩山(13:45)⇒日向山(16:15)⇒矢立石登山口駐車場(17:10)⇒都内(22:00)
メンバー:コッシー(L)、レイザー、ガジ
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私自身、南アルプス(特に甲斐駒ヶ岳)が大好きなのですが、今までこの界隈の沢の遡行経験がなかったのでコッシーさんに何気なく、「沢一緒にどうですか?尾白川あたりを…」とお誘いしたところ、「よし!尾白川本谷を遡行しよう!以前から行きたかった!」と快諾いただけました。
第一候補が8月上旬、予備日として8月末で決定です。
そして結果的に予備日での決行となったことでレイさんもJoinすることが出来、今回の3人での尾白川本谷遡行が実現しました。3人とも沢山の夢をザックに詰め込み、矢立石登山口駐車場からデカザックでスタートです。

林道歩き約1時間を経て入渓ポイントへ下降すると、美しい花崗岩とエメラルドグリーンの渓谷が迎えてくれました。
これは泳がない手はないでしょう!水中メガネ必携でした(笑)
遡行中、所々でイワナの魚影もチラホラ。

暫くは緩やかな遡行を楽しんでいましたが、次第に巻かなくては進めない滝や大きな岩が現れます。
今回はコッシーリーダーが先頭に立ち、どちらを巻いていくのか等のルーファイ(意思決定)を行ってくれました。
とても頼もしかったです!

2時半に都内を抜け出し5時半から遡行を開始しているので早くテント場について一献酌み交わしたいところですが、大きなチョックストーンなどが行く手を阻みます。
右往左往しながらも何とかテント場に着いたのは16時ころ。


初めてのタープを設置して、泊沢の楽しみの火起こしです。
焚火でソーセージを焼き、持参した焼きそばを調理して宴の始まりです。
焼きそばセットも真空パッキングで保冷して持参! (火起こしやタープの写真はレイさん、コッシーさんのパート参照)


翌朝は5時半ころテント場を後にします。
まずは今回の核心と言える35M大滝の巻きルンゼ登攀です。
脆そうだし滑りそうだし中々手ごわそう。
ここはやはりレイさんがリードを担っていただき、私とコッシーさんを無事に回収(笑)
これで核心は終わりだ!後は詰め上げるだけだ!下山して温泉だ~!などと呑気に考えていました。

ところがGPSを確認すると、進むべきルートから外れ、違う稜線へと進んでいるではないですか!
ただ方向は違っても、下山ルート方面(八丁尾根)へ向かっているのでそのまま進もうということになり、急登の藪漕ぎが始まります。
(本当の核心はここからになりました(笑))


そして進むにつれ(稜線が近くになるにつれ)、大きな岩壁が立ちはだかります。
藪漕ぎだけなら良いものの、ロープを出してのアルパイン登攀の始まりです。
「この藪抜けられるのか?この岩登れるのか?だめなら懸垂で戻るのか?今日家に帰れるのか?」などいらぬことが頭をよぎります(笑)

結果的に数ピッチで稜線に出ることが出来ましたが、ルーファイでコッシーリーダーが強い意志を持っていたこと、そして殆どのピッチでレイさんがリードしてくれたこと、これに尽きると思います。

沢登りに加え、かなりヘビーなアルパイン登攀と、一粒で二度おいしい山行を経験でき、私自身も力が付いたような気がします。
改めて「もっと強いクライマーになりたい」と思えたよき時間でした。
経験した焚火やタープ泊はとても貴重でしたし、次回はイワナも釣りたいと思います。
コッシーリーダー、レイさん、ご一緒いただきありがとうございました。

@ガジ
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以前から気になっていた尾白川本谷、
今回コッシー&ガジさんが計画されたので便乗させて貰うことに♪


期待通りのエメラルドグリーン!
躊躇せず皆で飛び込む(笑
下界は40℃に迫る猛暑の中、何て贅沢なひと時だろう



今回、コッシーがタープを持ってきてくれたので、3人で初タープビバーク
そして3年振りの焚き火
以前の東北遠征レポはこちら↓↓
紅葉真っ盛りの葛根田川・大深沢 ~2021.9.23-25~ – 山の会「岳樺クラブ」 (千葉県勤労者山岳連盟加盟)

今晩のコック長ガジさん、
前菜は生ソーセージの焚き火焼き、そしてメインは焼きそば!
山行で焼きそばを食したのは初めてかも
持参した1リットルワインもあっという間に空いてしまった
タープでの就寝は開放感があってとても快適、気持ちよく寝れました


翌朝は日の出に合わせて出発
いきなり核心の大滝が現れる
右のルンゼを攀じるのだが、右側のクラックはボロボロでカムが効かない
左側はコケコケで手足の置き場がない、という状況でリード
ビビりました(汗

その後、稜線に抜けるために急坂を藪漕ぎ
稜線まであと100mのところで、烏帽子岩の岩綾が出現
花崗岩の綺麗なスラブが続いている
コッシー隊長から
「ルンゼを直登、若しくは左にトラバース、どちらが良い?」
藪漕ぎでかなり疲労していたが、アルパイン魂に火が付き直登を選択

ブッシュを掴み攀じり、弱点を探しながらルーファイ、何とか4ピッチで山頂に到着!
このルート、「岳樺ルート」と命名したいです!
アプローチが遠すぎるのが難ですが、、、

<所感>
エメラルドグリーンの淵で水浴び、焚火に囲まれて美味しい食事とタープ泊
核心の大滝越え後の藪漕ぎ、そして最後はアルパインで〆
完全燃焼しました!
こんな素晴らしい計画を企画、そして山頂まで見事なルーファイをしてくれたコッシー、
重い食材を何食わぬ顔で担ぎ上げ、ディナーを披露してくれたタフなガジさん、
思い出に残る素敵な山行をありがとうございました

@レイザー
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ガシさんから「沢に行きましょう」と声をかけて頂いたおかげで、以前から行きたかった尾白川本谷の計画がようやく具体化できました。さらに、日程が予備日になったことで、レイさんも参戦することになり、とても心強いメンバーでアタックする事ができました。

当日、歩き始めて途中までは、昨年遡行した鞍掛沢と同じなので少し安心。尾白川に入ってからは、暫くエメラルドグリーンの水面と花崗岩の開放的な渓相が続きます。真っ白な岩肌を見れば、沢の名前に「白」がつくもの納得。
ナメが次から次へと出てきて、なんとも爽快な気分です。
今回フェルト靴でしたが、花崗岩はゴム底の方が適してました。次回は、間違わないようにしないと!


鞍掛沢出合いを過ぎるといつくか滝が連続しますが、直登できる滝が少なく、巻いて越えて行きます。
その後、巨岩帯へ突入し、一つひとつを越えていくのが大変。大きなものはダンプカーほどもあろうかという岩のサイズで、チョックストーンというには、あまりに巨大でした(^^
一箇所ロープを出す場面があり、先行パーティーのトラバースを観察させて頂き、慎重に取り付きましたが、掴んだ岩が剥がれるなど緊張感MAX!
さらにテン場直前のチョックストーン越えも難所で、ここはレイさんに上からロープを垂らしてもらい、何とかクリア。いつものごとく「絶叫クライミング」になりました。


そして、テン場では初のタープ泊。これが快適以外の何物でもありませんでした。
薪に火が付くと、ガジさんがウインナーを出してくれ、炙って食べると美味しいのなんの。料理隊長ガジさんが、私達のために運んでくれ調理をしてくれた焼きそばはサイコーでした。
暫くの間、焚き火を囲みながら飲む時間は至福そのもので、まったりした時間を過ごせました。

翌朝は、日の出ともに出発。すぐに登場する大滝は、レイさんリードで右のルンゼをつめあげる。これがグズグズでフォローでも、痺れるほどの緊張感。

この先の二俣は、本来左に行くところ、間違えて右へ進入。すぐに尾根に上がり、暫くすると間違いに気づきましたが、ある程度の踏み跡らしきものもあり、下山方角の稜線に向かっているので、このまま尾根を登ることに。

樹林帯を抜けると、山頂直下で岩峰が現れ、ルート取りを相談した結果、レイさんの提案でルンゼを詰め上げることに。稜線まで辿り着けるか心配もありましたが、これが正解でした。その先は岩と木のミックス、まさに4Pのアルパインを楽しめ(ほぼレイさんのリードでしたが)、終了点は烏帽子岳西側のピークに飛び出しました。この時は嬉しかったなー。


しかし、ここから長い下山が待っています。途中の休憩で、沢でくんできた水を飲んでいると、水筒の中にミジンコみたいなのが、「ピコン、ピコン」と何匹か泳いでいるのを発見!この「ミジンコ水」は、ガジさんにもお裾分けしたので、お腹壊す時は、一緒ですね(笑)
途中から私のペースが上がらず、大岩山から先はメンバーからの気遣いにより、ガシさんがロープを持ってくれました。急に体が軽くなり、スピードアップ!ほんとに助かりました。
久しぶりの沢泊は、充実そのものでした。このメンバーで、助け合いながら遡行でき、とても楽しい時間を過ごすことができました。
何より全員無事に下山できて良かったです。
レイさん、たくさんのリードありがとうございました。レイさんいなかったら間違いなく気持ちが萎えてました。
ガジさん、食担に車出し、本当にお世話になりました。
今後も沢泊して、タープ設営や火起こしなど沢スキルを一緒に磨いていきましょう!

@コッシー
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