落石にヒヤヒヤ! 剱岳本峰南壁A2 ~2023.8.11-13~

dakekanba-admin

山域:北アルプス
日程:2023.8.11-13
メンバー:アーサー、ナナ、群草、レイザー
行程:
<Day1>
室堂(8:00)⇒剱御前小舎(11:15)⇒剱沢キャンプ場(13:00)
<Day2>
剱沢キャンプ場(2:15)⇒前剱(4:15)⇒平蔵の頭(5:00)⇒南壁A2取付き(5:30)⇒剱岳山頂(9:15)⇒剣山荘(12:15)⇒剱沢キャンプ場(15:00)
<Day3>
剱沢キャンプ場(4:30)⇒室堂(8:00)
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初めての劔岳は贅沢にもアルパインルート♪

竹橋発の夜行バスに乗って早朝室堂へ到着、周囲には沢山の登山者で賑わっていた

Day1 現地入り
前日入りしたナナが待つ剣沢キャンプ場へと向かう
雷鳥沢キャンプ場から剣御前小舎までの急な登りは暑さと相まって結構きつい
大汗掻いて喉はカラカラに乾く 小屋でコーラ補給、美味い♪

キャンプ場へ到着、すでにテント場は結構埋まっていたがナナが良い場所を確保してくれていた、ナナありがとう。
この日は豪華な食事を囲んで飲んで食べて、お腹も一杯になったところで就寝( ˘ω˘ )zzz

Day2 アタック日
0時起床 朝食を済ませ2時キャンプ地出発
いよいよ憧れの劔岳へと向かう日がやってきた。
空は雲一つない星空、あまりの綺麗さと沢山の流れ星に感動!

山頂へと向かう登山道は足元がスッパリと切れ落ちているけど暗闇で何も見えない
上空は満点星空だ、まるで宇宙空間にでもいるような不思議な感覚を覚えた

途中トレラン風女子2人が颯爽と追い抜いて行った
2人が垂直の鎖場上部に達した際にどでかい落石を発生させた
下部に居たレイさん、他1名が危うく被害を被るところだった(( ゚Д゚)

いよいよクライミング取り付きに到着
1P目ナナリード自分はセカンドで攀じる 

岩は見た目よりも悪くホールドは豊富だがいつ剥がれてもおかしくない岩ばかりで結構神経を使う。

その後リード、フォローを交えてグラつく岩に緊張しつつ終了点に到着♪
4人で記念撮影して山頂へ向かうと沢山の登山者で賑わっていた。

下山ルートはカニのタテバイヨコバイ、垂直のハシゴなど雑誌でみた通り、おかげで楽しく歩くことが出来た。

Day3 帰宅日
遅れて帰る郡草、ナナと別れレイさんと室堂へ出発

雷鳥沢キャンプ場から室堂バスターミナルへ向かう階段が劔岳登山の核心だと思い知った
・歩幅のペースを崩され段差が微妙に高い石段
・観光客を前に決して疲れた素振りなど見せられないクライマーとしてのプライド
観光客「うわー凄い荷物ですね~重くないんですか?」
クライマー「いや~この程度の荷物なんて大したことはないですよ」スタスタ
決して立ち止まったりゆっくり歩く事など許されない(笑)

核心部を抜けて公共交通機関で帰路へ
黒四ダムでレイさんとソフトクリームで乾杯し無事帰還を祝った♪

初めての劔岳は天候に恵まれ、メンバーにも恵まれて最高でした
美味しい食事を用意してくれた郡草、ナナ
色々取りまとめ頂いたレイさん
急な参加にも関わらず受け入れてくださりありがとうございました

@アーサー

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やはりアルパインは良いなぁと感じられた剱岳でした
南壁は取り付きまでのほとんどが一般道

山の日ともあってヘッデンはネオン状態
2時間まきスタートで大正解でした。

コル付近では一般登山者が頻繁に落石を発生。ある意味そのあたりが核心だったかもしれません。
アルパインではざれたルートを歩くことしばしばですが自分がどこをどう歩くかは自己責任であって落とす人のせいにしていてはいけないなと思いました。

落石からは落ちる瞬間独特の”動く音”が聞こえます、”コッ”というような高いのか低いのか曖昧だけど耳につく音。そして「どこだ!」の瞬間と同時に落下。当たり前だけど人気のルートは車間距離がない。当たる時はどうしようもないけどせめて自分は美しく登攀できるようになりたいと思いました。

さて1番の取り付きパーティはギャラリーに見られながらのスタート
ワタシは人からの注視が苦手なので2番手で良かったと思いました。
南壁下半はホールドがしっかりとありピンも取り放題

先発隊のレイさんと群草、その前をいくパーティとの兼ね合いで私達1P目は短く切り、2P目はあっさんに頑張っていただきました。
3P目はクラックのお出まし。ハンドが効いてカムの出番なし
岩はⅢ級程度らしいが高度感良し、景色がことのほか素晴らしかった。

しかしあっさん、初劔登頂が南壁とはさすがです!リードありがとうございました。
群草にはいつも本当に感謝。袋いっぱいの白菜、さぞや重たかったでしょう、リクエストのガツ、まさかと思ったけど背負ってきてくれたんですね。感激です!旨いっ!
レイさんの後ろでは毎度ながら楽させてもらえるのですが呑べにとってワインボトル3本担いできてくれたことがなによりの神業でございました。
れいさんとあっさん、生ビール旨かったです。

宴会も料理も酒も天気も全てが推してくれた3日間、ほんとに岳樺メンバーとの山行は最高です。
そういえば劔山頂で会った大学生パーティ達、祠の前で私たちが会旗を取り出すと”あの岳樺か”と賛辞を呈して挨拶をしてくれました。
若い彼らに誇れるようこれからも岳樺メンバーとして精進していきたいと思いました。

@ナナ

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なんといっても今回の心配の種は18キロのザック。人生最重を更新。
自宅玄関で見送ってくれた娘の前でよろけて心配される。

ともあれ竹橋からバスに乗り込み爆睡。
途中腕時計のアラームが鳴ってしまい、止めようと試みたがスヌーズになって鳴りやまないので、仕方なく靴下二枚に包み込んでさらに登山靴の中におしこんだ。
室堂で朝食と心の準備の時間をたっぷりとり、いざ出発。

充分な期間ではなかったが、この日のために10キロの米袋とギアを詰めて15キロにしたザックを背負ってスクワットをしていたのだが、雷鳥坂の半ばあたりで少々気分が悪くなり、レイさんあっさんにお世話になってしまった。
それでも何とか剣沢で前日入山していたナナチと合流、宴会。

翌朝は二時に出発。おかげで取付きには2番で到着。
後に聞いたところ8番目のパーティーは2時間待ちだったらしい。
私たちがカニの横ばいまで下山してきたときにも、これから取り付くパーティーが居た位だ。

ホールドは沢山あり上ることには苦労はしなかったが、とにかく崩れやすい。
これなら大丈夫か?と手をかけるとグラつくのには何とか対処できるが、いまにも落ちそうなところに大きな石があり、それを落とさないようにとさらに慎重になる必要があった。

こんな大きな石を落としたら、後続のパーティーに死人が出てしまう。
先ほど取付きに着く直前に漬物石くらいの落石がレイさんをかすめて行ったのを思い出した。

今回学んだこと。ロープの流れをよ~~~く考えてランニングビレイをとること。
ピンがそこにあるからという理由でとっていたが、ここまでロープが重くなるとは…
一生懸命ロープを引いているのに、レイさんが5メートルくらいのロープを担いで登ってきてしまった。
ゴメンナサイ。

まだまだ修行中の私をこんな素敵なところに連れ出してくれたレイさんに本当に感謝です。
また、財布を置いてきた私が剣山荘で生ビールが飲めるように尽力してくれたあっさん、
いつもへこたれる私を励ましてくれ、お世話してくれるナナチもありがとう。

月末には稲刈りが始まります。
次の山行に向けて新米でスクワットに励みますので、どうぞ皆さんこれからもよろしくお願いします。

@へなちょこ群草

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山の日3連休となれば、岩と雪の殿堂「剱岳」 !(^^)!

登攀グレード・体力度が程よい本峰南壁A2(Ⅲ+)をターゲットにして群草に声を掛けたら、有難いことにナナチとアーさんも参加!宴も楽しめそうだ (^^♪
剱沢キャンプ場に着くと、前日入りしたナナチが幕営ベストポジションを確保してくれていた !(^^)!

南壁A2は終了点が剱岳山頂ということもあって人気ルート。
渋滞が予想されたので「0時起きで2時に出発しよう!」と決めたが、ナナチ&群草はアラームもかけずに寝坊…zzz
女性はこの位の肝が据わっていた方がクライマーに向いているかも(笑

A2取付き手前のザレ場をトラバース中に「ラクー!」
立ち止まり見上げると、ラグビーボールほどの石が目前をかすめるように落ちていった…
間一髪セーフ ( ゚Д゚)

どうやら我々は2番手のようだ、ラッキー! (^^♪
群草&レイザー、ナナチ&アーさん組でアタック。

信用できるハーケンは少なく、カムを併用して支点構築
セカンドの群草をビレイしていたら「カムが引っ張っても外れません!」
しまった!カムの使い方をちゃんと教えていなかった、と反省… (^^;

A2は人気ルートとはいえ岩は安定しておらず、掴むとぐらっと動く岩ばかり。
後続パーティが続いているので、落石を起こさないよう気を遣い無事に4ピッチをこなし、残りはコンテで登頂 (^^)/

剱山頂からの下りは殿を務めたのだが、ナナチがアタックザックを背負っていないことに気づかず独り戻らせることに…
ごめん、まだまだリーダの器には遠いなあ。今後も邁進します!
ともあれ、天気にもメンバーにも恵まれた楽しい山行でした (^^)/

@レイザー