山域:谷川岳
日程:2021.8.28
メンバー:アーサー、コッシー
行程: 8/28(土) 5:00白毛門登山口駐車場→5:45マチガ沢出会い→10:50シンセンのコル→17:45谷川岳山頂→21:15駐車場
この日は朝から雲一つない晴天に恵まれ、アーさんと共に谷川岳東尾根へアタックした。
マチガ沢出会いで、これから向かうシンセン岩峰が朝日に照らされるのが一望でき、いやが応にも期待が高まる。
巌剛新道の第一見晴らしからマチガ沢へ降り、そこでハーネスを装着する。
しばらく進んだ先にあるシンセン沢の出会いは、稜線が一望できるので迷うことはなかった。
事前に調べたところ、シンセン沢右俣の草付きが悪いという情報があり、実際に取り付いてみると、草木と岩が露出した急斜面が連続しかなりの緊張感がある。一息ついたトラベース地点からロープをだし、ツルベでシンセンのコルまで上がるが、かなり体力を消耗してしまった(*_*)
シンセンのコルから先は足元が切れ落ちた痩せた尾根が続き、先頭を交代しながら慎重に進んでいく。少し行くと現れる第2岩峰は何とか私がリードで越えた。このあたりから一の倉沢がよく見えるが、緊張の連続で景色を楽しむ余裕は、残念ながらあまりなかった。
その先は草付きと岩峰帯が次々と現れ、慣れないためか予定していた時間をかなりオーバーしてしまった。
もうすぐ山頂かと思った矢先に岩峰が登場したので巻こうかと考え始めていたが、アーさんがリードで直登してくれ、とても頼もしく感じた。恐らくこれが第1岩峰かと思われるが、その手前にも岩峰があったので、どっちが実際の第1岩峰だったのだろうか?
その後も、嫌になるくらいの藪や草付きを超えて、ようやくオキの耳にたどりついた時には、とても感激であったが、合わせて解放感を強く感じた。その後、アーさんと肩の小屋のコーラで乾杯し、日没後の暗い中を下山した。
■振り返り■
今回の反省点として、慣れない岩稜帯や急斜面の通過に際して、ロープの出し入れや登攀・草付きで予想以上の時間を要した点にありました。もっと経験を積んで安全を確保しながら、スピードアップを図る必要があるとつくづく感じました。谷川岳東尾根は、予想していたより山岳バリエーションの総合力が試される良い機会となり、アーさんと一緒でなければ登攀できなかったと思います。入会して間もないですが、おかげ様でとても記憶に残る山行ができました。これまでご指導いただいた岳樺の皆さまに深く感謝致します。
コッシー
谷川岳東尾根、オキノ耳から眼下に見下ろすと急峻かつ厳つい姿が目に飛び込んでくる。
いつかは歩いてみたいと憧れてました。
情報では「バリエーション入門」や「初心者コース」との前評判。自分でもなんとか行けるだろうと計画を進め今回コッシ-と東尾根登攀の計画が現実となりました。
前夜10時30分海浜幕張駅までコッシ-に来てもらい谷川へ向けて出発。
ガラすきの高速を走り3時間後には土合橋の駐車場へ到着、少々仮眠をとって朝5時に準備を整え歩き始めました。
谷川岳指導センターから林道を歩くとマチガ沢から朝陽に照らされた谷川岳が見えました、いつ見ても美しいです。
巖剛新道入口から「第一見晴らし」まで樹林帯を登るのですが、この日は非常に暑くて汗が止まりませんでした。
ここからへ下降しガチャ類・ヘルメットを装着、いやがおうにも気分が上がります。
コッシ-先導でいくつかの滝を慎重に登ると、やや右手にシンセン岩峰が見えてきました。
ここからシンセンのコルを目指します。簡単との事前情報を元に右俣ルートを選択、前半こそ緩やかな草付き斜面ですが後半は急斜面に変わります。
ルート上は岩と草付きのミックスされたような斜面、どこを登るにも落ちたら最後まで止まりません、ここでロープを出しました。
しかし支点らしいものは一つもありません、ここで事前にドリさんから借りたカムが早速役に立ちました(実はコッシ-と今回の山行でカムを一回は必ず使う事と打ち合わせしていた)カムが効きそうな岩の割れ目を見つけて登り始めます。
草を掴み、両手両足をフルに動員、東尾根は常にお日様に照らされているのでとにかく暑い、水の消費が激しいです。
10:50コルに到着、ここまでかなり時間を消費し、そしてこの暑さで水もかなり消費しハイドレーションも底をつき残された工程を考えると少し焦りました(^_^;)。
2人ともここまでの緊張が少し解け周囲の写真撮影。
しかし先を見るとまだまだいくつもの岩峰が待ち構えているようです。
いくつかのピークをロープで確保しながら超えるといよいよ第2岩峰。コッシーリードでどんどん進みそのまま第2岩峰も越えてしまいました。さすが百戦錬磨の頼れる漢です。
第2岩峰を越えてもまだ名も無いピークがいくつか続き徐々にあたりは雲が立ち込めて天候が怪しくなってきましたが自分に取っては水の消費が減る分好都合、ウイダーinゼリーをチビチビ口に含みながらも登るけど明らかにバテ始め、コッシーに水を一口分けてもらいました。この時コッシーが神様に見えた(≧▽≦)
濃霧で下界が見えないのが幸い?しナイフリッジを過ぎると第一岩峰、そして山頂が目の前に!!
最後はスリングで確保してもらい登頂!
時間はすで17:45濃霧のオキノ耳には誰もいません。
2人で感動の硬い握手と写真を撮り、下山へ向かいました。
コッシーありがとう!
アーサー