金鶏山&筆頭岩 ~2020.10.18~

dakekanba-admin

山域:西上州 妙義山(表妙義)
日程:2020/10/18
参加者:Qちゃん、レイザー

 

今回は金鶏山と合わせて筆頭山のクライミングを楽しみました。

前日までの雨でギリギリ迄場所選びに悩み、
レイさんが見つけてくれたコース。
早朝の為さくらの里の駐車場が開いていないので中之嶽神社の駐車場に車を停めて登山口を探しながら車道をテクテク歩いているとレイさんが入り口を見つけた。落ち葉で半ば隠れているが階段になっている。声を掛けてもらわなければ完全に見落としているな(^◇^;)
登山口からの急登に大汗をかきながら30分くらい歩いただろうか、金鶏山の岩稜の末端壁に辿り着いた。妙義山特有のコブのような岩が突起した岩稜である。ルンゼ状の岩溝を歩いた方が易しそうだが、なんせ雨上がりで黒い苔みたいなものがびっしり張り付いていてヌルヌルして歩けそうにないので豊富にあるコブのような岩を掴んでよじ登る。が、こちらの岩も湿っているので慎重に。
〝たまにポロッと取れますよ〟
と、後ろを歩いているレイさんからの助言。
やめてよね〜ただでさえ段々と傾斜が増してきて、結構な高度感にびくびくしているんだから(^◇^;)
岩稜のてっぺんまで登るとそこからはやや傾斜は緩やかになるもののヤセ尾根となり、程なく金鶏山のピーク。ピーク手前には大きな石像が置かれていて、人が登るだけでも大変なのによくもまあこんな重たいものを担ぎ上げたものだと感心する。ピークは稜線の一部分のような場所。
そのあとはどれも筆頭岩に見える岩塔を岩稜通しに、または基部をまいたりとルートファインディングを楽しみながら進む。侮るなかれ藪岩…
傾斜は緩やかだがスラブのトラバースに小石や、枯れ葉まじりの急な起伏で転がり落ちそうな場所の連続。久しぶりに膝にきて、踏ん張りが利かずシリセードで滑り下りたいと口にすると
〝ズボンが汚れたら車に乗せませんよ〜〟
と乗車拒否されてしまった💦なにが何でも転ぶわけにはいかないな。
この道は大正時代のからの旧登山道とのこと。
今みたいにトラロープや鎖も付いていないだろうし、よくこんな場所を歩いたなと思う。
ようやく本日のメイン、筆頭岩に到着!
レイさんから3pあるので1.3pを私がリード、2pめは自分がリードしますと提案がある。
1pの取り付きに行くまでの岩も乾いておらず泥のついた靴がズルッと滑り、いゃ〜な感じ。階段状の優しい場所だが、リードできる自信がないと弱気な発言をすると前穂高北尾根の借りを返してもらいますよ〜と切り返され半ばシブシブ登り始める。案ずるより、登るべし!見ているより思いのほか問題なく登ることができた。が、そこから先に見える切り立った2pめに目が釘付けになる。
ひぇ〜(・・;)あんなとこどうやって登るんだ⁈
程なくして来たレイさんはそのまま2pめに取り付き、いとも簡単に登っていくではないか。よく見ると鎖があり、そこにヌンチャクをかけてロープを伸ばしていく。コールがかかりセルフビレーを外そうとすると…問題発生!何と鐶付カラビナのスクリューが回らない‼︎‼︎これが外れなければPASを切るしかないか。と思いながらカラビナがダメになっても仕方ないとガンガンと岩に打ちつける。やった〜スクリュー回った〜と一安心。が、直ぐに蟻の戸渡りよりは距離は格段に短いが痩せたリッジの通過がありドキドキする。2p目は鎖もあり見た目より怖くなかった。最終ピッチをサクッと登り山頂到着。なんと初登はかの有名なウェストン。その時に一緒に登った地元の方にザイルの手ほどきをしていることから近代登山の発祥の地とされていることを知り、感慨深かった。

西上州には日帰りで荷物も軽く、プチスリルにルートファインディング、藪岩と身の丈に合った登山を楽しめる場所がまだまだ沢山ある。
次は何処に登ろう(^^)

Qちゃん


 

The妙義バリ!今回は表妙義エリアにある金鶏山&筆頭岩へ♪
中野嶽神社駐車場に車を止め、車道を30分ほど下ったところにかつての登山口(今は廃道)を発見。


「金鶏山は岩が脆く落石があり大変危険ですから入山をご遠慮ください」の看板があり、入口の階段も藪に覆われていて入りづらい (^^;)
「ここはQさん、どーぞどーぞ」とトップを譲る (^^)

落ち葉積もるズルズルの急登を越え右手の稜線に取りつくと、彫刻刀で彫ったような急峻なルンゼ「千滝」の壮絶な岩稜が現れる。

ルンゼの右側はズバッと切れ落ちており、信用ならない炭団岩を恐るおそる掴みながら四つん這いで登っていく。
高感度抜群!早くもアドレナリン全開です (>_<) ここは信仰の山、「何でこんなところに?」と思うところに高さ1mほどの立派な石碑が。「一体どうやって担ぎ上げたのだ!」 ( ゚Д゚) 金鶏山山頂「奥の院」にも石碑と鳥居が。

山頂から稜線上を辿って進むと展望の優れる見晴らしに到着。 表妙義山の景観に圧巻!Qさんとお互いに撮影会へ (^^♪

そしていよいよ、The妙義バリ特有の藪岩ルーファイ世界へ。 微かな踏み後を辿って進んでは絶壁の崖にぶち当たり、GPSで確認しては戻ることの繰り返し… 途中、トラロープが設置されているトラバース箇所(斜度はそうでもないが落ちたら止まらんだろう)が2か所あり。 Qさん、楽しそうにトラロープにぶら下がって進んでいきます (^^)

そしてついに、本日のメインイベント筆頭岩南陵にアタック。 下の方は昨日の雨で岩が完全に乾いておらず、所どころズルっと滑ります... そこで、一般の取り付き点の手前20m位からロープ出すことに(Total3ピッチ→4ピッチへ)。 以下の順番でアタックすることに。  1ピッチ目、P3まで(Ⅲ-):Qさんリード  2ピッチ目、P2まで(Ⅲ-):Qさんリード  3ピッチ目、P1まで(Ⅲ+):私リード  4ピッチ目、頂上まで(Ⅱ):Qさんリード ここは日本アルプスの紹介者として著名なウェストンが北アへ向かう小手調べに当地のガイドとアンザイレンして初登したという 逸話が残っている歴史的登路! しかも3ピッチ目の蟻の門渡りはスズメバチの通り道で、ウェストンが刺されたというエピソードも ( ゚Д゚) この岩、なかなかなトンガリ具合で、取り付き点からルートが良く見え、すごいリッジ! P2までQさんリード、斜度はそこそこだが登りやすそう。妙義にしては岩もしっかりしています♪ 続いて私リード。 いきなり恐怖の蟻の門渡り(幅50cm)。少し下るというのが嫌らしい! (>_<)
しかもビレイ中のQさん、「あ、スズメバチ発見!」と叫ぶ。
おいおい、こちらは四つん這いで逃げれないぞー…(ToT)/~~~

そして核心のP1登り。
大正時代に設置された小判型の錆びれた鎖がかかっている(怖くて体を預ける気にはなれない…)、
ボルトやハーケンが無いので、鎖にヌンチャクをかけて進む。
鎖があると安心ですね。問題なくクリア! (^^)

そして4ピッチ目のQさん、スタスタと頂上へ。
「ひっとう岩」山名板が目に入る。センスが良くて素敵です !(^^)!
山名板と大きなケルンの前で会旗を広げて撮影♪、藪が邪魔だぞ (^^;)

山頂は展望に優れ、ルーファイ踏破してきた金鶏山の稜線はもちろん、眼下には車道、眼前の金銅山は大きく
石門の穴もよく臨めます。

ラストは南壁を2ピッチ(10m+40m)懸垂下降で空中遊泳 (^O^)/

本日も炭団岩との駆け引き、藪岩ルーファイ、マルチピッチ、懸垂下降と盛り沢山。
ヒルとの格闘はありませんでしたが… (^^)
1日でこんなに楽しめるルートはそうそう無いですよね。
当会のライトアルパイン12景に推したいです!

藪岩魂!「The妙義バリ」を今回もタップリと堪能しました ヽ(´▽`)/

レイザー

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