予想外の紅葉も満喫! 谷川岳東尾根 ~2019.9.28~

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山域:谷川連峰 谷川岳東尾根
日程:2019年9月28日(土)日帰り
メンバー:ムー、ヨネちゃん(会員外)、イシちゃん(会員外)

前から行ってみたいと思っていた谷川岳東尾根を登攀してきました。
「初心者向けのバリエーションルート」と書かれていたり、「ほぼ歩き」と説明されていますが、いきなり冬季に行くのも怖いので、まずは無雪期にと思っていました。
ちょうど、お誘いがあったので良いタイミングで登ることができました。

谷川岳東尾根
谷川岳東尾根は、前から気になっていましたが、現実的な目標となったのは以前、西黒尾根を登ってからでしょう。雪洞泊を経験した翌日に、重荷を背負い登頂しあふれるほどの達成感を味わっていた時に出会ったソロ登山者に話しを聞いて、登頂の勢いもあり「いつかは!」と考えたことをよく覚えています。が、その時にソロ登山者から聞いた話は、ほとんど覚えていません(;^ω^)
ただ、雪がたっぷりと付いた東尾根を見て、いきなり行こうとは思わず「まずは無雪期に。」と段階を踏むことを楽しみたい(それに、イキナリあの雪は怖い^^;)と思っていました。

今回のメンバー
定期的に山行に誘ってくれるヨネちゃん、実は私がキリマンジャロ登山をする際に、現地で生活した経験のある彼の登山ツアーに参加しました。登山中だけでなく登山前後も普通の登山ツアーでは経験できないような、市内を散策しタンザニアの町の雰囲気を味わうことができました。特に、現地の方しか行かないような市場見学では、日本には無い果物・野菜・スパイス等が多く興味深かったです。(ヨネちゃんのホームページはこちらをクリック!)
そして、そのヨネちゃんと同世代のイシちゃん。私が本格的に沢デビューした際にイシちゃんが先頭でルートファインディングや滝をリードしてくれたことを覚えています。・・・あの沢はツメがとんでもない藪で苦労したのは、今では楽しい思い出です。
夜明け待ち・・・
3時半にロープウェイ駐車場を出発。登山指導センターで登山届を提出する。いつも流れていると思っていた指導センターの水が流れていないので驚いた。(汲んできて良かった!)マチガ沢出合・・・まだ暗い。ここから厳剛新道で300mほど標高を上げるのですが、ここの石が滑る滑る!どの石に足を置いても滑るので慎重に歩く。高度も上げ「第一見晴」に到着。ここからマチガ沢へと降りて、再び沢を登っていくのですが、まだ空は暗い。どうも速足過ぎて夜明け前に着いてしまったようで、もう少し先で付ける予定のハーネス・ガチャ類を装着したり、行動食を摂ったりして夜明けを待った。
マチガ沢へと再出発
30分以上時間をつぶして、ぼんやりと明るくなってきた。もう少し待っても良いが、すぐに明るくなるだろうと、しびれを切らして再出発!暗闇の中を下降するので、慎重に下りて行く。20~30mほどでマチガ沢に降り立つ。

ここからは、水量の少ない沢登り。水のない場所を選んで登る。なお、今回の靴は、私はハイカット、ヨネちゃんがミッドカット、イシちゃんがアプローチシューズと三者三様でしたが、どれかが大きな問題になることはありませんでした。

シンセンのコルへ
多くの記録を読むとマチガ沢からシンセンのコルへと登る際に通るシンセン沢のツメでヒヤヒヤさせられたという感想も散見されます。実際に登ってみると角度はかなりの急角度で、手掛かりはほとんどが草を掴んで登るという記録どおりでした。

ただ登る前に「怖いなぁ」と想像していたよりも安心感がありました。草の根付きが強い事や、急斜面で浮き石などがほとんどない等でなるべく岩場を選んで登ったのも良かったのかも知れません。

ただ、そうは言ってもバリエーションルートです。いきなり初心者を連れては来れないな、と言うのが3人の共通した感想です。
快適な尾根歩き
狭いシンセンのコルへと上がり、尾根歩きになります。

ここからは、先ほどと変わり岩はボロボロなので、手で浮いていないかを確認しながら(ほとんどが浮いている場所もあります)進みます。

ただ、ナイフリッジのような箇所はなく。怖がりの私も股の間が「スースー」するような箇所はありませんでした。

おかげで、周りの景色を見る余裕があって、まだ早いだろうと思っていた紅葉を見たり、谷川の岩場を2人に教えてもらったりと楽しんで登ることができました。

オキの耳に登頂!
第2岩峰で念のためロープを出し

第1岩峰は一の倉側から巻いて

最後はちょっと遊び心を出して中央突破しオキの耳の標識の背後から直接登頂しました。

谷川連峰の主稜線を眺めると、新潟県側の紅葉が更に見頃で、登頂のご褒美となりました。また、ロープウェイで上がってくる登山者が、ほとんど登頂していない時間だった事もあり、静かな山頂でのんびりでき、泳ぎ系の沢で(泳げない私は)今年は断念した万太郎谷のルートを眺めたりと好天だからこその山頂を満喫しました。

最後に、ヨネちゃん製作の動画をご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=wwFmU6mb_Fk

ムー