夏が来れば 思い出す 遥かな尾瀬~♪ ~2019.8.3-4&2019.8.24-25~

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山域:尾瀬 燧ケ岳
日程:2019年8月3日(土)~4日(日)、8月24日(土)~25日(日)
参加者:アッシー、8/3-4のみアッシーの次女

皆さん、あっという間に9月ですね。8月はどんな登山を楽しみましたか~?
私は『山の日』は友人と三つ峠マルチ練習。そして、今年は尾瀬に浸っていました。音楽の授業やみんなのうたで『夏の思い出』を唱歌に育った世代です。(笑)
見晴地区ではfreeWI-FIが利用でき、山小屋もお洒落な外装で競い合っています。午後はゆったりと山小屋で昼寝、優雅な休暇を楽しんできました♪

《8月3~4日》
アウトドア嫌いの次女を無理やり誘い、燧裏林道から東電小屋を経由し、ヨッピ橋へ。竜宮小屋から見晴に入り1泊。翌朝、尾瀬沼から浅湖湿原を廻り、沼山峠に行くルート。真夏の尾瀬ヶ原は暑かった~。母の観天望気が当たり、昼過ぎにザーザー雨。日焼けを嫌う娘は、終始怪しい覆面です。(笑)

「山歩きは嫌い」と言いながら、見晴でポケモンGOを始めたり、日暮れ時に蛍狩りや星空を眺めたり。今年成人式を迎えた娘は、若い感覚で尾瀬を楽しんだ様子。圧巻だったのは大江湿原の花畑。ニッコウキスゲやコオニユリが賑やかに咲き、花好きでなくてもこの景色は印象に残る筈。毎日、健康の為に10キロ歩いている娘には、『歩き足りなかった』そう。宿泊先の山小屋に水筒置き去り発覚。気づいたのは御池駐車場に到着してから。小屋の御主人に電話し、2度目の尾瀬来訪決定。(>_<)

《8月24~25日》
木曜日の健康診断、内視鏡をクリアーし小屋予約。翌日、仕事を定時あがりで直行。いつもの単独山行~☆6時間かけ、愛車は御池に深夜到着。東北最高峰・燧ケ岳に愛着がある。初登頂は2013年7月。頂上に着いた頃は雨雲の中。俎嵓で強風に飛ばされた瞬間の帽子を掴んで持ち主に渡したこと。見晴新道の長~い下山ルートでは雨に打たれ、低体温症に。小屋で布団を被り、ガタブル震えたことは忘れられない。2年後の5月、残雪の燧ケ岳登頂。雪不足と言われたシーズンに、山スキーとツボ足。下山後の桧枝岐歌舞伎。雪を纏った柴安嵓をシリセードする達人、一番美しいと思った燧ケ岳だった。今回は、ナデッ窪ルートを登る。沼山峠スタート。小淵沢田代まで足を伸ばし、尾瀬沼南岸から沼尻へ。段小屋坂でじいちゃんを追い抜けば『特急だ~』と冷やかしを受ける。暑さ寒さも彼岸まで。たった3週間で朝の気温は19度。朝・晩フリース必携。湿原の主役もイワショウブの白い花に。昼前に到着し、小屋で忘れ物を受け取りました。(*´Д`)、翌朝ヘッデンを灯し4時半出発。沼尻には6時過ぎ到着。『夏季営業最終日で早く来た』という休憩所の管理人さんと1時間程お喋り。愛車の事、BGMの曲は『高校の同級生だ』という、浜田省吾・・。軽妙洒脱なお人柄に触れた、楽しいひと時。美味しいコーヒー有難う♪
ナデッ窪は全身運動。とにかく、3点支持で岩をよじ登っていく。管理者がいないルートは善意で長蔵小屋が草刈りするそうです。途中からパラパラッと雨粒が落ちてきた。曇天の中、振り返れば尾瀬沼が見える。周囲が笹に囲まれて傾斜も緩くなった頃が、終点。道なりに進むと長英新道に合流。8合目から頂上まではあっという間。こういう登山が好き♪

雲に覆われた狭いピークにはたくさんの人が座り込んで休憩中。御池へ早々に退散。高度を下げると再び快晴。熊沢田代、広沢田代へと続く道は天上の楽園。『あの木道が良くなっている』と思ったとたん、もはや用を成さない木道を通過。木道のメンテナンスは堂々巡り。 厳冬期にはマイナス20度以下になることもある尾瀬。私達が入山できるのは1年の半分程度。植物や動物たちは命を全うし、景色は輝く。未来永劫の楽園であれ。

小屋も存続に懸命。ここ数年、渋沢温泉小屋は再建できず廃業。原の小屋は経営者が交代し、某出版社に変わり・・。個人経営で子々孫々伝えるのは大変な事。人智で乗り切っていくしかない。なんてふと考えたりして。『尾瀬友の会』への寄進を失念して1年。帰宅したら、何と尾瀬保護財団からラブレターが・・・。これは尾瀬の山の神の思し召しなのでしょうか?(笑)ご縁は切れそうにありません。

アッシー