
日程: 2025/08/13〜08/16
山域: 北アルプス 剱岳
メンバー:コッシー、レイザー(L)
行程:
8/13 室堂(08:50)⇒剱沢キャンプ場(12:20)テント泊
8/14 剱沢キャンプ場(01:40)⇒剱岳山頂(06:20)⇒三ノ窓(10:20)ビバーク
8/15 ビバーク地(04:15)⇒チンネ取付きスタート(05:20)⇒チンネの頭(10:55)⇒ビバーク地発(13:30)⇒池ノ平小屋(19:15)テント泊
8/16 池ノ平小屋(05:45)⇒ハシゴ谷乗越(12:10)⇒内蔵助平(14:15)⇒黒四ダム(19:00)
主な装備: 50mダブルロープ×2、カム(#0.2〜2×1セット)、ピッケル、アイゼン
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いつ頃からだったか、チンネのピナクルが林立する写真を見て、行って見たいと憧れを抱いていました。
今回、レイさんと共にアタックする事になり、ワクワクが止まりません。

Day1 (室堂〜剱沢キャンプ場)
当初予定していた黒部ダムからの入山ができなさそうで、急遽室堂からの入山に計画を変更。

レイさんとは行けるところまで行こうと話しながら歩き始めるが、あまりに足が痙攣するので、この日は剱沢キャンプ場までにして頂き、早めの就寝。
Day2 (剱沢キャンプ場〜三ノ窓)
剱岳に向けて1:40出発。25kgのザックを背負ってカニのタテバイは、なかなか厳しかったなー。

大きなザックを見て、どこまで行くんですか?と何人かの方から聞かれました(^^;

北方稜線に入ると、以前八ツ峰の頭から歩いたことあるものの、あまり覚えてない(笑
岩場をトラバースする場面もあり、特に池ノ谷乗越への下りは緊張の連続でした。

池の谷ガリーは、歩きずらいガレ場で、動かない思うほどの大きな岩でさえ、崩れていく(泣

この日の宿泊地、三ノ窓には10時過ぎには到着。
すぐにテントを設営し、雪渓で水の確保と取り付きの偵察に出かける。

これで明日の準備は、バッチリ!
この日のテントは、計5張。皆チンネ目的のようだ。
明日のアタックに向けて、早めの16時には就寝 zzz

Day3 (三ノ窓〜チンネ〜池の平小屋)
日の出と共に登攀を開始するため、4時に出発。

チンネ取り付きには、一番乗り。天気が良く、モルゲンロードと共に、レイさんのアタック開始。

この日の登攀は約13ピッチ。
奇数ピッチレイさん、偶数ピッチコッシーリードで順調に進む。

7P目くらいからクレオパトラニードルの景観に感激。

ただ、この辺りからガスが出てきて、クリアに見えなかったのが、少し残念。
鼻と呼ばれる核心ピッチで、既に鼻の横を登っている最中に、レイさんが「この上が鼻かな?」と言ってるのが面白かった(笑

私はフォローでA0して、なんとかクリア。
その後、フェースやリッジを越えてチンネの頭へ。

チンネ左稜線は、全体的に岩も硬く快適に登攀でき、クライミングを純粋に楽しめる、本当に良いルートでした。

この日は、これでは終わりません。
さっさとテントを撤収して、池の平小屋へ急ぎます。

午後から雨が降り始め、小窓の王の西側の嫌らしいバンドを左上し、小窓雪渓の方向へ下ります。

少し進むと雪渓が登場し、これがかなり急峻!
ザックがこんなに大きくなければなーと少し悩んだ末、万が一を考慮してロープを出してトラバース。

一旦、小窓まで尾根を経由し小窓雪渓を下る。
この雪渓から上がるところがわかりにくく、レイさんが探してくれてグズグズのガレ場を這い上がる。

薄暗い中、ようやく池の平小屋へ到着。
この日は15時間以上の行動時間で、ヘトヘト。早々に就寝する。
Day4 (池の平小屋〜黒部ダム)
早朝、平の池を散策した後、黒部ダムに向けて下山を開始。

疲れからか足の踏ん張りが効かず、ゆっくりしたペースに。

まだ到着しないのかと思うほど長く感じたけれど、無事にゴールまで到着できて達成感半端ありませんでした。

今回の山行を振り返ると
・チンネは、とても快適で楽しい
・北方稜線は、とても険しく厳しい

北方稜線の途中に快適な岩場があってクライミングしてきた、という印象でした。
どちらにしても、チンネ攻略の鍵はアプローチだと感じました。

今回は山の総合力を試されるような山行で、自身のアルパイン技量を問われると同時に、改めてレイさんのタフさを実感しました。
行動中は、終始私のゆっくりしたペースに合わせて頂き、本当にありがとうございました。

とてもハードな山行でしたが、怪我もなく無事に下山できたことが何よりです。

そして、レイさんのおかげで長年憧れていたチンネ左稜線&北方稜線に挑むことができ、感激の気持ちでいっぱいです。
最後に、会長はじめ会の皆さま、ありがとうございました。

@コッシー
夏休み後半戦は、コッシーと念願のチンネ左稜線へ♪

「北方稜線を縦走する事になるから、お互いザック重量は20kgを目指そう!」
と言っていたのに、私は23kg、コッシーは25kg!
いつものワインがウィスキーに変わっただけ?

<Day1>曇り
当初は黒部ダムから池の平小屋へ向かう予定だったが、橋が決壊して通行止め(><)
室堂から入山することに。

剱沢キャンプ場の道中でコッシーと協議した結果、剱岳本峰経由で三の窓へ向かうことに。
翌日は0時起きで出発する事にして17時に就寝
<Day2>曇り
01:40 剱沢キャンプ場を暗闇の中、ヘッデンスタート
20kgオーバでの別山尾根越えはツラい…(汗
トップでスタートしたのに、後続パーティに次々追い越される

半蔵谷のコル付近で2年前の本峰南壁A2アタックを思い出す
当時のレポはこちら↓↓
落石にヒヤヒヤ! 剱岳本峰南壁A2 ~2023.8.11-13~ – 山の会「岳樺クラブ」 (千葉県勤労者山岳連盟加盟)
06:20 剱岳本峰山頂着

さあ、ここからが本チャン、北方稜線です!

八ツ峰の頭までは、八ツ峰Cフェースアタック時に通った事があるのでルーファイをミスる事なく通過
当時のレポはこちら↓↓
剱岳八ツ峰6峰Cフェース剣稜会ルート+上半縦走 – 山の会「岳樺クラブ」 (千葉県勤労者山岳連盟加盟)
しかし今回は下りの逆ルート
特に池ノ谷乗越への岩壁下りは緊張度Max

そしてここからが初挑戦、先ずは池の谷ガリーを下る

GPSを確認しながら三ノ窓へ無事到着(10:30)
ビバーク可能な場所が7ヶ所程あり、我々は2番手
本日は5パーティがビバーク

テント設営後、アイゼンとピッケル装着し、チンネ左稜線取付き下見へ

取付き付近の雪渓から水をゲット

明日のアタックに備え、本日も17時に就寝
<Day3>晴れ後雨
04:15 ビバーク地をヘッデンスタート

05:20 チンネ左稜線取付きをトップバッターでスタート

1ピッチ目を攀じっている最中に続々と後続パーティがやってくる
本日は3パーティがアタック
■チンネ左稜線(12P,Ⅳ)■
1P目40m(Ⅳ):レイザーリード
凹角状からフェース。傾斜はあるが残置ハーケンあるので安心だが前夜の雨で多少濡れている箇所ありビビる
最近は20mでピッチを切るのが一般的らしい
バンドを左にトラバース

2P目30m(Ⅲ):コッシーリード
フェース→バンド→ルンゼ

3P目45m(Ⅲ+):レイザーリード
ピナクル越えからのフェース。アルパインチックで面白い

4P目40m(Ⅰ):
草付きリッジをコンテで
この辺りからガスってきた

5P目40m(Ⅱ):コッシーリード
ここからがチンネ左稜線の真骨頂、快適なリッジの登攀。

6P目40m(Ⅲ):レイザーリード
リッジ→凹角

7P目45m(Ⅳ):コッシーリード
目の前のピナクルを左上して次々に現れるピナクルをアップダウン交えて越えるとT5に到着。

8P目40m(Ⅴ):レイザーリード
いよいよ核心の「鼻」だが、気が付いたら核心を越えていた(笑
1つ目のハングは右のリッジを掴みつつ右から回り込み、2つ目の小ハングは残置スリングのあるルートから

9P目20m(Ⅲ+):コッシーリード
クラック→フェース

10P25m(Ⅲ+):レイザーリード
リッジからリッジを縫うように高度を上げる爽快なピッチ

11P目25m(Ⅲ):コッシーリード
ナイフリッジ

12P目40m(Ⅱ):レイザーリード
ピナクルを越える水平リッジ。終了点手前に有名なチンネのピークあり
11:00 終了点到着

やったー♪
トップを維持したまま、程よい緊張感でトップアウトしました!
約6時間のコースタイムなので、まずまずかな (^^)v

会旗で記念ショットするつもりが、テン場に忘れてしまった…
竜少年、ごめんなさい (T_T)/~~~

その後、50m×2回の懸垂下降(1回目はスタックし易いので25mで切った方が無難)で池ノ谷ガリーへ
早々にテント撤収して池の平小屋を目指すことに
13:30 ビバーク地を出発
この頃から雨が降り始めた(泣
ここからが正念場となった
雨の中、発射台を越え

雪渓を2回トラバース(1回目はザック重量を考慮してロープを出す)

小窓雪渓を下るが夏道への取付きが分からず難儀する

19:30 池の平小屋へヘッデン到着
全身雨でビショビショ、コッシーも疲労困憊していたので小屋泊を提案したところ、
「大丈夫。テントの方が落ち着く」と…さすが沢男 !(^^)!
小屋の受付でチンネ左稜線をアタックしてきた旨を伝えたところ
「雪渓をヘッデントラバースしているところから、ここから観てましたよ!」
え、監視されていたとは ( ゚Д゚)
<Day4>晴れ時々曇り
コッシー希望で平の池を散策

05:45 池の平小屋を出発
黒部ダムまでコースタイム約10時間、17時頃には到着すると思っていたが大間違い
20kgオーバの縦走、この3日間の疲労蓄積は半端なく足取りが重い…(T_T)/~~~

何とか19時に黒四ダム到着

<所感>
「北方稜線縦走の途中でチンネ左稜線に寄ってきた」という位、北方稜線縦走イメージの濃い山行でした。
想像以上にアプローチが大変!

チンネ左稜線は北岳バットレスと同等グレード、そして「岩と雪の殿堂、剱岳!」を楽しめるお勧めのルートです。

同行してくれたコッシーに大感謝です !(^^)!
そしてお見守りいただいた竜少年、そして会の皆様、ありがとうございました

@レイザー