タフだった 剱岳源次郎尾根 2025/08/08~08/10

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山域:北アルプス 剱岳源次郎尾根
日程:2025.08.08~08.10
行程:
8日:都内(4:00)⇒扇沢駅(8:30)⇒立山室堂(10:00)⇒剣御前小屋(12:15)⇒剣沢キャンプ場(13:00) ※テント泊
9日:剣沢キャンプ場(3:00)⇒剱岳(11:00)⇒前剱(12:30)⇒剣沢キャンプ場(14:30)⇒雷鳥沢キャンプ場(17:30)※テント泊(夜半から翌日一杯風雨大荒れ予報だったので、この日に雷鳥沢キャンプ場まで移動)
10日:雷鳥沢キャンプ場(5:30)⇒立山室堂(6:30)⇒扇沢駅(8:45)※室堂発臨時便⇒都内(16:00)
メンバー:ハッシー、ガジ(L)
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新田次郎の「点の記」を読んでから、いつかは登りたいと憧れていた剱岳。
その剱岳に真っ直ぐに突き上げる美しいラインの「源次郎尾根」で登攀なんて、考えただけでもワクワクが止まらない。

DAY1
ガジさん号で扇沢へ。チケット売場では友人のクライマーにバッタリ遭遇。
3人でわちゃわちゃ話しながらバスやケーブルカーなど乗り継ぎ室堂バスターミナルに到着。そこからは本日の幕営地の剱沢キャンプ場目指して歩く。

初日キャンプ場での晩御飯は、ガジさん手作りビーフシチュー。
お肉トロトロお野菜いっぱいの本格ビーフシチューでめちゃめちゃおいしかった〜 ご馳走様でした!
ガジさん、これはさぞ重かったろうと思います。恐縮です。
美味しいご飯のおかげで、アタックを控えての緊張もすっかりほぐれて眠りにつきました。

DAY2
朝3時過ぎにテン場を出発。気温10℃もない寒いなか沢をくだり、途中から雪渓にのりチェンスパをはいて、程なく取り付きに到着。登攀ルートには先をゆくパーティのヘッデンが見えます。

急なガレ場をすすみ、木の根を掴んでズンズン高度をあげ岩場が出現すると先行パーティはロープを出しておりそこで渋滞。我々もロープを出したり(結果としては必要ないレベルの岩場)絡まったロープをほどいたりを繰り返す。各所、待ち時間はたっぷりあったので、都度、2人で色々相談したり試したり出来たのは良い経験でした。

全体的に、道は薄っすら踏み跡があるところが多いですが、ルーファイが必要なところもあり、そんな時は会長からのアドバイスである「降りれるところを登る」というフレーズを心の中で唱えながら慎重に進みました。

そして30Mの懸垂下降。
60Mハーフロープ1本で丁度です。

別山尾根でテン場まで戻りましたが、夜半からの悪天予報を鑑みテントを撤収して雷鳥沢まで歩き続けました。
いやー頑張ったよね。
そして、明るいうちに雷鳥沢テン場に到着し、コンプリートを祝って乾杯🍻長ーい1日でした。

DAY3
予報通りの雨のなか早めにテントを撤収し室堂バスターミナルへ到着。大町でゆっくり温泉につかり、最後は開店前から行列のできる地元野菜をふんだんに使った美味しいレストランでお勧めのハンバーグをいただき無事帰宅しました。

今回もコンビを組んでくれたガジさん、色々お世話になりました。ありがとうございました。またよろしくお願いいたします!

(ハッシー)
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4月の乾徳山旗立岩中央岩稜マルチの時に「ハッシーと剱岳源次郎尾根でもチャレンジしたらどうですか?」のレイさんからのアドバイスで実現した今回の山行。
岩登り、木登り、30M懸垂下降、危ないザレ場登攀アリのとてもタフで、しかし楽しいアルパインルートでした。

初日、立山室堂に降り立つととにかく寒い。26キロとなったザックには大量の食糧、水分、酒、ロープ、登攀用具はあるものの、防寒具が少なかったです(反省!)。剣沢キャンプ場についてからは風雨も強まり不安な初日となりました。

翌朝は3時に剣沢キャンプ場をスタート。
かなり冷えていたので、この後の風や取り付き点での天気次第では無理せず撤退しようと確認し合い、平蔵谷出合の源次郎尾根取りつきを目指します。
到着時点で風も収まり天気も(予報通り)良さそうだったので登攀します(この日の雪渓の状態は締まっていてチェーンスパイクで問題なしでした)。
ただ先行パーティーが10数名取り付いており、登頂には時間がかかることを覚悟しました。
大学山岳部のトレーニング(新人育成)やガイド山行など、我々の前に5~6パーティーいたと思います。
彼らとも色々と情報交換をし、ロープワークなども吸収でき、混んではいたものの収穫もありました。

今回は懸垂下降以外でロープ(60M)を出す必要があるか否かについて少し迷いがありました。
不安な箇所ではロープを出せばいいと思っていましたが、ただでさえ前後が混んでいるこの状況、出したとしてもスピーディーに上手くロープを捌きたい。
そのような中、ロープを出して案の定絡む(時間がかかる)という状況に陥りました。
後のガイドさんのロープ捌き、そして先行している大学生2人パーティの一言のアドバイス(中間エイトを作る)から、ハッシーさんがヒラメきます(以下を提案してきました)。
・私(ガジ)がロープ40Mをザックにしまい20Mを出し、そこで中間エイトを作り私(ガジ)に結ぶ
・先端はラビットでハッシーさんに繋ぐが、移動時はハッシーさんには繋がず(コンテで進むのではなく)チェストコイルのように私に巻いて進む
・必要な時にまた20Mだせば、私でもハッシーさんでもリードができる
ナイスな判断、アドバイスでした。
今回のようにブッシュが多く登攀がそれほど高くない岩場(5~10M程の岩場)で移動しながらロープを出す場合のいい練習となりました。
混んでいたからこそ時間もありハッシーさんと色々考え、相談し、試すことができたと思います。

木登りパートが終わると第Ⅰ岩峰へ向け痩せた岩稜帯歩きとなります。
第Ⅰ岩峰から第Ⅱ岩峰へは急峻な岩場を急下降、そして急こう配を攀じります。
八ツ峰、長次郎谷、そして本峰の景色は圧巻でした。

反省点のひとつとして「落石」が挙げられます。
山頂手前のザレ場でハッシーさんへ向け石を落としてしまいました(反省)。
ハッシーさん、怖い思いをさせてしまいゴメンナサイ。

無事に登頂を果たし下山は別山尾根で。
ここも鎖やペンキマーク等かなり整備されているものの、なかなか登攀要素の高い一般登山道ですよね(笑)
やっとの思いで剣山荘まで戻ってきました。
目的地は写真左の剣沢キャンプ場(テント場)ですが、実はこの夜から翌日の昼にかけ暴風雨となる予報。
ハッシーさんと相談し、今日のうちに雷鳥沢キャンプ場まで移動しそこでテント泊をすることにしました。
(この日の行動時間は14時間半(笑))

17時半になりましたが無事雷鳥沢キャンプ場まで戻ってきました。
(翌朝は大雨強風の中テント撤収(笑))
本日初めての”まとも”な食事です。
ハッシーさんがベーコン、アスパラ、シーチキン入りペペロンチーノを調理してくれました(感謝!!)
(これ以外に芋焼酎やエゾシカジャーキーもそっと出してくれました(笑))
学び多き今回のアルパイン山行!同行してくれたハッシーさん、ありがとうございました。
タフでしたが楽しかった~ ♪

そして会長、会の皆さま、ありがとうございました。
ハッシーさんと色々と相談しながら歩いた2泊3日のよき山行でした。
(ガジ)