山域:奥秩父
日程:2021/05/09
メンバー:レイザー(L)、Qちゃん
やった〜やりました(≧∀≦)
つるべで完登!
下山報告をすると直ぐに会長が返信を下さった。
おめでとう×3
めちゃくちゃ嬉しかった♪
入会してから2回計画をしたが天気が悪くて流れ3回目にしてやっと登れたのだ。
思いのほか早く駐車場に着いたが既に駐車スペースはいっぱい。
路肩に車を停めて歩きだす。
分岐にきて右手に岩を確認し、迷わず西岳への道を登り始めるとレイさんから登りすぎですねと声がかかりまた分岐に戻り地図を確認。
まさかの取り付き迷いで後続パーティに抜かされ3番スタート。
私が事前に調べたトポでは1p、最終6pが5.6
だからリードできるのは2箇所。
あとはレイさんお願いします!と伝えると何言ってるんですかぁ〜つるべで登るんですから核心クラック3p目を含め、1.3.5が自分2.4.6がQさんですよ。と返ってきた。
うーむ…確かにそうではあるが…
とりあえず(岩の感じを)見たとこ勝負だ!と登り出す。
1p目セカンド。石が磨かれているようにツルッとして足が決まらず必死。
自分がリードじゃなくて良かった💦
2p目ホールド、スタンス豊富で安心して登れた3p目核心だというのに強風。
手がかり、足掛かり乏しく、がむしゃらに登り喉がカラッカラッ。
テントが張れそうなテラスで一休みし気合いを入れ直して4pへ。
ピナクル状の岩の上に立ち、少々ハングしている一枚岩をえいやぁ〜!とのっこしてあっという間に終了。
5p岩は立っているものの何とかクリア。
最終ピッチ。岩で支点を作ったり、カムを使ったりと1番冷静に登れたと思う。
ここからはコンテで、程なくして山頂に到着。
レイさんとハイタッチ!健闘を讃えあった。
ピッチごとの支点構築のスピードアップなどまだまだ課題はあるが目標のバットレスに一歩近づけたかな?
Qちゃん
つい半年前はリードで攀じる自信が無かった、二子山西岳中央稜…
今回中央稜を攻略するにあたり、私の課題は以下2つでした。
1.荷物の軽量化
核心グレード5.8(5.9とも言われている)を確実にリードで攀じるには軽量化は必須。
当初はダブルロープ(7.9mm×50m×2本)でアタックを予定していたが、ルート的にはシングルロープで十分。
マイロープ(8.6mm×60m)をアタック前日に購入 (^^♪
2.ロープワーク(特にビレイ)のスピードアップ
当ルートは全6ピッチの人気ルートで、今の時期は混雑が予想される。
モタモタしていると後続パーティのプレッシャーで精神的に良くない。
そこで今回ロープをダブル→シングルにした他、クアッドアンカーを事前準備して支点構築をスピーディーに!
おっしゃー!気合十分、満を持してのアタックじゃ (^^)/
8時頃、赤いドラム缶のある取付きに到着すると、既に2パーティが。
後続パーティ(3人)もいる。予想通り今日も混雑ですな (^^;)
1ピッチ目(私):30m(5.6)
傾斜の緩いフェースを直上、ボルトが2本打ってある壁に出たら右へ。
ここが1ピッチ目の核心部。フットスタンスは無いが上部はガバなので両手でぶら下がりながらトラバース。
終了点のテラスで確保。
思っていたよりも容易にクリアできたので、ここで精神的に楽になった (^^)
2ピッチ目(Qさん):25m(5.7)
最初はホールド豊富だが徐々にツルツルのフェースとなり、途中から右側の凹角へ。
ここで本ルート核心の3ピッチ目攻略に難航している先行パーティに追いつき、暫し休憩。
左手にはローソク岩、背後には両神山域がドーンっ!
3ピッチ目(私):30m(5.8)
凹角内のスラブから右の逆Y字コーナークラックを攀じる。
この辺りで急に風が強くなってきた (>_<) しかし、面白いようにハンドジャム・フットジャムが決まり、テンション急上昇⤴ 古いハーケンには頼らずにカム&ナッツで支点をとったり、石灰岩特有の穴にスリングを通して支点構築。 左からのクラック合流後の左側凹角3mの突破が核心! 右側のフェースはツルツルで右手足のフットスタンス無し、思い切ってスメアリングする勇気も出ず… (>_<)
おっと、思わずA0したくなるボルトを発見!!
誘惑に負けて右手はボルトにヌンチャクをかけてA0、左手はカム(#3)でA0して突破。
「リードは落ちてはならない!」ことが大前提なので、今回は良しとしましょう (^^;
核心部を抜けた後は大テラスまでスイスイっと。
気づいたら、この3ピッチ目だけでカム4本とナッツ2本使ってました (^^)
強風でQさんに声届かず、ロープ引っ張り合図。
4ピッチ目(Qさん):25m(5.6)
大テラスの右側から左上し、被った壁を思い切って体を外に出してピナクルの上を越えていく。
5ピッチ目(私):30m(5.7)
お互い心に余裕が出てきたこともあり、「初トランシーバ使って攀じってみましょう!」ということに。
左上するクラックから垂壁を直上し、凹角を右上すると小テラスへ。
楽しくて、ついつい攀じるのを止めてはトランシーバで会話してしまった (^^;
6ピッチ目(Qさん):25m(5.6)
最終ピッチ。カンテ左端からスラブを右上。浮石の多いテラスを挟み、ダブルクラックを攀じると小テラスへ。
山頂までのビクトリーロード(草付き階段状20m)は、コンテで難なく突破。
いやー、完全燃焼!大満足です!
ビビることなく、Qさんとルートを楽しみながらツルベで完登できました (^^♪
ソロ山行に限界を感じて岳樺クラブに入会、仲間とロープを繋いで攀じる楽しさを学び、アルパインデビューして1年余り。
ちょっとは経験も積んで成長できたかな。
これも岩トレ等で会の皆様に鍛えて頂いたお陰です (^^)/
中央稜は、
・アクセス良し(自宅から比較的近い、駐車場から取付きまで近い)
・ルート良し(グレード・ピッチ数が丁度よい、高度感あり、クラックあり)
・終了点良し(しっかりしたボルトあり)
の三方良しのマルチには格好の場所。
今回A0してしまったリベンジもあるので、また来るぞ !(^^)!
レイザー