行程
9/19(土) 7:00 新宿(電車、バス)→ 上高地 → 涸沢ヒュッテ(テント泊)
9/20(日) 6:00 涸沢ヒュッテ → 北穂高東稜 → 11:00 北穂高山頂 → 涸沢ヒュッテ(テント泊)
■山域:北アルプス(北穂高 東稜)
■日程:~2020.9.19-20
■天候:晴れ
■参加者:レイザー、Qちゃん、すけちよ
4連休は北穂東陵と前穂北尾根にアタック♪
まずは北穂東陵(ゴジラの背)レポから。
会長より「前穂北尾根は体力勝負、軽量化が課題で20kg以内」と
アドバイスがあったので、祝杯用のワインボトル含めて丁度20kgに収まるよう調整 (^^)
行きは特急あずさ?松本鉄道?バスの楽チン乗車で上高地へ12時着。
普通なら横尾でテン泊となるが、欲張って涸沢ヒュッテまで突進!
ビール飲みたさでハイペース、売店が閉まる18時直前に何とか到着。
明日も晴れますように、かんぱ?い (^ ^)
翌朝は6時、テン場に荷物を残して北穂へ出発。
荷物が軽いって幸せだなあ ヽ(´▽`)/
今日も良い天気。さあ、ゴジラの背を這い登るぞ (^^)/
南陵への取り付き点で右に向きを変え、ガレ場をトラバースして東陵へ。
ここが東陵取り付きかなと思って登り始めたが、次第にガレガレで踏み跡も無く、
勾配も急になってきた (・_・;
ヤバイ、ここは「困ったときのヤマレコGPS!」でチェックし正規の取り付き点へ。
その後、ガレ場から岩場、草付きをたどると稜線へ。
涸沢のテント群、明日アタックの前穂北尾根、奥穂、振り返れば槍の穂先が見え、
抜群の景観です! ♪( ´▽`)
しばらくは稜線を辿り、最初のピークは右から巻き。
その後、左側にルンゼ状のガレ場があり、それを詰めて稜線に戻り、
「ひょっとしてこれで核心は終わり?」と舐めていたらゴジラの核心部へ到着。
戸隠山の蟻の戸渡りのような感じで足下からスパッと切れ落ち、高度感抜群!
( ゚д゚)
この核心部のピナクル岩乗越をリードさせていただき、ゴジラの頭の超ナイフリッジに中間支点を構築、終了点で確保点をセット。
Qさん、すけさんへ「ビレイ解除!」「どーぞ!」のコール。
うーん、チームでアタックするのは気持ちいい ♪( ´▽`)
ここを過ぎると北穂小屋までのビクトリーロードを登り上げるのみ。
小屋のすぐ横に見えるピークは右側に巻くようにトレースがあり、先の方で左右に分岐。
右に進んだところ、槍からのキレット縦走路に合流するようだったので、
「これでは小屋のギャラリーから拍手喝采が得られない!」と、引き返し左へ進むと
北穂小屋の売店側の木の梯子に出てゴール!
明日の前穂北尾根の前哨戦に相応しいルートでした
♪( ´▽`)
@レイザー
重たい荷物を背負って頑張った甲斐がある。天気予報は好転し4日間とも雨の心配はない。それなら北穂高岳東稜から前穂高北尾根を眺めよう!と、話はまとまった。
明るくなってから、涸沢小屋の脇を抜けて登山道を進む。北穂沢ゴルジュよりも高度を上げ、登山道が一般ルートの南稜へ向かって大きく屈曲する辺りで登山道から離れ、広く開けた北穂沢を横断し、右側の大きいルンゼをつめて東稜にあがる。と調べてきたが、どこからでも取り付けそうでルートファインディングに悩む。石もゴロゴロして歩きづらい。結局、レイザーさんの文明の力に頼り、稜線に上がると槍ヶ岳が視界に飛び込んできた。ちょうど昨年の今頃はあの穂先に向かって、北鎌尾根を歩いていたな…
暫くは岩積み重なった稜線を歩くが岩も安定して歩きやすい。これで終わり?かと思っていたら、これからが核心だった(^◇^;)ニョキニョキしたピナクル。これが「ゴジラの背」の由来か。今日はロープ一本しか持ってこなかったから私が中間になり登った。コース最核心の「背ビレ」へは涸沢側にトラバースして取り付いたが、足元が切れ落ちていて高度感満点だった。その後も、すけさん、レイザーさん交代でリードをして順調に進み、東稜のコルへは懸垂下降用の支点もあったがクライムダウンをし、大展望を楽しんだ。
さあ、あとは北穂高小屋に向かって最後の登り。もう一踏ん張り!かなり以前に西穂高岳から槍ヶ岳への縦走の際に通過した2度目となる北穂高岳の山頂を踏み、一般登山道の南稜を下り涸沢に戻ってきた。
まだ明るいうちからビールを片手に5、6のコルへの取り付きをみながら、荷物を担いで北尾根登って、岳沢ヒュッテまで辿り着けるか自信ないよ?荷物引き受けて一般登山道歩いてテント張って待ってる。あんなに登りたかったのに目前にして、びびりの自分が出てきた。2人は何言っているんだと、けんもほろろ(泣)
ここまできたんだから、2人の足を引っ張らないように頑張るしかない!少しでも荷物を軽くするため担いできた食料をお腹に入れ(身体が重たくて登れないかも??)2時起床に向けて早々と眠りについた。
@Qちゃん
当初は数年お流れになっている、明神岳山行(小梨平→明神岳→岳沢→小梨平)を計画していたが、小梨平が熊出没により使えなくなってしまい、1日目は「東稜」、2日目は会長から許可が出ていた「北尾根」を計画した。
まずは軽量化が重要。コロナ渦で自粛していたせいか装備がまとまらない。なんとか4~5人用テントを含めて15kg弱に抑え、50リットルザックに収納できた。前回の小川山では脚がつりそうになったので自主トレもした。
既に夜行バスは予約が取れなくなっていたがレイザーさんが電車を予約してくれて感謝!外国人がいないせいか上高地は比較的すいていて、心配していた天気も晴れ!涸沢のテント場に適地を見つけ、まずは乾杯。明日以降の山行を祈念する。
翌朝、レイザーさんのナビが大活躍で、難なく取り付きまでたどりつくことができた。前後にパーティは見当たらず、今日のゴジラは我々の貸切のようだ。稜線に出て久しぶりに岩稜帯を両手を使ってワシワシと登る。一般登山道をトボトボ歩くよりずっといい。
右手には槍ヶ岳。最高の気分だ。とはいうものの、やはり気になるのか明日登る北尾根。何度も見てしまう。「あれが4峰であっちが3峰で・・・」「5、6のコルまでのザレ場が厳しそう・・・」だのと会話が弾む。そうこうしている間に核心だろうか、厳しそうなリッジが現れる。
待っていたとばかりにレイザーさん、「リードさせていただきます!」レイザーさんは入会して間もないがそれまでの経験値の高さがあり何の不安もない。
これ以外に核心はなかったと思っているが、実は北尾根ばかりが気になってしまったのか、この東稜の記憶が定かではない。小屋もすぐに見えてきた。
「もう山頂だよ。時間が余るね、下(テント)で早めの宴会だ」などと言った記憶は覚えている。ちなみに小屋のテラスは向かって右側が大キレット、左側がこの東稜の玄関となっているようです。
下山を開始してしてみるといっこうにテン場が近くにならない気がしてならなかった。これはおそらく、涸沢のテント数がどんどん増えているため、近づいているように見えない錯覚だと感じた。実際、テン場につくとすごい人とテントで、涸沢はごった返していた。テントでは明日のために軽量化を競うせいか持ってきたアルコールとつまみの消費合戦となりました。さあ、明日は北尾根、おやすみなさい!
@すけちよ