広河原アイスクライミング ~2020.2.22-24~

dakekanba-admin

山域:八ヶ岳 広河原
日程:2020/2/22~24
参加者:KOO、Mさん

この冬八ヶ岳山域は3回目。爆弾低気圧の接近する中の山行でした。本来2月に行けるルートではないのですが、今年はとくべつですね~。初日は荷揚とトレーニングの計画。テントを後にしてクリスマスルンゼに向かう道のりは春山。

 

F1はシッカリしているもののF2の左半分はシャンデリアで限られたルートを使ってトレーニングしていると、天気予報通り、昼過ぎごろに黒い雲に覆われて雪がちらほら降ってきた。

予定通り早めに切り上げテントへ。3日間有るので早めに就寝していると10時半ごろ中央領の方から多分3~4人の人が下りてくる音が聞こえ、目が覚める。強烈な低気圧の接近で雪と強風の中、この時間に降りてくる団体にびっくりすると同時に、命知らずのパーティーが居るもんだと思っていました。

翌日、関西から来ているグループに聞いた話では、左俣の一番上の滝で落ちて、足を骨折した人を救助した方達だったらしく、まさに命がけだったのではないかと思われる天候の中、救助活動に当たれた方々には尊敬の念に堪えません。と同時に危険な救助活動は救助活動をする方々の命を危険にさらす可能性があることを再認識しました。とてもじゃないが、我々のような一般登山者が低気圧の爆風と降雪の中、活動できる訳もなくその様な環境の中、救助を求めなければならなくなる行動は慎まねばと、自分に言い聞かせるばかりです。

二日目は一転、真冬の八ヶ岳に戻った右股3ルンゼ向かう。先行パーティーのトレースを有難く使わせてもらいながら登ってい行くと細いルンゼの手前で追いついたので今度は私たちの番と足を出すが、両サイドから雪が落ちてくる谷間は一晩で膝から腰のラッセルで、パウダースノーと相まってよく潜ること。この時期の、本来の広河原沢の姿に(連日の降雪だともっとすごいかも)3ルンゼはあきらめ枝沢のシッカリした氷でトップロープトレーニングとクリスマスルンゼに戻り2ピッチ登ったところで二日目は終了。

三日目は晴天の中、佐俣へ。優しい滑はフリーで登り大滝を登ったところで時間切れ。早めに撤収して温泉に向かいました。

 

今回の山行で考えさせられたのは、安全に帰るために必要なクライミングギアの性能を把握し、使いこなしているか自分に問いかける機会になった。体力的に厳しくなった時に考えなくても必要なプロテクトを作り確保できる技術を身に着けたいと思う。

 

安易に救助隊を危険にさらすことの無いように。

KOO