カナヅチにも登れる沢! 初心者にも登れる沢? 米子沢 ~2019.9.15~

dakekanba-admin

山域:魚野川水系 登川 米子沢
日程:2019年9月15日(日)
メンバー:ムー、サトちゃん(会員外)

沢登りと岳樺クラブと私
山行記録を見ていただくと分かりますが、岳樺クラブでは、沢登り山行は岩登り等に比べると圧倒的に少ないです。ただ、全く沢登りをする会員がいなかったわけではありません。
私は5年前に入会した時、泳げないので沢登りはパス!って考えていました。しかし、入会後にバリエーション等の山行を重ね、登山地図に道のないルートを踏破することが楽しくなると、沢登りにチャレンジしたくなりました。

そこで、同じ千葉県勤労者山岳連盟に属する他会の方の沢登りに同行することで沢デビューを果たし、究極のバリエーションルートとも言える沢登りにもハマってしまったのでした。

米子沢と岳樺クラブと私
当会は、沢登りの記録が少ないと書きましたが、全く計画が無いわけではなく、毎年の年間計画には「米子沢」がエントリーされています。しかし、(その頃は「自称、晴れ男」の私が参加しないためか(*^^*)?)悪天候で中止や参加希望者間の日程調整がうまくいかず実施できずにいました。

2年前(2017年)、沢デビュー後に何度か沢登り経験を積んで「今年(2017年)は米子沢に参加して、成功させるぞ!」と思い、会山行の1カ月前に米子沢を偵察(偵察なので記録はUPしていません(‘ω’)ノ)することにしました。私にとっては、この偵察が、“連れてってもらう”沢登りを卒業した思い出に残る沢登りです。

米子沢は、いつも☀
偵察の米子沢、会山行の米子沢、そして今回の米子沢、いつも晴れて美しいエメラルドグリーンの釜、青空から水が流れ落ちてくるような開放感のあるナメ、そして幾つかの登攀要素のある滝が沢登りの緊張感を与えてくれ楽しませてくれます。さすがに今回は3回目だからか、初回のようなルートや時間等の不安も少なくなり更に楽しめました。

過去と同じ時期なのに、入渓してすぐにススキが多いな~と気付くのも、気持ちの余裕から回りを見る余裕があるからか(^_^)v。

また、「初」米子沢のサトちゃんも過去2回に私が巻いた滝も積極的に登ったので「何度行っても違うルートのように楽しめるな~♪」と感じました。

初ドボンは、カナヅチには厳しい場所・・・
そんな感じで、小滝が続くゴルジュで過去2回は巻いた滝に向かって深い釜沿いを進みました。水中に消えていくスロープ状の岩の先は、太陽の光が届かず暗かったのですが、何も考えずに水中に足を踏み出した途端にズルッ!ドボン!となりました。油断しました。

そーっつと水中に入るのと違い、いきなり水中に落ちたのですから全身が水中に没して、口の中に水が入ります。さらに落ちた勢いがあるため、ザックの浮力はなかなか効かずに浮上しません。足も付かない深さで、カナヅチの私には、それだけで「絶望」が襲ってきます。追い打ちをかけるように、伸ばした指先が触れた岩はヌルヌルとして、つかませてもらえません。さらに、ゆっくりと下流に流され始めていることに気付き、完全にパニくった頭の中は「この先は滝だ!ヤバイ!」とさらにパニくりました。
おそらく数秒程度の事でした。その後、落ちた勢いに浮力が勝ち身体が浮き始めると同時に、指がクラックを掴んで落ち着くと、この先に落ちている滝の落ち口まで流されても、私が落ちた深い釜がせき止められているので、滝から落ちることはないと気付きました(;^ω^) 落ち着くって大切ですね(*^^*)♪

何度登っても良いルート♪
というわけで全身ずぶ濡れになりました。しかし、今回は過去2回と比べて気温が高く、過去2回では積極的に濡れないよう(!?)にしたのでハーフパンツも濡れなかったと記憶しています。サトちゃんには「ハーフパンツも濡れないですよ~♪」と言っていましたが、今回は暑かったので序盤から水線を進んだので、あっさりと濡れていました。と言うよりも積極的に濡れて登るのが気持ち良かったです♪サトちゃんも気持ちよさそうに水に浸かっていました!

米子沢は、3度目ですが何度登っても良い沢だと思います。入渓までのアプローチが短く、適度に登攀もあり、ナメに代表される明るく美しい沢、そして傾斜が緩んできてダラダラと歩くのに飽きる前にツメもなくキレイな避難小屋に出る。下山も歩きやすく短時間で下りられる。いつも同時に数パーティが入っているのもうなずけます。
次回、一緒に米子沢に行くのはあなたかも知れませんよ~(*’▽’)⇒入会申し込みはクリック!
ムー