山 域:北アルプス・槍ヶ岳北鎌尾根
行 程:前夜発7/23-25
メンバー:micchan、Muu、DG
4年ぶりの北鎌、今回はMuu-san、micchanの3人パーティ。前夜発で23:30頃沢渡駐車場に到着。テントを設営して入山前祝に軽く乾杯。日付が変わり午前1:00就寝。3時間ほど仮眠をとって4:00に起床、朝食を食べて5:00出発で準備するもタクシーが来なくて順番待ち。上高地BTには5:40頃の到着となった。早々に出発し槍沢ロッジには9;30頃到着。大休止をとり10:00出発、水俣乗越で休憩をとり北鎌沢出合には15:30頃の到着となった。一日目の行程はここまで。先行者が2パーティほど入っていたが、彼等はコルまで上がると言っていた。他には男性4人組のパーティが僕たちと同じ出合に幕を張った。
前回は9月だったので北鎌沢の水はほとんど涸れていたが、この時季は水量も多く水の心配をしなくていいのは助かる。早々に天幕を張って入山祝いの乾杯!!。心配していたお天気も快晴で、明日も心配なさそうだ。初日の寝不足が響いたのか、20:00には就寝体制とした。
二日目、3:00起床4:50出発。左俣の分岐で4L分の水筒を満タンにしコルを目指す。水で重くなったザックは肩に食い込む。7:00過ぎ北鎌のコルに到着。陽がさすまえにコルまで詰めたかったが、何とか辿り着いた。休憩を入れいよいよ独標に向けて出発だ。今回は時間的にも余裕があるので直登コースを登ろうと準備をしてきた。9:20独標取付きに到着。ザックを置いて、先ずは下見。お助け紐もあり、カムも準備していたので問題なく行けそうだということで休憩のあと登攀準備。最初の1ピッチ目はmicchanリードで登攀開始、順調に取付きポイントをクリアしロープを伸ばす。二番手Muuさん、三番手DGと続く。2ピッチ目はDGが交代でリード、3点支持で慎重にリッジ上の岩場を通過し50mいっぱい伸ばした所でピッチを切った。3ピッチ目は足場が悪いので念のためmicchanに先行してもらってロープを出した。無事直登ルートを通過し独標山頂に11:50到着。
まぁまぁ順調なペース。大休止を取り、大槍に向けてスタートした。さぁ、ここからが長いアップダウンの尾根歩きだ。ザレて滑りやすいので慎重に歩きながら北鎌平に15:45頃到着。後は大槍の登攀だけだ。今日はご褒美で小屋泊と決めていたので、何とか夕飯に間に合わせたかった。最後のチムニーはロープを出してカッコよく山頂に立ちたかったが、晩御飯が食べられなくなるといけないので、お助け紐を出しながらチャッチャとクリア。16:50大槍山頂に3人で立った。出合を出発して丁度12時間だった。台湾から来られていたツアー客の皆さんが祝福して下さってとても嬉しかった。さぁ、ゆっくりもしてられない、晩御飯が食べられなくなっちゃうとばかりに早々に山荘へ。Micchanが受付してくれて、非常食を食べずに済んだ。ビールで乾杯し、3人で無事完登できた喜びを分かち合った。ヤッパリ山は最高!!。
3日目はお昼からお天気下り坂というので、朝食を済ませ早々に下山開始、途中徳澤園で小腹を満たし、定番のソフトクリームで糖分補給、12:30上高地に到着。沢渡で温泉に入り帰路についた。久しぶりのバリエーションルートで充実した三日間だった。やっぱり山は歩かないと楽しくない。Muu-san、micchan有難うございました。 <DG>
昨年悪天にて中止となった北鎌山行、今回は晴天に恵まれリベンジすることができました。私にとって初めての北鎌でしたが、とても面白かったし楽しかったです。北鎌独標を直登し頂上でドーンと見えた大槍の姿に感動し、北鎌側から見る大槍のかっこ良さに鳥肌が立ちました。しかし、最近山に行き過ぎて疲労が溜まってパフォーマンスが落ちてしまっていた私、そして北アルプスに足を踏み入れるのが3回目というビギナーな私、こんな私を見捨てることなく優しく導いてくれたDGリーダーにとってもとっても感謝です。反省点は多々ありますが、山の経験をもっと積んで「いい山屋」になりたいなと思っています。DGリーダーこれからのよろしくお願いします。 <micchan>
昨年は悪天候により中止になった初めての北鎌尾根でしたが、今年は穏やかな天気に恵まれ、ゆったりと(最後は疲れて自然に遅く)歩けました。事前に得た「ルートがいくつもある」という情報通りでルートファインディングに悩み、無駄に歩くことがありました。しかし、DGさんのアドバイスを参考にして、無事にクリアすることが出来ました。しかも今回は独標を直登するという当初計画を予定通りに遂行できました。
個人的に特に思い出深いのは、以下の3つです。
①北鎌沢出合での天幕を張って入山祝いの楽しい時間:翌日に北鎌尾根を控えて緊張するところですが、夏の北アルプスとは思えない静けさの中で、ついつい飲みすぎました。
②独標直登:DGさんの宿題(3年前はトラバースした)をクリアでき、さらに独標山頂に到着すると初めて槍ヶ岳がバーン!っと、見えたことに感動しました。
③槍ヶ岳到着:槍ヶ岳を目前にして、さすがに疲れていました。しかし、山頂に着くと台湾から来た団体から写真撮影や握手を求められて、いつの間にか元気が出ていました。
楽しく過ごし、素晴らしい展望の中を歩き、たくさんの話しができた3日間でしたが、体力不足という課題も残りました。そういった気付きも含めて「山は最高っ!」です。 <Muu>