
日程: 2025/07/19〜21
山域: 北アルプス穂高
メンバー:コッシー、レイザー(L)
行程:
7/19 上高地(6:00)→横尾(8:45)→T4テラス(14:00)→横尾(16:30)
7/20 横尾(2:30)→T4尾根取付き(4:15)→T4テラス(6:15)→3ピッチ目終了点(13:00)→T4テラス(14:30)→横尾(17:30)
主な装備: 50mダブルロープ×2、カム(#0.2〜2×1)、アブミ、3mmスリング(リングボルト代替用)×3、ハンマー(雪渓、ルンゼ用)
前穂高北尾根の末端に位置するビックウォール、憧れの屏風岩に岳樺ブラザーズでアタック!

初日は、横尾まで入り、テント設営。

雲稜ルートの取り付きまでは、T4尾根IV級くらいのクライミングを行わなければならず、下見に向かう。

初日はT4テラス下まで2P +αを登り、これで明日の本番に向けた予習はバッチリ。

夜は、横尾の河原でワインを飲みながら、ディナーを頂きました。
最高の天候で、風がとても気持ち良く、今回の一押しでした。横尾は、テント場も空いていて快適に過ごせるし、ホントお勧めです。

アタック当日は3時出発を予定していたところ、気持ちが高ぶるのか2時過ぎには準備完了し、早めに出発。
横尾谷を渡渉しようとすると、対岸に人影が。「あれっ!?どっから渡ったのか?」後で聞くと、少し下流の方が膝下くらいの水量で、渡りやすいとの事。とにかくこの水は冷たく、長くいると感覚が麻痺してしまうので、素早く渡らなければならない。

ルンゼを詰め上げると雪渓が残っており、その上を慎重に通過しT4尾根取り付きに向かう。
前日デポした装備を装着し、いざ!

ここで3パーティーがかち合うが、時間的なロスはあまりなく2組目で出発。
1P目(IV, 30m)に取り付くと、まだ薄暗くてピトン探しに一苦労、しかも昨日より体が重く感じ、先行き不安になる。
ここで3組目の方に先を譲る。

ただ昨日予習しているだけに、難なく2P目(V+, 40m)もクリアし、順調にT4テラスまで到着。

ここからが雲稜ルート1P目(5.7, 50m)。
今回奇数ピッチをリードさせてもらうことにしており、大岩壁を目の前にするとその迫力は格別!
リードで登り始めて30mくらいしたところに小ハングがあり、それを越えられるかと思った刹那、フォールしてしまう。

ここまでかなり体力を使い果たしていたので、リードをレイさんに変わってもらうことにした。
フォローで再チャレンジするが、小ハングがなかなか越えられない。
結局ロープにプルージック+シュリンゲで足場を作り乗り越えることができたが、何とも情け無いことになってしまった。

その後も体力を使い果たした私には厳しさが増し、既にお腹いっぱいな状態で、1P目終了点に到着。
ここですぐに動けず、大休憩を取らせてもらう。
レイさんには、心配をおかけしました。

2P目(5.9, 40m)レイさんリード。なけなしの体力しか残っていない私は何とかフォローでついて行く。

3P目(40m, IV+,A1 (5.11c))私リード。

フリーで登る場合は本ルートの核心と言われていますが、人工登攀できるのでアブミ掛け替えで登ります。
リングボルトの間隔は短くて良いのですが、結構寂れており慎重に見極める必要があります。
実際に、目の前で先行パーティーのかけたリングボルトが破断していました。

登攀前にレイさんから授かった3mmのシュリンゲ。正直、使うか半信半疑でしたが、途中で軸だけが残ったボルトが現れました。
シュリンゲを穴に通して、ゆっくりと体重を預けると、ホッと一安心。
直前にシュリンゲを手渡してくれたレイさんに感謝です!
もしかすると、先行パーティーにより破断されたリングボルトだったのかも?

上部は少しフリーの区間があり、何とか終了点に到着。
ここで自分の体力と残り時間を考慮し、レイさんに本日はここで終わりにしないかと相談したところ、快く受け入れてもらいました。

当初は、「屏風ノ頭まで、行きましょう!」と息巻いていましたが、私の技量と体力が及ばす、わずか3Pで終了となってしまいました。
せっかくの機会であったにも関わらず、レイさんには本当に申し訳ないことをしてしまいました。
リベンジできるほどスキルが上達するかわかりませんが、いつか再チャレンジできる機会があれば、と願っています。

今回の山行では、ライトアルパインでは無い厳しさを経験しました。
クライミングスキルもさることながら、いかに体力を温存してロングルートを登り切るか、課題は山積みです。
一つ一つ乗り越えていかなければと痛感しました。
ひとまず目標達成できるよう、愚直にトレーニングに励みます。

レイさん、リーダー&食事の準備まで何から何まで計画頂き、ありがとうございました。
これに懲りずに、またご一緒させてください。

@コッシー
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3連休はコッシーを誘い、横尾ベースに屏風岩雲稜ルートへアタック♪

当初は屏風の頭→パノラマルートで涸沢か徳沢を経て横尾に戻る計画であったが、、、

初日はT4テラス取付きに下見、ロープとガチャ類をデポ

核心は渡渉でした
水位は膝くらいまでかなーと思っていたら大間違い
パンツまでビショ濡れに (T_T)/~~~

翌日は2:30出発、T4尾根取付きに4時過ぎに到着
夜明け前だがすでに1パーティが登攀開始
我々は2番手、本日は4パーティがアタック

■T4尾根
<1P目:Ⅳ,40m>コッシーリード
前日に下見で登ったとはいえ、薄暗闇のヘッデン登攀は大変だったかと

<2P目:Ⅴ-,40m>レイザーリード
傾斜の強いフェース
10mほど登って凹角にあるクラックに沿って登る

その後100mほどコンテで登り、T4テラスの雲稜ルート取付きへ
■雲稜ルート(7ピッチ、5.9A1)
<1P目:5.7,50m>コッシー、レイザーリード
凹角のクラック、2つの小ハング越えが難関
前のパーティ曰く「トポ上の核心は2ピッチ目だが、我々にとっては1ピッチ目が核心だった」

コッシー、リードでトライするが1つ目の小ハング越えで断念
リード交代して攀じる
え、ホントに5.7なの?体感5.9+だった (^^;

<2P目:5.9,40m>レイザーリード
ルート全体を通しての核心
垂壁を右上して攀じっていくのだが、ホールドが遠く,スタンスも細かく難しい
A0を交えて何とか攻略、扇テラスへ

<3P目:Ⅳ+A1,40m>コッシーリード
本ルートハイライトのアブミ登攀
ハイピークルートで腕を上げたコッシーがリード志望 !(^^)!

目の前で、前のパーティがリングボルトを破断して2mほどフォール
この日の為に準備した3mmシュリンゲをコッシーに渡して、リングの代わりにセットして貰う
やったー、憧れのルートにシュリンゲ残置出来たぞ (^^♪

ここで残念ながら時間切れ、懸垂2回でT4テラスへ
懸垂3回でT4尾根取付きへ

▪️所感
いつか攀じりたい、と長年憧れていたルート
ライトアルパイン(5.9以下)のマルチピッチルートの中でも最高レベル!

予想以上にハードで、3/7ピッチで時間切れの敗退
しかし核心の2P目、そしてアブミ登攀の3P目が攀じれたので大満足!
横尾ベースがまた良い
(上高地から近い、テン場の河原で川のせせらぎと前穂高岳の景観の中でディナー♪)

コッシー、岳樺ブラザーズでアタックできてサイコーでした!
懲りずに引き続きお付き合いください

また竜少年をはじめ会の皆さま、お見守りありがとうございました
また修行を積んでリベンジだ!
(^^)/

@レイザー