五竜岳G0稜 まさかの暴風雪!? ~2025/04/29-30~

dakekanba-blog

山域:北アルプス
日程:2025.04.29-30
メンバー:コッシー、レイザー
行程:
<4月29日>
アルプス第1ペアリフト終点(8:50)⇒中遠見山(11:30)⇒西遠見池付近ビバーク地(13:00)
<4月30日>
ビバーク地(6:00)⇒G0稜山頂(9:30)⇒五竜岳山頂(10:15)⇒五竜山荘(11:30)⇒ビバーク地(12:30)⇒アルプス第1ペアリフト終点(16:00)
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GWの北アは、3年ぶり。テレキャビンに乗り込み、一気に標高1,600m地点へ。


遠見尾根を歩き始めると、時折り風が猛烈に強くなる。強風体勢を取りながらも、ゆっくりと歩を進める。

暴風の中、西遠見池付近に到着すると、いくつかテント設営の後があり、暴風壁も残っていたので、補強しながら利用させてもらう。

レイさんとは、ここでいつもの通りワインで乾杯するが、とにかく風が強い。テント内の話し声も聞こえずらいほど。


この日は早めに就寝して、翌朝のアタックに備える。ところが、いつでもどこでも寝られるはずの私が強風でテントが煽られるため、中々寝付けない。雪が溜まってテントが押されるので、中から雪を押す事を繰り返す。伸ばしていた足も、雪に押されて伸ばせないので、途中から曲げないと行けなくなる。極め付けは、夜中に汗をかいて、呼吸が苦しくなり、朦朧とする。テント内を確認すると、ベンチレータの紐が凍って、空気が通りずらくなっていたため、メインの出入り口を開けて、涼しい空気を取り込んだ。この強風では、明日はこのまま敗退かと思いながら、うとうとする。

翌朝を迎えると、昨夜の荒天が嘘のように晴れ上がり、無風・快晴で絶好のアタック日より。
昨夜は見えなかったG0稜の絶景を目の当たりにすると、寝不足なんてなんのその。登高意欲が湧き、すぐ準備を整えて出発する。

少し斜面をトラバースした後にルートの取り付きを見極め、そこを目掛けて進む。出だしからハードだなと思いながらも、必死にレイさんの後を追う。

雪壁は、段々と急になってきて、高度感がスゴイ!落ち着いて休むスペースも限られ、緊張の時間がしばらく続く。


会長が木登りと言ってけど、雪ばっかりだなと思い始めた頃、ハイマツとダケカンバの薮へ突入する。

これが雪壁より全然上りやすく、谷川の笹薮とは大違いだ。この後は、雪と藪が交互に現れ、テント場から約3.5時間でG0ピークを極める。結局ロープは、一度も出さずに済んだ。


一時は、敗退と思っていただけに、とても感慨深く、レイさんと登頂の喜びを分かち合う。


最終のテレキャビンの時間を考えると、五竜登頂は、どうします?とレイさんに尋ねると、私にお任せとの事。ここまで来たんだから行きたいと思い、山頂を目指して進むがこの登りがしんどかったー。でも五竜も登頂できて良かった。

降りは、白馬大雪渓以来のヒップソリを使って少しだけ滑るが、スピードが出過ぎて怖かった。

レイさんとこんなハードな山行は、3年前の鹿島槍東尾根以来。GWは、やっぱり雪稜がサイコーですね。
今回は、ルート案出し・車出し、ありがとうございました。また、来年も計画しましょう!

@コッシー
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3年振りとなるGW雪稜山行はコッシーと五竜岳G0稜へ (^^♪
3年前の鹿島槍東尾根レポはこちらをクリック

今回の五竜岳G0稜は、竜少年のおすすめルート。
過去レポを漁ってみると最後に当会がアタックしたのは2005年、実に20年振り !(^^)!
前回レポはこちらをクリック

初日のアプローチは季節外れの暴風雪、本来ならば五竜岳や鹿島槍の景観を楽しみながら遠見尾根を登るのだろうが、視界が悪い…(T_T)/~~~

西遠見池を過ぎた辺りのビバーク地に着いても他にテントは無い、どうやら貸し切りだ
強風に耐えられずテントに逃げ込み、宴会開始! (^^)/ 明るいうちにボトル2本開けてしまいとっとと就寝…zzz

夜中、足が延ばせなくて目が覚める。あちゃー随分と雪が積もっている様だ…
強風の中外に出て雪掻きする勇気はなく、足を曲げて横向きに寝るがどんどんつらくなってくる (T_T)/~~~

4時起床、強風でアタック断念かなあと思いきや、急に風が止んだ!
外に出ると眼前に五竜岳のモルゲンロートが! これは神のお告げに違いない! !(^^)!

早速準備を整え6時出発
G0稜は積雪の状況でルートは千差万別、コッシーと相談しながらルート取りをしていく
このルーファイがたまらなく面白い !(^^)!
急斜面だがダブルアックスが気持ちよく決まるので大丈夫、途中木登りを交えながらグイグイ高度を稼いでいく

気が付いたらロープ使う事無く、3.5時間でG0ピークへ (^^)/
その後、五竜山頂ピストンして五竜山荘へ

そしてもう一つの楽しみは、山荘直下斜面でのソリ滑走! (^^♪

ビバーク地に戻ると2パーティがテント設営中、我々の姿を見て
「その格好(ガチャ装備)でヒップソリとは違和感ありますね(笑」

いえいえ、残雪期クライミングの下りはソリでしょ !(^^)!

今回、我々が採ったルートはこちら

20年前と比べ下半分のルート選択が異なりました
ルーファイの楽しみはアルパインの醍醐味ですね !(^^)!

竜少年、素敵なエリアを紹介いただきありがとうございました!
コッシー、リーダ&食担ありがとうございました!3年振りとなるガチ雪稜、楽しかったー (^^)v
来年のGWも一緒に行きましょう (^^)/

@レイザー